2012年9月15日土曜日

国の責任で、精神障がい者の交通補助を

 全国税労働組合北海道地連での大会あいさつを終え、紙智子参議院議員と合流して向かった先は精神障害者回復者クラブ「すみれ会」の「すみれ祭」です!

 今日も暑い札幌で、テントの中では焼きそばに焼き鳥、手作りゼリー‥‥食欲は後回しにして、まずは精神障がい者の交通費助成についての懇談です。

 こちらで書いたように、国交省が約款改訂に踏み込んだのは前進としても、その財源をどうするかは課題になっています。

 懇談の中では「まだ道内のバス事業者から約款改定の届け出は上がっていない」「薬を飲んでいたり、生活保護を受けていれば運転はできない。交通補助を」など、運動の現状や生活の実態などを伺いました。

 知的・身体と並んで「3障がい一元化」されたことから、交通費についても同等の取り扱いがされるのも当然だと思います。

 そうでなくとも広大な北海道で、遠方への通院などでかかる費用が、どれだけくらしの負担となることか。

 「事業者に丸投げでなく、国が助成などやるべきだ」と、幾人の方から声があがりました。

 あらためて昨日の東郷ダムを思い出し、「このようなダムにお金を使うより‥‥」とつくづく思いました。

 障がいを負ったことは本人の責任ではなく、事故や病気、経済的・家庭的理由などから、どのような人でさえ背負う可能性はあります。

 だからこそ「社会保障」であり、近代国家では当然の仕組みです。

 紙議員と「しっかり取り組みます」と約束し、せっかくなので祭りの方も回って、いろいろと買い込んでしまいました。

 この「すみれ会」が「居場所」となっているんだなぁ、と実感しました。

 ぬくもりがある、健常者も障がい者も安心して暮らせる社会にしたいですね。

 【今日の句】 あの5人 右へ右へと 違いなく

このようなダムに費やすお金があるのなら

 まずは写真にご注目! 今日調査に行ってきた富良野市・東郷ダムですが、相次ぐ漏水で水が貯められず、写真中央の溜池のような分しか貯められていないんです。

 東郷ダムというのは、農地に水を供給するための農業用ダムです。

 1977年度に工事が着工されて、1992年に工事が終わる予定でしたが漏水を解決できず、土地改良事業としては40年近くの歳月が流れています。

 その間のダム総工事費は、所要見込額も含めて約140億円!

 しかし会計検査院の集計によれば、試験費などを含めて約200億円にものぼるとのこと。

 完成の見込みがなく、どうするのか。

 貯水量の計画430万トンを18万トンへ96%(!)減らして、ダムを改修し完成にこぎつけるという方針なのです。

 ダム機能は大幅に縮小され、一方で改修も含む事業費は膨らむ、というのでは「税金の使い方」として妥当なのか、ということになります。

 そもそも漏水が2度あるなど、見直すタイミングがあったはずではないか--と私も聞きました。

 「当時の私たち(開発局)とすれば、決まっているのだから作っていくということになっていた面はある」との話でした。

 「一度決めたら止められない」のが官僚の仕事だ、とはよく言われますが、それを地で行く歴史だったのがこの東郷ダムということでしょう。

 今現在の水需要や代替策など、予断ない検討が必要だと思います。

 続けて小型水力の開発を進めるアイキ産業さんを訪れ、「北の国から」で五郎さんが建てた家で有名な麓郷地域での水車を見させていただきました。

 水力発電には水利権という問題が大きく、自治体との協力もあって、この河川に付けることができたとのこと。

 北海道は農業用水路も多く、小型水力が可能な状況ができれば、おおいにエネルギーの自給自足へ道が開けます。

 子どもたちの学習用にと工夫もこらすなど、水力発電に懸ける情熱もすごく伝わってきました。

 水力発電には「コスト」「権利」「管理」をクリアーしなければならないのですが、水利権は国でも柔軟な対応が進み、落ち葉などで水車が動かなくなる管理の点でもアイキ産業さんでは「除じん機」の開発を進めるなど、実用的な状況が進んでいます。

