2012年11月3日土曜日

「7%節電」どう考え、どう乗り切るか

 昨日ツイッターで「冬の節電に向けた政策を」との要望をいただきました。大事なことなので、ひとまずの考えをブログの方で紹介することにしました。

 まず大前提として、くらしや命の心配までするような無理な節電をしなくても、電力は足りる見通しだということです。

 報道でも、一昨日の北電への申し入れでも、需要の見積もりは563万kWで、供給力は596万kWと北電は認めています。

 需要は、月ごとの変動はありますが、過去最大実績579万kWから、道内ですでに定着している節電分が3%程度あるので、そのように見積もれると思います。

 また一昨日の申し入れでも、今冬に新しく設けた随時募集調整契約という、需給ひっ迫時に電気使用の抑制をはかる契約は、需要見積もりには含まれていません。

 北電では数千kWと見込んでいますが、決して小さい数字ではありません。

 こういう現状ですから、政府の電力需給検討委員会でも「7%節電」と要請する必要があるかどうか、も検討されてきました。

 結局は、北電から「火力発電所などのトラブルがあれば足りなくなる」という、「万が一」の「7%節電」ということです。

 とはいえ、心配もあるし、くらしや命、産業活動を守るために、政策は必要ないのか。

 国として予算付けなどできる時間はありませんので、各自治体での努力を先行する必要があると思います。

 病院や介護施設、保育施設などでの自家発電の状況を、今夏には確認されているはずですが、再確認をおこない、導入に向けた措置を取ることです。

 経営が苦しく非常電源を確保できない施設には、自治体が代理で設置し貸与するなど、実現できないでしょうか。

 電灯・電球をLEDに変えていく(補助をしていく)自治体も、さらに加速する必要があると思います。

 家庭での節電も、道経産局の試算で「不要な照明をできるだけ消す」で6%、「暖房便座の保温、温水の設定温度を下げ、不使用時にはふたを閉める」で1%と、暖房で過度な節電をしなくても「7%節電」は見通すことができます。

 自治体や報道関係、私たちのような「発信者」などによる啓蒙の努力や、札幌市は夏におこなってましたが節電協力者にプレゼントなどの特典をつけるなどで、モチベーションを引き上げることもできるでしょう。

 国としては、このような自治体の取り組みを後押しするための税の措置を進めることです。

 それでも昨日、北電の川合会長は計画停電まで含んだ記者会見だったと報じられていますが、それよりも需給関係において、求めに応じた情報開示に努力を尽くすべきです。

 
 私は、大事なことは今冬だけの問題でなく、今後の原発なしの北海道を見通した政策を前倒しして進めることだと思います。

 再生可能エネルギーの、普及に向けた取り組みです。

 今でも道北・日本海側での風力発電が、すべてを使い切れずにロスしている現状があります。

 まだベース電源にはなれなくても、ひっ迫した電力需給であるならば、じゅうぶんな助けとなりえます。

 地域独占企業となっている、本来は北電が送電網を整備する責任があります。

 経営赤字を理由に困難だと言うのなら、発電・送電の分離などの議論を国が急ぐべきです。

 じゅうぶんな回答となっていないかもしれませんが、ひとまずの考えとして書かせていただきました。

 今日は久しぶりに休みをいただき、たっぷり子どもたちとも遊ぶことができました。

 特に上の子(娘)が、喜んでくれていたようで何よりです。

 【今日の句】 ファイターズ 喜びはまた 来年に

2012年11月2日金曜日

上田文雄札幌市長と、原発ゼロへ懇談

 党札幌市議団と一緒に、上田文雄札幌市長へ「『即時原発ゼロ』の実現を」提言を届け懇談させていただきました。

 上田市長は「脱原発をめざす首長会議」の会員でもあり、先月の「さようなら原発」道民集会にも来賓として連帯のあいさつをされました。

 その時も「北電には『道民の北電』になってもらいたい」と話されていたのが印象的でしたが、今日も「株主のための北電でなく、道民の北電になってもらえるよう期待する」と述べられました。

