2012年11月1日木曜日

北電の「冬の電力需給」「燃料コスト増大」に対して

 原発問題全道連絡会で、北海道電力へ「今冬の電力の安定供給等」に関して申し入れをおこないました。

 STVなどマスコミも取材に入り、緊張感も漂う申し入れとなりました。

 代表委員である私が、申し入れ書を渡しました。その内容は簡潔に--

 ①今冬も原発なしで電力供給は可能であり、泊原発の即時廃炉に踏み切ること。

 ②他発電施設の故障を理由に電力不足をあおり、再稼働との天秤をかけるようなことはしないこと。

 ③緊急対策は、過渡的な措置として火力による電力確保など、道民に不安のないようにすること。

 ④自然エネルギーの本格的普及と、国への働きかけ。

 ⑤低エネルギー社会に向けた、貴社として牽引の役割を。

 --というものですが、北電の回答は多くは報道されている範囲で、再稼働についても「資源がないという(日本の)制約から、一日も早く安全性の確認のうえ再稼働は必要」との立場は変わるものでありません。

 参加者からも厳しい批判の声もあがり、昨日の社長会見にも触れた「再稼働しなければ値上げという脅しもやめるべき」との発言もありました。

 私からは、①需要の見積もり、②燃料費の仕組み、について問いました。

 北電は、今冬の需要を最大563万kWと見込んでいます。

 主に企業向けの調整契約について、今冬新規の新たな調整契約を北電は検討しています。

 見込みは数千kWと大きいものではありませんが、他の契約などとも組み合わせれば結構な需要対策になります。

 供給力確保も大切ですが、過大な需要見積もりはないか、との検討も必要です。

 もう1つの燃料費の仕組みですが、これは「燃料費がかかるので、原発再稼働か料金改定か」の二者択一の議論に注意が必要だと思ったからです。

北電HPにもありますが、原油・海外炭等については「平均燃料価格」と「基準燃料価格」の差にもとづき、電気料金は調整されています。

 平均燃料価格というのは、過去3ヵ月の平均を取ります。

 基準燃料価格というのは、31,100円/klと決まっていまして、これは4年前の為替レート(107円/ドル)や原油価格(62,735円/kl)などが基準となり算定されています。

 円高などの折、この「基準」を見直す必要はないか--という問いです。

結局は、燃料量そのものが増えているから赤字額が増えてるとの回答でしたが、もう少し議論する時間が欲しかった。

 私たちは安易な値上げにはもちろん反対ですが、仮に値上げをするにしても燃料費の透明性がなければ、道民合意はつくれません。

 東京電力は、LNGを子会社がアメリカ向けよりはるかに高く購入していたことも、吉井英勝衆議院議員の質問で明らかになりました。

「原発再稼働か、料金改定か」との二者択一にしないためにも、明らかにできるようにしていきたいと思っています。

 北電への申し入れは何度か目ですが、再稼働に対する姿勢は今だ変わりません。

 先日の12,000人もの「さようなら原発集会」をどう受け止めるか、との問いにも「再稼働は必要」だから説明を尽くす、との繰り返しでした。

やっぱり必要なのは、もっと大きな道民世論。

 そして、政治を変える日本共産党の議席!

【今日の句】 原発に こだわる費用が 高すぎる

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