2010年10月30日土曜日

障がい者団体との懇談会

 障がい者団体との国政懇談会をおこないました。国会から、紙智子参議院議員も駆けつけました。

 札幌からは、伊藤りち子市議のほか田中けいすけ(西区)・太田秀子(東区)・吉岡ひろ子(清田区)の各市議予定候補も参加しました。

 年に1回は、障がい福祉にかかわる懇談会をおこなってきました。

 今年は障害者自立支援法に代わる、当事者参加で新制度に向けた議論が進んでいるなかでの懇談会。

 とは言え、やはり要望が相次ぎます。

 精神障がいを抱える方からは、交通割引や就労での問題が次々と。

 高齢を迎えた場合に、介護保険に移行されてしまう問題点も出されました。

 欠かせない医療支援のあり方も、最近はそもそも医師不足が各地で広がり、じゅうぶんな医療が受けられない状況も広がっています。

 難病を持っている方が「狭間」に陥っていることや、障がいと認定されずに(または時間がかかって)不利益を被っている実態も出されました。

 そして、新法を待たずに自立支援法の抜本改善(応益負担の廃止、報酬単価を月割りに戻す、など)も急がれます。

 そもそも、国際基準や基本的人権とは別に、理念なく財源の節約のみで考え出されたと言っても過言がないのが自立支援法でしたから、その「傷跡」の回復は第一義的課題です。

 障がいは「自己責任」ではないし、社会的な支えあいのもとで人間として生活できる権利を誰もが持っています。

 財源が多いか少ないかから出発するのではなく、誰もが受けうる社会保障から財源を確保するという、原則を明確にする必要があるのではないでしょうか。

 応益負担の廃止には320億円が必要ですが、政党助成金を廃止すれば、すぐに解決できるはずです。

 紙議員も国会で全力を尽くすことを約束しましたが、私もできる仕事に力を尽くしたい。

 さて、懇談会前に、なぜかガムを買おうと思い、何年かぶりに10円のガムを買ったら、なんと‥‥

 引き換えずに、大事に取っておこうかな。

 【今日の句】 10分で 数千年を 交流し

2010年10月29日金曜日

日本の第一次産業を切り捨てるな

 TPP交渉参加は、第一次産業はもちろん北海道経済に大打撃--との北海道版ビラ作成を、急ピッチで進めています。

 同時に、ただ反対だけでなく農業振興に向けた党の取り組みと政策も、合わせたビラに盛り込んでいるため、ちょっと時間がかかっていますが、明日には完成できる見込みです。

 それにしても、閣内でも意見が分かれているTPP問題を、首相はどうするつもりなのでしょうか。

 「閣内不一致」が、大きな政治的問題であることを、どれだけ自覚されているのでしょうか。

 ともかく、これからの「日本の姿」に直結する問題だけに、あいまいは許されません。

 地域経済の好循環と、地域社会の成立には、基幹産業の第一次産業の振興こそ課題です。

 「食の安全保障」とも直結し、まして世界は食料不足の情勢が進んでいます。

 温暖な日本こそ、第一次産業を地域社会の機軸に据えることがふさわしいと思います。

 私の父の家系は農家で、母の家系は漁師で、妻の実家は酪農家でした。

 苦労も喜びも、ほんのわずかですが、間近で見てきたつもりです。

 家族経営を基本にしてきた、日本農業です。

 自然を相手に、効率や利益優先の考えでは成り立たないのが第一次産業です。

 離農が相次ぐなか、本来は国が責任を持って支えるべき分野だと思います。

 そんな思いを込めながら、ビラを作成していた1日でした。

 【今日の句】 外国産だけ 食べますか 菅首相

2010年10月28日木曜日

本質は財界に顔を向けた政治の本格化

 ドラフトでファイターズは早大・斎藤投手との交渉権! もちろん本人の意思が一番ですが、ファイターズ入りとなれば楽天・田中投手との投げ合いも‥‥夢が膨らみます。

 テレビに釘付けだった06年の甲子園。

 どっちにも優勝にしてあげたい!と、多くの人が思ったのではないでしょうか。

 さて、今後の交渉は‥‥。

 一方で、夢や希望を裏切っているのが民主党政権。今度は企業献金の再開です。

 岡田幹事長などからの「法改正して3年後に禁止としているから、マニフェストに反しない」との発言を、誰が真に受けているでしょう。

 政党の台所事情、という問題ではないと思います。

 国民よりも、財界・大企業に顔を向けた政治の本格化、と私は思います。

 こういうことが続くから、国民の政治不信が高まるのではないでしょうか。

 企業・団体献金の禁止こそ、政治への信頼を取り戻す第一歩です。

 【今日の句】 労働が 生んだ富なら 国民へ

あらためて「TPP参加に未来なし」

 目覚めてカーテンを開けると‥‥積雪! みぞれ混じりの雪だったので、道路はグシャグシャ、朝に歩道を歩く私にも2度(!)車からの水撥ねがあって、素直に喜べない初雪でした。

 ドライバーのみなさん、くれぐれも歩行者には最大限の注意を払って運転しましょう。

 さて、今日は全道の地方議員・候補が集まり、道への交渉をおこないました。

 私は副知事交渉に参加し、道からは多田副知事が応対していただきました。

 党からは私のほかに、花岡ユリ子・真下紀子の両道議、金倉まさとし(札幌東区)・古岡ともや(函館)・松永俊雄(釧路)の道議予定候補が参加。

 財政難と言われ続けた地方自治体の財政も、交付税増額や補正予算などによる収入増で、かなり思い切った対策も打てる基盤がつくられています。

 雇用対策はじめ、その財源を有効に活用する建設的な提案を中心とした交渉でもありました。

 同時に、これらの交渉を説得的に受け止めてもらうためにも、党道議団を大きくしなければ、とも痛感です。

 さて、国政の方ではTPPをめぐり閣内でも不一致状態だと、いっせいに各紙が報じました。

 そもそも、どうしてそれで一内閣が成り立っているのかと不思議ではありますが、こちらでわかるように地域経済にとっては重大問題だけに、その議論なしで進めようとしている強引な姿勢に反発が広がるのも当然です。