 いつもは市議会で緊張感ある質問をする日本共産党ですが、原発に関しては意見の一致も多いことから、今日は和やかな懇談となりました。

 「原発に頼らない社会にするのは実践の課題」と、ライフサイクルの見直しや再生可能エネルギーの可能性に触れた上田市長。

 私からも「日本共産党も『追及とともに提案』『議会論戦と市民運動』の両面でがんばります」と応じました。

 ちょうど北電・川合社長が先日の記者会見で電力料金の改定に触れたことにも、残念との意を表して先の「道民の北電」との話となったわけです。

 党の提言に対しても「掲げられたことは、多くの国民も納得するものではないでしょうか」と感想を述べられました。

 雨も降り厳しい寒さのなかでしたが、夕方からは道庁前の行動に参加。

 私の数え間違いがなければ、17回目の行動で初めての雨のはず。

 それでも雨合羽を着て、メッセージ入りの傘を差しての参加があり、私も昨日の要請の内容を話しました。

 ちょうど今日は政府から7%節電の要請発表があったばかりでしたが、そもそも電力の予備率は3%を超えています。

 つまり「何かトラブルがあったら心配だから」という意味での、節電目標となったわけです。

 事実上は、原発なしでも社会が成り立つ状況が生まれています。

 そうであるなら、ただちに原発ゼロの政治決断を!

 【今日の句】 綱紀より 基地撤去こそ 解決だ

2012年11月1日木曜日

北電の「冬の電力需給」「燃料コスト増大」に対して

 原発問題全道連絡会で、北海道電力へ「今冬の電力の安定供給等」に関して申し入れをおこないました。

 STVなどマスコミも取材に入り、緊張感も漂う申し入れとなりました。

 代表委員である私が、申し入れ書を渡しました。その内容は簡潔に--

 ①今冬も原発なしで電力供給は可能であり、泊原発の即時廃炉に踏み切ること。

 ②他発電施設の故障を理由に電力不足をあおり、再稼働との天秤をかけるようなことはしないこと。

 ③緊急対策は、過渡的な措置として火力による電力確保など、道民に不安のないようにすること。

 ④自然エネルギーの本格的普及と、国への働きかけ。

 ⑤低エネルギー社会に向けた、貴社として牽引の役割を。

 --というものですが、北電の回答は多くは報道されている範囲で、再稼働についても「資源がないという(日本の)制約から、一日も早く安全性の確認のうえ再稼働は必要」との立場は変わるものでありません。

 参加者からも厳しい批判の声もあがり、昨日の社長会見にも触れた「再稼働しなければ値上げという脅しもやめるべき」との発言もありました。

 私からは、①需要の見積もり、②燃料費の仕組み、について問いました。

 北電は、今冬の需要を最大563万kWと見込んでいます。

 主に企業向けの調整契約について、今冬新規の新たな調整契約を北電は検討しています。

 見込みは数千kWと大きいものではありませんが、他の契約などとも組み合わせれば結構な需要対策になります。

 供給力確保も大切ですが、過大な需要見積もりはないか、との検討も必要です。

 もう1つの燃料費の仕組みですが、これは「燃料費がかかるので、原発再稼働か料金改定か」の二者択一の議論に注意が必要だと思ったからです。

北電HPにもありますが、原油・海外炭等については「平均燃料価格」と「基準燃料価格」の差にもとづき、電気料金は調整されています。

 平均燃料価格というのは、過去3ヵ月の平均を取ります。

 基準燃料価格というのは、31,100円/klと決まっていまして、これは4年前の為替レート(107円/ドル)や原油価格(62,735円/kl)などが基準となり算定されています。

 円高などの折、この「基準」を見直す必要はないか--という問いです。

結局は、燃料量そのものが増えているから赤字額が増えてるとの回答でしたが、もう少し議論する時間が欲しかった。

 私たちは安易な値上げにはもちろん反対ですが、仮に値上げをするにしても燃料費の透明性がなければ、道民合意はつくれません。

 東京電力は、LNGを子会社がアメリカ向けよりはるかに高く購入していたことも、吉井英勝衆議院議員の質問で明らかになりました。

「原発再稼働か、料金改定か」との二者択一にしないためにも、明らかにできるようにしていきたいと思っています。

 北電への申し入れは何度か目ですが、再稼働に対する姿勢は今だ変わりません。

 先日の12,000人もの「さようなら原発集会」をどう受け止めるか、との問いにも「再稼働は必要」だから説明を尽くす、との繰り返しでした。

やっぱり必要なのは、もっと大きな道民世論。

 そして、政治を変える日本共産党の議席!

