2012年11月17日土曜日

北海道で「即時原発ゼロ」の議席を!

 党小樽地区委員会主催の「原発問題シンポジウム」にパネリストとして参加。会場いっぱいに約200人もの方が集まりました。

 他のパネリストは「プルサーマルを知ろう」後志住民ネットワーク事務局長の小林芳子さん、元北電社員の水島能裕さんです。

 小林さんは地域で「賛成の人も反対の人も、どうやって話し合えるようにしたらいいか」と考え、先入観にとらわれずに話し合う姿勢が大事だと話されました。

 水島さんは、膨大な資料をもとに電力需給や発電施設の現状など解明し、出された質問にも明快に応えていただきました。

 私からは党の「即時原発ゼロ」提言の中心点と、北海道や後志で再生可能エネルギーを広げられる条件と可能性や、立地自治体の雇用と経済に国が責任を負う点に触れて話しました。

 開会あいさつで菊地よう子4区予定候補から「いよいよ解散となり、どの党が原発ゼロの本当の力になれるのか」についても触れられましたが、このようなシンポジウムはもとより小規模な集会や話し合いでも、日本共産党は明確なビジョンを掲げていきたいと思います。

 民主党は「脱原発依存」を政策に盛り込むとのことですが、これまでの原発再稼働や原発輸出方針、大間原発建設再開などとの整合性は現状では明確でありません。

 自民党は安倍総裁が、安全基準を満たしたものは再稼働すべしと明言しました。

 公明党とともに、これまでの原発推進の姿勢と責任が問われるべきです。

 新党大地は、民主党と選挙協力をおこない政権与党の一角を担ってきた共同責任をどう考えるか、道民の前に示す必要があると思います。

 石原・橋下連合は、石原氏が「原発問題はセンチメント(情緒)な問題」と原発ゼロの世論に背き、橋下氏も大飯原発再稼働を結局は認めるなど、原発ゼロの願いを担える勢力とはなれないのではないでしょうか。

 もちろん各党の政策はこれから注視すべきですが、これまでの活動や実績からも判断が迫られます。

 原発ゼロに向かうには、電力業界・財界はもちろん、アメリカに対しても毅然とした態度を取れる政党が伸びなければなりません。

 結局、民主党政権でも「財界いいなり」「アメリカいいなり」という古い自民党型政治が変わらなかったことは、原発問題でもハッキリしました。

 この大元にメスを入れてこそ政治は変わる--これが私たちの一貫した態度です。

 特に北海道では、北電「やらせ」問題も暴くなど、正面から原発ゼロに行動してきた日本共産党の議席が生まれてこそ、道民の「原発ゼロ」の願いを実現する力になれます。

 今度の選挙で、即時原発ゼロへ!

 【今日の句】 「できるのか」 ではなく「やる」と 決めること

解散の日も、解散の日だからこそ、今日も道庁前へ

 いよいよ衆議院が解散。消費税増税、原発、TPP、くらし・雇用‥‥国民の願いとは逆を行く政治を変えるため、何が何でも、北海道での日本共産党議席獲得へがんばります!

 解散が決まり、マスコミからの問い合わせや本番準備など、事務所も慌ただしくなってきました。

 私もあいさつと決意の電話を各地におこない、のろた博之(1区)・森つねと(3区)予定候補と、街頭での訴えにも立ちました。

 1人の女性が私に声をかけてくれました。

 「本当に今の政治は情けない。共産党の言ってることの正しさは、よくわかってる。でも新聞でも取り上げてくれないし‥‥どうしてなの。どうやったら勝てるの」

 話してくれている間、女性の目は潤んでいるようにも見えました。

 今度こそ、今度こそ、本当にがんばってほしいとの期待。

 私は「新聞などで取り上げてもらえない分、こうやってお一人お一人との対話を広げて、理解してもらえるようにがんばります。ぜひ、あなたのまわりにも‥‥」と話しました。

 時間の関係から長い話にはなりませんでしたが、このような期待に何としても応えないと!