 そもそも、食料自給率が12%に下がる一方で、世界はすでに食料争奪戦に進んでいるわけで、国民の食料を確保するという点で、農業崩壊につながるTPP交渉入りは認められません。

 個人的には、貿易自由化によって流通にともなう温暖化ガス排出が、長期的に見て日本や地球の将来に打撃を与えることも、同時に心配しています。

 いずれにせよ、食料の自給自足をはかれる日本が、一部輸出大企業の利益のために、国民の食料を投げ捨てていいのか。

 将来の、国づくりにかかわる重大問題だと思います。

 北海道で、どう世論を広げるか、知恵を出し合っているところです。

 【今日の句】 献金も 受け取りますと 逆戻り

2010年10月26日火曜日

医療新制度もTPP交渉も、反発は必至

 朝に雪、昼に晴れ間、夕方から冷たく強い雨‥‥明日も天気は荒れ気味だとか。

 これは朝の風景。一気に冬ですね。

 さて政界も、荒れ気味の様相。

 沖縄知事選で、民主党は自主投票にするようです。

 方針がまったく反対なのですから、そもそも1つの党であることがどうなのか、との根本的な疑問を持つのですが‥‥。

 厚労省では、新しい医療制度の姿が明らかになりました(こちら)。

 いわゆる「舛添私案」なるものに戻ったようで、他紙では民主党議員から、後期高齢者医療制度を廃止した後の青写真を持っていないまま反対して、結局は厚労省案に乗っかったという話もあったようです。

 問題点はあっても以前の老人保健制度にいったん戻し、その間に新制度を考えればいいのでしょうが、そういう選択を民主党は取らないということ。

 財源は大企業・大資産家優遇税制の見直し、軍事費や不要不急の大型公共事業の削減などでつくることは、党として一貫して訴えてきました。

 ヨーロッパやアメリカなどでは踏み出してきているわけですから、政治の力一つだと思うのです。

 問題は、このような財源確保が日本の政党内に広がらない(=大企業に頭が上がらない党ばかり)ことであって、その点では世論を広げなければ、と思います。

 そして、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への交渉参加。

 第一次産業は日本経済の邪魔者だ、とばかりの外相大臣発言は大問題。

 すでに食糧危機的な国際情勢のもとで、自給自足を切り捨てて、輸入頼みにすることの危険性をどれだけ認識しているのか。

 もちろん北海道の地域経済には大打撃ですし、地域社会も基盤が崩れかねない。

 TPPを歓迎するコメントを出したのは、アメリカのキャンベルさんや、輸出企業を束ねる経済団体のトップだということを見ても、誰のためのTPPかはハッキリしています。

 いったん衰退した農林漁業を回復させることは、容易ではありません。

 ここでも政府が態度を変えないのなら、世論で反撃するしかない。

 やるべきことが、たくさんたくさんあるぞ。がんばらないと。

 それにしても、冷えてきました。みなさんも、お体はお大事にしてくださいね。

 【今日の句】 手袋の 雪を見つめる 子の初冬

2010年10月25日月曜日

自力をつけて頑張ることこそ

 事務所を記者会見場にしていたので、朝から机やコピー機などを移動して日常体制になりました。昨日も書いたように、宮内候補が公約で掲げた内容の実現に向けて、今日から再スタートです。

 水曜日には道議団・地方議員(候補)との対道交渉、今週末には障がい者団体などとの懇談があり、来月には道内各地で党主催のシンポジウムなども開きます。

 あらためて勉強もし直さないと。

 ‥‥と資料に目を通していくうちに、だんだん眠気も‥‥5区補選の疲れも、ちょっとあるかな。

 各紙が報じていますが、補選の結果は「自民への支持」というより、「民主への審判」という意味合いが強いと、あらためて思います。

 新しい政治をつくる担い手に、日本共産党を選んでもらううえでも、日常活動の大事さも痛感します。

 少し早めに仕事を切り上げ、事務所内もスタッフは交代で休暇も取る予定。

 活動にもメリハリが大事ですよね。

 【今日の句】 娘とも 遊ぶ時間を つくらなきゃ

2010年10月24日日曜日

公約実現に向けて

 道5区補選の大勢が判明しました。日本共産党・宮内さとし候補は、当選に至りませんでした。

 私も政党カーで12日間訴え、多くの方から励ましの声をいただきました。

 同時に、党の役割や存在感などなど、「2大政党」に比しての自力不足も実感しています。

 参議院選挙の総括と教訓で、党としての方向性はこちらで明らかにしていますが、さらに努力を重ねなければならないと思います。

 宮内候補は、7月に候補として発表されてから水害被害で農家へ、団地問題でUR住宅へと、文字どおり奔走してきました。

 「どこになっても政治は変わらない」という方に、「民主と自民とでは変わらないということですよね。共産党なら変わります」と訴えてきた宮内候補。

 私も記者会見に同席して、候補の悔しさを共有しました。

 民主も自民も国政上の基本では変わりがないなか、町村候補が当選しても、基本政策では変化がないでしょう。

 本当の対決軸は、日本共産党と「2大政党」との間にある。

 また明日から、宮内候補の掲げた公約を実現するために私も力を尽くしてがんばります。

 【今日の句】 一歩ずつ 変化は深く 進んでる