2010年12月11日土曜日

写真から、平和のメッセージ

 午前中は打ち合わせに走り、午後には札幌中心街で街頭宣伝。

 今日は、札幌各区の後援会員さんも駆けつけていただき、南区市議予定候補かみや恭平さん、宮内聡・国会議員団北海道事務所長と私が弁士になった宣伝でした。

 かみやさんは28歳の若さを力に、党議席回復に挑戦します。

 TPP問題や、若い人の就職難解決などを、私も一緒に訴えました。

 宣伝後、日中友好協会北海道支部連合会・札幌支部主催の「60周年記念 沙飛写真展・全国巡回漫画展」に足を運びました。

 沙飛は、中国の報道写真家の草分け的存在です。

 八路軍に従事し、写真で抗日戦争を支えた方でもあります。

 日本の反戦兵士同盟との交流写真や、当時の解放区内での生活などが撮影されているのと同時に、目を背けたくなる戦場写真も展示されていました。

 戦争を正面からもとらえ、同時に「戦争の責任は日本支配層にある」と、日本兵に対する当時の寛容政策の一端も垣間見ることができて、とても意義深い写真展です。

 そして「漫画展」も、上田トシコ・赤塚不二夫・ちばてつやなど、著名な漫画家が子ども時代に中国から引き上げてくるときの回想を描いたものです。

 どれもこれも興味深く、当時のエピソードなども添えられていて、このような戦争は繰り返さないでほしいというメッセージと受け取れます。

 札幌市資料館で12日まで開かれ、15日からは苫小牧市で開かれるはずだったと思います。

 ぜひ、時間のある方は足を運んでいただきたい。

 あらためて平和の尊さを、心から実感しました。

 【今日の句】 論立てる 力は歴史 学ぶこと

2010年12月10日金曜日

悲しみは替われないけれど

 今日は娘の病気の定期検査日。3ヶ月に1度ですが、採血・問診などなどキチンと状況を確認するのです。

 薬を毎日飲むことで問題はないのですが、最初に病状を聞いた時にはやっぱり驚きました。

 病院の待合室に、難病の子どもを描いた絵本があって、親御さんの気持ちを考えるといたたまれなくなります。

 悲しみを替わることはできませんが、子どもの命を優先する政治や社会になるようには、私も力を尽くしていきたい。

 久しぶりに、娘と2人きりで食事を取りました。

 おいしそうにおにぎりを食べる姿に、何だか胸がいっぱいになりました。

 【今日の句】 佑ちゃんも 滑る北国 初体験

2010年12月9日木曜日

国鉄闘争23年の重み

 文書やビラ作成などの実務を終えて、国鉄闘争23年「感謝の夕べ」(道国鉄共闘会議・道労連・札幌地区労連・建交労・全動労争議団)に足を運びました。

 1987年4月、国鉄「分割民営化」の際に引き起こされた「JR採用差別事件」。

 雇用の実現は課題として残っていますが、金銭上の和解が成立し、区切りとなる「夕べ」でした。

 国鉄フェスタや「夕べ」、一の日行動などの時に、連帯のあいさつをしてきた私ですが、実はあいさつの後に、いつも罪悪感に駆られるのでした。