【今日の句】 原発に こだわる費用が 高すぎる

2012年10月31日水曜日

必勝ゆで卵も! 弟子屈町議選

 釧路市から車で鶴居村・標茶町を抜けて弟子屈町へ‥‥鶴居では30羽ほどのタンチョウヅルを横目に、町議選挙の応援へ向かいました。
 
 日本共産党の現職が4期目をめざします。

 介護ヘルパーの資格を取る際に町で4万円を補助(!)、来年度から住宅リフォーム支援制度を開始、学校図書予算を3・5倍化、地元農産物の学校給食導入‥‥など、ものすごい活躍をしてきた現職町議。

 一緒に町内をまわると、どこでも町民の方が出てきてくれて激励されます。

 写真の「必勝」ゆで卵も、差し入れられたもの!

 小学生の時から納豆売りで家計を助け、高校は農家の住み込みをしながら定時制を2年遅れてでも卒業など、本当に苦労を重ねてきた方なのです。

 だから困っている人の話を聞くと、何とかしなければいけないとの思いで12年。

 そのような姿勢に、私も学ばなければいけないと感じました。

 選挙戦は定数12に有力15氏の立候補と大激戦で、私も雨の中「何としても」と強くお願い。

 国政が国民負担を増やすなか、このように各地域でくらしを守るために、日本共産党はがんばっています。

 国会は論戦も始まりました。

 明日1日は、日本共産党・志位委員長が代表質問をおこないます。

 ぜひテレビ・ラジオでお聞きください!

 【今日の句】 並んだぞ 明日も期待の ファイターズ

2012年10月30日火曜日

余市・渡辺正治町議の笑顔を引き継ぐ

 町議会議員10期、副議長まで務めた余市町の渡辺正治町議が75歳で亡くなり、葬儀に足を運びました。

 肺がんを患い、闘病生活を続けていました。

 来月には金婚式を迎えるのを楽しみにしていたと言います。

 これだけの大ベテランでありながら、まったく威張るような素振りもなく、若い私にも敬意を評していただき、誰からも慕われていた「まさじさん」でした。

 嶋保町長も見えられ、町議会事務局に在籍した時には大変お世話になったと弔辞を読まれました。

 闘病中も、町職員が枕元まで話を伺いに来たと言います。

 新幹線の札幌延伸が決定し、並行在来線が経営分離されると知るや、住民のみなさんと守るための活動に取り組み事務局長も務めていました。

 やさしい、やさしい、まさじさんでした。

 今年に入って留寿都・坂庭恵子村議、赤平・大道晃利市議と、党議員が相次いで亡くなりました。

 紙智子参議院議員の夫であられた内山勝人さんも、政策面ではとてもお世話になり、今も亡くなられたことが残念でなりません。

 もちろん人の一生は、どこかで閉ざされるものです。

 その一生を、日本共産党員として、議員として全うすることの重みを何度も痛感してきました。

 このような先輩たちが作った道だから、今の私の活動もあります。

 遺志を引き継ぎ応えるためには、総選挙で今度こそ勝利しないと。

 遺影を前に、決意を新たにしました。

 先日の演説会にメッセージを寄せていただいた、北海道地域職業訓練センターの太田公夫会長に、苫小牧へお礼に伺いました。

 ものづくりというのは、自動車や電気製品ばかりではありません。

 町をつくり、生活を支える「匠」や技術者がいるからこそ、今の町があります。

 事業仕分けで廃止されそうだったセンターを、共同の力で守ることができました。

 「こんなことで良ければ」と、心のこもったメッセージをいただき本当に嬉しく思いました。

 ガッチリ握手を交わして、急いで特急に乗り込み釧路市へ。

 今日から始まった町議選挙の応援に、明日は弟子屈町へ向かいます!

 【今日の句】 ぬくもりと 笑顔引き継ぎ 政治変え

2012年10月29日月曜日

臨時国会で、日本共産党の論戦に注目を!

