2012年5月30日水曜日

出発点は、原発撤退の決断

  北海道電力が泊原発の耐震安全性について、再評価の結果を原子力安全・保安院に提出しました。

 これは海側と陸側にある活断層が、連動地震を起こした場合の安全性を調べるもの。

 前回は「1つの活断層が地震を起こし、それが連動した場合」として評価されていたものを、保安院から「そうじゃなくて、1本の活断層として地震が起きた場合」と、やり直しを求められていたものです。

 詳細はこれから検討ですが、報道によれば、揺れの周期が約2秒の「長周期」で、想定以上のゆれとなる例があるとされました。

 一方で北電は、1秒以下の「短周期」では想定を超えていないと言います。

 重要機器を影響を受けるのは「短周期」と言われ、それが「新たな安全対策は必要なし」と北電が判断した理由ともされました。

 昨年、国会議員団調査で泊原発構内にも入り、いくつかの懸念する点がありました。

 その1つが地震対策で、耐えられる加速度は550ガルまでとされています。

 しかし、これは横揺れの場合で、震源が近い直下型の縦揺れには大きく下がることを北電も否定はできませんでした。

 紙・大門の両参議から厳しく指摘があったものの、今回の評価報告でも、その指摘に見合った対策はされていないと思います。

 見積もりが甘くなってはいないか、は保安院からも心配され再評価を求められたわけです。

 世論調査でも、福島事故と「やらせ」発覚を通して、多くの道民が原発情報に不信の目を向けています。

 じゅうぶんな安全対策も、道民合意もないまま、再稼動の道を進むべきではありません。

 電力不足と言ったって、もう1年前から原発撤退の声が大きくなり今の事態も予想できたはず。

 国政も電力会社も原発固執・再稼動が前提だから、自然エネルギーの連系希望が多くても、その確保をしてこなかったと言われても仕方ないと思います。

 出発点は、原発から撤退の決断です。

 その立場に立ってこそ、おおもとから電力確保の方策も変わっていくことになるでしょう。

 世論の広がりと国会での論戦と、広く強くしていかなければと思います。

 【今日の句】 事故調で 官邸不能が よくわかり

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    四児の母、雫でございます。

    いつものことで、大震災でも起きれば、
    「想定外な…」。
    と言い訳するのでしょう。
    阪神淡路大震災をちょっぴり経験した雫は起きてからじゃ遅いんですよと、声を大にして言ってみるけど雀の涙程にもなりません。

    そう言えば、うちの叔父。接待好きです。老後を極めた何選とやら肩書きはあるけれど、お金に関しては兄弟であっても血も涙もありません。法律の網をくぐってでも痛めつけます。でっ、数十年前から総理と御飲食ですか。未来が心配でなりません。

    運動会お疲れ様でした。
    寒かったですね。
    薄着に泣きそうでした。
    私。鈍感なので気付かなかったけれど、畑山さんのお子さんと同じフィールドで踊ってらっしゃったのですね。
    世間は狭い(笑)
    三番目、二年生なんですよ。
    DVを受けると、赤ちゃん返りをすることが屡々。二年生の息子は赤ちゃん返りがあるので一人で登校するのが難しく毎朝一緒に行っています。何気なく可愛い名前がいっぱいだなと一年生の靴箱を見ていたら…
    あらっ!
    今朝発見しちゃいました。

    雫deワールド。ここで一句。
    「言てみるか 小生の道は 想定外」

    人生に言い訳をつけてみたいのです(笑)

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  2. 雫さん、コメントありがとうございます!
     なんと世の中は不思議なことばかり。運動会当日の寒さまで共有していたとは‥‥!

     政治に携わる者ではありますが、1人の父親でもあります。
     そんな話題も共有できる方との出会いって、私にとって嬉しいものです。
     言い訳も、過ぎるのは困りものですが、そうでもないと前に進めない時があるのも人間の真実。‥‥なんて理屈臭い話になってすみません。

     何はともあれ、親近感が(勝手に)増しました。
     今後もよろしくお願いします。
     見かけたら遠慮なく、声をかけてくださいね。

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