2010年12月19日日曜日

TPPより地域経済応援策を

 札幌市議予定候補のビラ作成で打ち合わせた後、札幌西区・手稲区革新懇の学習会に出向きました。

 総会前の「乗ったら大変!TPP」学習会講師のためです。

 4ヵ国の協定に過ぎなかったTPPが、アメリカもアジアの需要総取りをねらって交渉に参加し、主に自動車・電化製品の輸出増や低人件費圧力を逆手に賃金カットをはかる日本財界の要望で、日本も参加が迫られています。

 しかし、TPPに乗り遅れればアジア経済に乗り遅れるかのような議論は、一面的過ぎる。

 これまでもブログに書いてきたことですが、日本の食糧確保が不安定化し、地域社会と地域経済を崩壊する決定打になるのではないか。

 低賃金競争が進む結果、さらに非正規労働者が増え、国内需要が先細るだけではないのか。

 日本社会が大きく変わる重大問題だけに、国民的議論もせずに進めることへの批判の声を、どう受け止めるのか。

 いま道内各地で広がっている、農林水産分野など地域産業・地域資源を基盤にしたマチづくりの応援こそ急ぐべきですが、TPP参加はこれらの努力まで無駄にしかねません。

 などなど40分、私から話をさせていただき、みなさん熱心に聴いてくださいました。

 グローバル化と言ったって、要は多国籍企業が利益を上げたいがために進める条件緩和の流れが中心軸なのであって、その流れが日本の未来と世界のすべてと考えること自体に、メスを入れるべきなのでは。

 地域循環型・維持調和型の地域経済や地域社会のあり方に、もっと議論を深めるべきと思います。

 道州制と言っても、「誰が」道州制論議を進めているかも注意が必要です。

 同時に、私たちがめざす社会の「旗印」も明確にしないといけないな、とあらためて感じた1日でもありました。

 【今日の句】 雪はねを 思いひとまず 早起きし

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