 臨時国会が始まりました‥‥とは言え、問責決議を受けた参議院では野田首相は演説せず。憲政史上例のない、波乱の幕開けとなりました。

 日本共産党は、審議拒否ではありません。

 問責を受けたんだから、必要なけじめをつけることも与党の責任。

 昼に国民大運動実行委員会のみなさんとも宣伝し、事務所に戻って首相の所信表明演説を聞くと、政権交代にかけた国民の願いはどこへやら。

 後期高齢者医療制度の「こ」の字もなければ、障害者自立支援法の「しょ」の字も出ない。

 そうであるなら、解散・総選挙で国民の信を仰ぐべき!

 臨時国会の論戦で、どの党が国民の立場に立っているか、ぜひ注視してください。

 さて昨日に引き続き、小池晃政策委員長に来道してもらい、今日は札幌でも演説会でした。

 紙智子参議院議員も、参議院の本会議がなくなったために、あいさつに駆けつけることができました。

 札幌周辺の小選挙区候補も勢ぞろいで、こんな感じで舞台裏でも記念写真。

 小池さんの話には笑いと拍手が絶え間なく、終わった後には「がんばろうね!」と何度も声をかけていただきました。

 近々、党道委員会のホームページにアップされると思いますので、私の話も含めてぜひご覧ください!

 【今日の句】 離党より 離島のくらしの 心配を

2012年10月28日日曜日

憲法を守ることは、くらしを守ること

 北見市は「菊まつり」の真っ最中。せっかくなので演説会前に、北見塩焼きそばをお腹に収めてから「菊まつり」会場へ向かいました。

 時間が少なくて全部は見きれませんでしたが、色とりどりの見事な菊の花!

 菊地豪一市議曰く「本州なら1ヶ月近くできるけど、寒い北見は11月4日まで」。

 北見市の最近の最低気温は2℃や3℃なので、すでに事務所でもストーブが点火中。 

 もうすぐ長~い冬が始まるんですね。
 
 さて演説会は、小池晃政策委員長に菅原まこと12区予定候補とともに訴えました。
 
 菊池一春・訓子府町長には、ご挨拶までいただきました(写真は控え室の様子です)。 

 小学6年までの医療費無料化、町外の高校通学費援助、高齢者なら町内どこでもタクシーは定額制など、くらし応援をおこなっている訓子府町。
 
 「憲法25条の生存権や26条の教育権を、行政は保障すべき」と、その理由も明快です。 

 だからこそ、いま憲法を変えようという政治家が増えていることが心配だとのお話は、町民を第一に考え、町民の生活に責任を負っているからこそのお話だと思いました。

 どんどん住民福祉を切り捨てる民主党政権は、どのような責任を感じているのでしょうか。

 約束していた、後期高齢者医療制度や障害者自立支援法の廃止はどこへやら。 

 国費の投入で、引き下げるとしていた国民健康保険料も、引き上げるとしていた介護労働者の賃金も、まったく変わらない結果となりました。 

 憲法を守ることは、くらしを守ることと一体。 

 報道が「第三極」と報じる勢力は、憲法を変えて古い政治を復活させる「古い自民党の第一極」と小池さん。 

 憲法を守り生かしていく、日本共産党の議席を必ず北海道から。

 たくさん差し入れまでいただきました。感謝!

 【今日の句】 なくすなら 憲法よりも 原発を

旭川で市田書記局長を招いた演説会

 旭川市で市田忠義書記局長が来ての演説会。天気も良くて、大雪山にかぶった雪も美しく、スッキリとした話をしようと旭川に向かいました。

 特急で空知管内を抜け、もう稲刈りが終わった水田を見ると秋の深まりを感じます。

 富良野や美瑛の景観もそうですが、農業が元気になってこそ観光も元気になるものです。

 まして自然豊かな北海道だからこそ、再生可能エネルギーの可能性は大きい。

 そういう中身で演説会では話したのですが、議席を取れなければ「絵にかいた餅」。

 おぎう和敏(6区)・木村けんじ(9区)・菅原まこど(12区)候補も、必ず北海道の議席を取る!という決意の話をしていました。

 何より私自身が先頭に立って頑張らないといけない。

 演説会は遠く稚内市などからの参加もあり、多くの方から「がんばって!」と声もかけてもらいました。

 今日は北見市で、小池晃政策委員長を招いた演説会です!

 【今日の句】 雪虫の 出番と風が 教えてき