 今回で20回目となる、道庁前の反原発行動にも参加しました。

 解散の日でも、解散の日だからこそ、寒さも厳しいなか最後まで参加し、アピールもさせてもらいました。

 多くの方にも声をかけていただき、ありがとうございます!

 1人の人間として、1人の親として、やっぱり原発はなくしたい。

 その思いで、北電にも電源開発にも要請に行き、党としての政策もつくり、各界の方々とも懇談を重ね、このような街頭の行動にも参加し続けてきました。

 昨年、党道委員会に北電「やらせ」の内部資料が寄せられた時に、北電関係者の中にも、このように党へ期待してくれる方がいることに驚きました。

 原発マネーを受け取らないから、正面から原発ゼロを進んでいける!

 やっぱり北海道で議席を取らないと、と強く決意しています!

 【今日の句】 託された 願いを掲げ 前へ行く

2012年11月15日木曜日

室蘭JX、グループ補助金‥‥この続きを国会で

 今日は、JX日鉱日石が再来年に石油精製を停めることで雇用や地域経済への影響が心配されている室蘭市からスタートです。 

 国政との関係では、エネルギー供給構造高度化法が2010年に成立し、石油精製からの転換か新たな設備投資が迫られることになりました。 

 この法律でめざされたのは非化石エネルギーへの転換ですが、代替のクリーンエネルギーとして重きを置かれたのが原発でした。 

 原発推進とセットに、石油精製からの転換が迫られたわけです。 

 とはいえJXも、これまで補助金などを受けて経営し、今回の法律による高度化事業にも国は予算をつけてきています。 

 このように多額の税金が投入される以上、どのように雇用や地域経済を守るのか説明責任があるのではないでしょうか。 

 再生可能エネルギーに代わっていくにしても石油精製の存在は必要ですし、国のエネルギー政策も大元から見直していくことが必要です。 

 しかし石油公団が民営化され、新自由主義・規制緩和路線で国の責任・関与が後退し、企業任せの状況が続いてきました。 

 それが今回のような撤退表明につながった、大きな要因にもなったと思います。 

 ルールなき市場経済は、様々な矛盾を引き起こします。 

 だから私たちは、ルールある経済社会への転換を訴えてきました。 

 室蘭でも、その重要性をあらためて痛感です。 

 花井やす子9区予定候補、田村農夫成市議と商店会や市民の方からお話を聞き、常磐井茂樹市議も加わって、青山剛市長からもお話を伺いました。

 市長さんみずからが街頭で宣伝と署名、そして交渉の先頭に立たれています。

 私からは、雇用と地域経済を守る立場から日本共産党も国政と地域とで力を尽くすことを約束し、合わせて初めに書いた国政上の問題点も述べました。

 昼食後には街頭宣伝に立ち、党と後援会とのみなさんと宣伝と署名の呼びかけをおこないました。

 私はマイクで話していたのでジックリは見られませんでしたが、確かに署名に足を止める方は多くいらっしゃいました。

 みなさん心配されているんですね。

 党として、この問題でも力を発揮できるようにがんばりたい。

 宣伝後、特急に飛び乗り札幌市の道経産局へ。
 
 一昨日から書いてきたグループ補助金の問題で、真下紀子道議、佐々木りょう子(7区)・渡辺ゆかり(11区)両予定候補、加藤弘二浜中町議、旗手恵子広尾町議らと要請です。
 