 東郷ダムに費やしたお金があれば、どれだけ水力発電も普及できたことか‥‥と考えると悔しい思いにもなります。

 原発について考えがいろいろあっても、活用できるエネルギーは活用する、とシンプルに考えることが大切なのだと痛感です。

 せっかく旭川に来たのだからと、毎週金曜日の脱原発行動にも紙智子参議・真下紀子道議・おぎう和敏6区予定候補に、小松晃・能登谷繁・石川厚子の各市議とも顔を出しました。

 時間の関係で少しだけでしたが、すぐ打ち解けて心一つになれたことは、とても嬉しいことでした。

 全国・全道で、抗議行動を続けているって、すごいことなんだなと実感しました。

 このように盛りだくさんの1日でしたが、だからこそ共産党ががんばらないと!とも思った1日でもありました。

 【今日の句】 この川も 明日を変えてく エネルギー

2012年9月13日木曜日

12小選挙区の予定候補、みんなそろって

 また厳しい残暑となった今日。岩見沢市で浸水被害に遭われた方々の苦労も大きく、現地では党市議が中心となって調査も進めていますが、市を中心に万全の対策を取ってもらいたいと切に思います。

 消費税廃止各界連の昼の宣伝もとても暑く、それでも署名に足を止めてくださる方も。

 チラシを受け取る方も多く、「決まってしまったけど、本当にこのままでいいのかな‥‥」と考えている方が多いのだろうと思います。

 午後から小選挙区候補らと打合せ。

 3区の森つねとさんが候補として発表されて、これで北海道は全12小選挙区予定候補がそろいました。

 十勝で経済懇談会の成功、美幌町でほぼ全商店を訪問、猛暑のなかでの街頭宣伝‥‥予定候補の奮闘に、私も「私こそ先頭に立ってがんばらないと!」との思いがフツフツ。

 演説上の悩みや健康管理など、こういう時だからこその率直な意見交換もありました。

 明日は旭川→富良野と行くのですが、内容は東郷ダム調査で、これから書類の読み込みです‥‥。

 【今日の句】 暴言の 総裁候補も 過去になく

2012年9月12日水曜日

海のきれいな豊浦町で

 元ボクサー・内藤大助選手の故郷でも有名な豊浦町で、来月おこなわれる町議選挙に山田秀人さんが党公認で立候補を予定していて、その演説会に私も足を運びました。

 花井やす子9区予定候補もそろって、地方議会でも国政でも、日本共産党だからこそできる仕事があることを訴えました。

 夕方に車で豊浦町に着いたのですが、昨日からの雨もやんで、国道から見える噴火湾の真っ青なこと!

 イチゴとホタテ養殖が盛んな町だけに、しっかりダシが出ているベビーホタテの味噌汁も夕食にいただいて、演説会も元気に訴えました。

 町役場で勤めてきた山田さんだけに町政にも詳しく、かつ野球の審判員として全道・全国を回って人脈も人望も厚い方に、町民の期待も広がっています。

 「議会と町長は馴れ合っている」「町民の声が届いているか」「議会に緊張感がない」との声は、当議員がいなかった中標津町でも聞かれた言葉でしたが、党議員が10年間いなかった豊浦町でも同じでした。
  
 やっぱり住民の声を、根拠を持ってビシッと正していく日本共産党の議席が、必要なんです!

 税や保険料の負担が重く、雇用環境も悪化して生活困難者が増えるなか、地方自治体が「国の下請け機関」だけにとどまるのか、それとも「住民を守る防波堤」として独自の施策を持ち、国にも制度改正も含めてモノ言えるかどうかは、大きな違いとなります。

 後者の役割を町がおこなうためには、議会での論戦と住民運動が決定的。

 全国・全道で、その役割を果たしているのが、日本共産党なんです。

 何より地方自治体のやれることにも限界があるし、大元の制度は国政で決められてしまいます。

 だからこそ豊浦町で党議席を復活し、もちろん北海道でも衆議院議席の復活を、何としても!