 争議団や家族の苦しみを、私はどれだけ知っているのだろうか。

 こんな若い私が、党を代表して連帯のあいさつだなんて、おこがましい気がする。

 しかし、私以上に苦しみ、悔しい思いをし、それでも励ましあって、たたかってきたのが争議団と家族のみなさん。

 そう何度も何度も思い直し、私は私なりの言葉を探して、心一つにしてきたつもりでした。

 第一部の合唱構成詩、第二部の解決祝賀会。

 あらためて、この23年の重みを知りました。

 私に何ができたのだろうか、と会場で自問自答しました。

 もちろん雇用の確保という課題は残っているし、その解決まで争議団も存続していきます。

 そして、今の日本では非正規労働が広がり、クビを切られた労働者は「ダメ人間」と思わされ、家族も親族もつらい思いをする社会となってきました。

 全労連が、この国鉄闘争を「労働運動再生の環」と位置づけたのが1990年。

 その「環」が一定の解決を迎えた今、本格的な労働運動再生も求められています。

 そして政治的にも、大企業優遇の税制・労働法制の見直しが緊急の課題です。

 もう二度と、こんなことは起こさない。

 そして、今ある労働者への無法な権利侵害を許さない。

 そのために、お互いを責め合う関係ではなく、結ばれた、励ましあう関係へ。

 歴史の歯車を動かす重みと、同時に勇気を、争議団と家族の方から受けたように思います。

 頑張らねば。

 【今日の句】 積み上げた 歴史の光 未来にも

2010年12月8日水曜日

会議で1日、終わってしまいました

 今日は会議を3つ掛け持ち。終わった頃には、もちろん真っ暗。

 今日12月8日は太平洋戦争・開戦の日。あらためて平和の重要性、憲法の持つ意味を確認したい。

 ジョン・レノンが亡くなった日でもあるんですね‥‥あらためて Imagine が心に響きます。

 帰りに大通公園を通ると、何だかまぶしい‥‥そうか、ホワイト・イルミネーションの時期か、と思い出しました。

 何色ものライトアップは華やかですが、その分のエネルギー消費を少しでも抑えて温暖化対策防止や原発に頼らないようにできないか‥‥と考えが浮かぶ私は、ひねくれ者でしょうか。

 そう思っていたら、NGOなどが中心となってカーボン・オフセットの取り組みも始まっているのですね(こちら)。

 環境と調和した活動に、もっと多くの国民的・道民的議論が広がることを期待します。

 常に行動の前提に、地球環境の維持を頭に置くこと。

 有限な地球の未来は、知恵と合意で切り開くしかありません。

 【今日の句】 民・自との 大連立は 知恵じゃない 

2010年12月7日火曜日

軽種馬も昆布も、TPPで大変だ

 軽種馬産地の日高管内では、TPPの影響はどう表れるか--また、日高昆布でも有名な地でもあり、日高管内の農協・漁協をまわり荻野節子浦河町議・秋山三津男新冠町議と、話をうかがいました。