 産業部長さんからは「気持ちはみなさんと同じ」と話され、「中小企業庁にしっかりと伝える」と述べました。
 
 参加者一同、現地のナマの声と実態をあらためて突きつけ、私からも函館でお聞きした話を伝えました。
 
 「甚大な被害」として対象を絞り込むとの基準でしたが、それも含めて補助金が受けられる見通しで働きかけてきたのは中小企業庁の方です。
 
 金額の大小で言えば、もちろん被災3県は「甚大な被害」です。
 
 だから函館でも、被災3県を思い、耐えてきている発言がされたんです。
 
 同時に、北海道で津波被害を受けた業者にとっても「甚大な被害」であることは間違いありません。
 
 こう訴えて「ごもっともです」とのお話でしたが、きちんと本省で政治的にも決着をつけてほしい。
 
 そして、この続きを国会でやるのなら、私が取り上げなければ。
 
 決意を新たにした1日でもありました。
 
 【今日の句】 今になり 生き残りへの 離党かな

2012年11月14日水曜日

この声を届けに必ず国会へ

 函館駅から特急に乗ろうとした矢先、鳴った電話から聞こえたのは「首相が16日に解散」。緊張感が高まりました。

 野田首相は党首討論で、子どもの時の通知表の話をしたようですね。

 消費税増税に原発再稼働、マニフェストで約束したくらしや社会保障に関するものは破り続け‥‥国民からの通信表は、とても合格点など上げられないのではないでしょうか。

 気持ちを新たに、告示の日を迎えたい。

 北海道に九年間なかった、日本共産党の衆議院議席。

 道民の声を届け、新しい政治を示す議席を、何としても勝ち取ります!

 今日まずは、向かった先は汐首岬。本州と北海道のとの最短距離であり、おのずと大間原発からも17kmと最短距離に当たります。

 汐首岬のある旧戸井町(現函館市)は大間町との姉妹町でもあり、以前は連絡航路もありました。

 人的にも文化的にも、経済的にも交流があった地域であり、大間原発の建設にも無関心ではありませんでした。

 建設計画のころから当時の町議会で質問をしていたのが、日本共産党の原田有康さん(現・渡島檜山地区委員長)。

 福島県でもそうでしたが、原発の危険性を議会で指摘してきた、その中には日本共産党議員の姿があります。

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、確かに肉眼でも建設中の大きな原発が見えました。

 隔てるものがなく、風も戸井の方へ吹いていて、過酷事故があれば打撃は深刻となるでしょう。

 原田さんの車に乗って、高橋佳大8区予定候補・市戸ゆたか函館市議とで戸井漁協に向かいました。

 赤旗日曜版でもコメントをいただいた森祐組合長さんとの懇談でも、大間原発への不安はくりかえし聞かれました。

 マグロで有名な戸井町や大間町ですが、戸井漁協ではババガレイの価値もつけた取り組みをおこなっていました。

 ところが需要側でブリへの期待があり、始めた活〆ブリが人気が出ているというから、なかなか難しいものです。

 被災地へ100隻ほどの船を送られたと聞き、やっぱりあとは政治の力で復興への道筋をつけなければいけないと痛感しました。

 午後には、昨日に続きグループ補助金の問題で、函館北栄株式会社さんを訪れました。

 荒木雅人社長さんからは、津波被害のことだけでなく、地元業者さんや全国の異業種との連携による商品開発などの努力も伺いました。

 津波被害に加え、福島原発事故で外国観光客が大きく減ったこともあり、経営や雇用に与えた生々しい影響も伺いました。

 それでも荒木社長さんは、先ほど触れたような様々な努力もおこない、前向きに経営を立て直そうとしている時に、グループ補助金の話があったと言います。

 「ギリギリの零細企業にとっては、新しい設備にするにも経営が大変になる。いけすや冷蔵庫など、リースもしながらがんばってきた」

 水産関係の業者にとっては命の冷凍車も、軽トラなどで代用してしのいできたと言います。

 津波で店舗の1階は水浸しになり、写真のような冷蔵庫はじめ厨房はまったく使えなくなったそうです。

 被害にあった、本当にギリギリの要求なのに、どうして政府は認めないと言うのでしょう。

 東北3県の大きな被害を優先するのは当然ですが、本来被害にあった業者にまで流用問題が理由で補助が回らないのは理屈に合いません。

 金額の大小ではなく、1社・1個人にとっては、被害は重大問題なんです。

 函館市からも実態を伺い、明日への要請に備えました。

 明日は室蘭市でJX日鉱日石室蘭製油所撤退問題で調査をおこない、夕方に札幌でこのグループ補助金の問題で要請します。

 【今日の句】 この声を 届けに必ず 国会へ

2012年11月13日火曜日

大間原発建設中止へ、道南地方をまわる

 特急に乗って函館市へ! 大間原発建設反対に、復興予算「流用」問題のあおりを受けて函館市水産会などで準備していたグループ補助金が受けられない恐れがある問題など、高橋佳大8区予定候補とまわりました。