 【今日の句】 潮騒と 夕日の町は イチゴ色

2012年9月11日火曜日

震災1年半の、この日なのに

 震災から1年半。福島原発事故も、収束と全面賠償は道半ば‥‥政治の責任は重いと、あらためて痛感する節目となりました。

 仮設住宅での孤立死や自殺などもある、との記事が胸に刺さる。

 計画的な復興計画とともに、今いる仮設住宅などで安心して暮らせる行政相談窓口などが必要なのだと痛感します。

 今日は道原発連・国民大運動北海道実行委員会で取り組む「原発のない北海道を」署名を、道庁へ提出してきました。

 この2ヶ月で10,969筆が寄せられ、通算で97,955筆となりました。

 約10万人もの署名の重みを、道はしっかり受け止めてほしい。

 午後からは札幌地下歩行空間で、署名のお願いをおこないました。

 出かける前のニュースで、日本学術会議が高レベル放射性廃棄物の「地中最終処分」策を白紙に戻すことを、原子力委員会に提言を出した、と報じていました。

 万年単位で安定した地層を見つけるのは「現在の科学的知識と技術能力では限界」と言うのです。

 数十年~数百年を「暫定保管」というのも気が遠くなる話ですが、それだけ見通しもなく進めた原発だった、ということを再認識です。

 まずは、これ以上の核廃棄物が増えないよう原発を稼動しないこと。

 文字どおり科学的知見を集めた保管策をつくり、研究体制の強化も必要でしょう。

 かたや野田首相は、新しい原子力規制委員会を19日に発足して、その委員長などを首相権限で任命すると閣議決定。

 しかし、委員長候補の田中俊一氏は「原子力ムラ」出身だと国会でも批判され、まがりなりの方針ともなっている「40年廃炉」案にもこだわらないとの回答をしています。

 本当なら次の国会で、人事は国会の同意が必要です。

 しかし「原子力緊急事態宣言」が発令中で、同意は不要とする手続きも検討されているとか。

 野田首相は、福島事故を「収束宣言」しながら、「緊急事態」中だなんて矛盾だし、ご都合主義も甚だしい。

 こういう態度が、国民からの不信を買っていると気がつかないのでしょうか。

 国民の声、被災地の声とかけ離れた政治を、何とか立て直さなければ!

 【今日の句】 また1人 2人と西へ 擦り寄って

2012年9月10日月曜日

清濁併せ呑む

 松下忠洋金融担当相の訃報に驚きました。心からお悔やみを申し上げます。

 みずから命を絶たれたという報道で、詳細はこれから明らかにされるのでしょう。

 政治的立場はともかく、首相・大臣というのは本当に激務だなぁと実感することがあります。

 国民生活に全責任を負い、国の方向を決断する‥‥胆力が問われます。

 情熱はもとより、見識も知識も、洞察力も調整力も決断力も‥‥政治家をめざしている身として、自分を磨かなければと思います。

 そう考えたときに、民主党代表選・自民党総裁選の立候補者は、いかがなものなのでしょう。

 みなさんは、どのように思われますか。

 「維新の会」で面接のごとく「討論会」もあったようですが、何やら予定調和の会合だとの報道も目につきました。

 私の好きな言葉の一つに「清濁併せ呑む」があります。

 妥協を意味する言葉でなく、深みを持った決断をする、という意味で受け止めたい。

 まだ41歳の、政治の世界では若造の私ですが、今回の訃報にはいろいろと考えさせられます。

 【今日の句】 沖縄の 怒りを政府 受け止めよ

2012年9月9日日曜日

鬼も今の政治に怒ってる

 札幌は朝から土砂降りで、党と後援会での「まつり」を予定していた北区、白石・厚別地区は中止となり残念! 東区は近くの会館を借り切っていたので、大門実紀史参議院議員・太田秀子2区予定候補と参加しました。

 大雨なので窓を開けられず会場内は蒸し風呂状態の暑さにもかかわらず、多くの方が私たちの話を熱心に聞いてくださいました。

 その後の舞台は民俗芸能や合唱、ヒップホップなど多彩!

 写真は岩手県の伝統芸能・鬼剣舞(おにけんばい)で、私も初めて間近で見ました。

 鬼の面は「仏の化身」なのだそうですが、その迫力に圧倒されっぱなしです。

 演じる方々も東北へ行かれたそうですが、「復興が進んでいる地域と、まだ被災時と変わらない地域が残されている」と話されていました。

 そう思うと鬼の面が、何やら政治へ怒っている顔に見えてくるから不思議。

 しっかり日本共産党ががんばらないと、いけないですね。

 朝からテレビの報道番組は「維新の会」の話題続きでしたが、民主・自民はもちろん恐怖政治と地方切り捨て、財界とアメリカとの関係も強める維新にも、国民の未来はまかせられません!

 【今日の句】 反省も なく報道は 垂れ流し