 まず、ひだか東農協。和田功常務理事と竹内一浩営農生産部長が応対してくださいました。

 「TPPとは国の合併」と和田常務。農業対策と両立するという菅内閣ですが、その対策が後手になっていることへの心配が語られました。

 軽種馬はもちろんですが、米農家・酪農家も管内にはいて「第一次産業1.5%で食料の安定供給をしている」のだと、強調されました。

 続いて、日高軽種馬農協へ向かい、応対していただいたのは作田典弘管理部長。

 通年で放牧できるオーストラリアは、それだけでコスト削減が可能なため、繁殖牝馬・競走馬の輸入には関税をかけないと、国産馬がなくなると現地では訴えてきました。

 その結果、現在は340万円が関税としてかかっていますが、もちろんTPPで撤廃となれば町が成り立たなくなるほどの実態があることを、詳しく教えていただきました。

 日本の軽種馬文化や、これからの経済動向にも話は及び、とても多くのことを学ぶことができました。

 時間ができ、表敬も兼ねて町役場に行くと、お忙しいなか池田拓町長が応対していただきました。

 TPPだけでなく町政運営のご苦労や、高齢者の入浴料補助が喜ばれていることなども話をうかがい、激励もいただきました。

 日高中央漁協(浦河町)では吉田正彦参事、ひだか漁協(新ひだか町)では加藤晴夫専務理事から話をうかがいました。

 組合員の半数が昆布漁にかかわっている両漁協ですが、全般的な魚価安、価格決定の仕組み、後継者対策、海難救助など多面的役割、と話は尽きません。

 道内水産物は輸出向けも多く、国内市場の低迷を輸出が魚価回復のけん引役にもなっている点はありつつも、関税ゼロで受ける打撃は計り知れないとのお話でした。

 加工用昆布は中国・韓国と競合し、漁協として原産地表示を求めたりもしています。

 乾燥や加工で、多くの人手を必要とするのが昆布漁だけに、この点でもTPPで地域経済に与える影響は大きいと話されました。

 ここに書いているのは、ほんの一部分で、実際は政治的な内容や制度的な部分も含めて、懇談をさせていただきました。

 国や地域のあり方を、根本から問うTPP。

 国づくりの根本から問われるだけに、さらに力を入れて・頭を使って取り組みたいと強く感じました。

 【今日の句】 首相から 聞いたことない 自給率

2010年12月6日月曜日

明日の懇談に、浦河町へ

 TPPビラをつくりあげて、夕方に浦河町に向けて出発。3時間かかりました。北海道は広い!

 明日に関係団体をまわって、TPP問題で懇談をするためです。

 軽種馬産業と日高昆布で有名な地域で、TPPによる影響はどう表れるのか、どのように地元の方は受け止めているのか、話を聞きたいと思って足を運びました。

 ホテルの近くで夕食を食べ、おまかせ定食を頼んだら‥‥煮魚・焼き魚・揚げ物と魚オンパレード!

 さすがにお腹いっぱいになりました。海の恵みに感謝感謝。

 付加価値をつけて競争力をつければ、TPPと第一次産業は両立できると菅首相は繰り返します。

 しかし、競争を優先する市場頼みで失敗したのが、これまでの新自由主義の路線だったのでは。

 漁業で言えば、水産資源の科学的管理が重要な時期を迎えているなかで、市場頼みは乱獲を助長するだけなのでは。

 おいしい魚をいただきながら、明日の懇談を考えました。

 【今日の句】 菅首相 理念示さず 数合わせ

2010年12月5日日曜日

対談企画で、決意も新たに

 ほっかい新報の新年号企画として、道農協労連・安達利幸委員長さんと対談をさせていただきました。

 本当なら紙智子参議院議員と‥‥と計画していたのですが都合がつかず、党道委員会のTPP対策本部長でもあるワタクシがお話をうかがうことにしました。

 安達さんは、きたみらい農協の勤務でして、網走市でのTPP反対集会に参加した時に、党地区委員会が配ったビラも持っていてくださってました。ありがとうございます!

 さて、対談の中身ですが、TPP問題はもちろん北海道農業の役割、農家の思い、政府や共産党への要望、また農協労働者のやりがいと誇り‥‥などをテーマに対談をおこないました。

 詳しい中身は、新年号までお楽しみ!

 安達さんのお話から、本当に農家・農業を大切にされている方だということが、よくわかりました。

 そして、食は生活の基本=食糧確保は政治の重大問題と、揺ぎなく話されていました。

 菅首相はトマトを食べて喜んでいたようですが、農業生産物を戦略的「商売品」とだけとらえているようなら、大きな間違いだと私は思うのです。

 どの国でも、食料自給率向上を基本にした政策が展開されています。

 価格保障政策とともに、適正な国境措置(関税)で自国の食料を確保しています。

 今の民主党政権のもとでは「食料の安定供給」の考え方が、根本から変えられてしまうことに私は危機感を持っています。

 今日の対談でも、結局TPPで得をするのは誰なのか、がテーマになりました。

 国民の「食」を取引条件に、輸出大企業・多国籍企業ばかりが利益を上げる仕組みなのが、TPPではないのか。

 それが本当に、日本の未来にとって正しい道なのか。

 今日の対談を通じて、あらためて責任を持って私たちも活動していかなければいけないと思いました。

 お忙しいなか札幌まで対談に応えてくださった安達さんに、あらためて感謝!です。

 【今日の句】 誰のため 働く首相か 疑わし