 赤旗日曜版の特集でもコメントをいただいた、高谷寿峰北斗市長・中宮安一七飯町長に表敬とお礼を兼ねて伺いました。

 私たちが先月、東京本社に要請へ行ったことも合わせてお伝えしました。

 「どうして、この時期に建設再開なのか」と、両首長さんとも話されていました。

 また「福島事故の検証もされていない、その教訓をもとに規制委員会で新基準を決めるのが先ではないのか」とも、共通のご指摘でした。

 時期については意見が分かれるにしても、原発ゼロの願いは国民多数の世論。

 要請した日のブログにも書きましたが、電源開発が建設再開の根拠の1つとしていたのが「国策だから」という点でした。

 国民多数の世論に反する国策なら、次の総選挙でやっぱり変えないと。

 中宮町長さんからは、長崎県を訪れた時の強烈な体験から、原発はもとより核兵器をなくすことのお話も伺いました。

 七飯町では、平和学習の一環に広島と長崎へ、交互に子どもたちを町として派遣しています。

 「オバマ大統領が核兵器をなくすと言った時に、日本政府として歓迎すると言えばいいのに」とのお話も、もっともでした。

 道南地方は、豊かな水産資源を抱える地域であり、西洋農業の発祥地であり、本州との玄関口であり、文化と歴史を持っている地域です。

 大間原発で過酷事故があれば、それらをすべて失うことになります。

 日本共産党としても、建設中止・反対の一点で力を合わせるとともに、私もがんばる決意を述べて「即時原発ゼロ」提言をお渡ししました。

 グループ補助金の問題ですが、北海道では5地域6グループによる補助金申請を準備していました。

 経済産業局中小企業庁による、震災被害を受けた企業らが条件を満たしてグループとして補助金を受ける制度ですが、流用問題を機に「北海道は受けられない」との政府の意向が伝わってきたのです。

 明後日に道経産局へ要請する予定で、そのための聞き取りへ函館魚市場株式会社を伺いました。

 「東北の被災地復興が最優先と思ってます」と部長さんは話されますが、函館市の津波被害も小さくはありません。

 市場の大型冷蔵庫は使えなくなり、朝市の商店街も浸水し、トラックがホテルに突っ込むなど、函館にも被害が及びました。

 道から、グループ補助金が活用できるとの話も受けて書類や見積もりなどの準備をしてきた矢先でした。

 本来は一般会計で予算化すべきものへ、いわゆる復興財源を用いてきたこと自身は大問題ですが、それが本当に被害を受けた地域があおりを受けるのでは本末転倒です。

 明日も聞き取りを予定していますので、しっかり明後日の要請に反映させたい。

 夜には函館市の党支部をまわり、「必ず北海道の議席を勝ち取りましょう!」とガッチリ握手。

 函館は少し雨も降ってますが、明日も元気にがんばります!

 【今日の句】 太陽と いうより中身は 北風だ

2012年11月12日月曜日

この声を、政府は受け止めよ

 下の子が水ぼうそうになり、朝から病院に連れていき‥‥小さい子を持つ家庭では避けて通れないこととは言え、仕事との調整はやっぱり大変です。

 ひとり親家庭なら、もっと大変なことでしょう。

 昨日、札幌北区の福祉後援会に太田秀子2区予定候補と坂本きょう子札幌市議と参加し、その席で「生活保護に関する手記と事例」をいただきました。

 そこには母子世帯の方の、このような手記がありました(一部割愛しています)。

 「私は、母子家庭で、2人目を妊娠したことをきっかけに生活保護を受けています。

 出産して1ヶ月ですぐに、就労指導を受けました‥‥子供が居ると、急に休みますよね‥‥と面接も受けさせてもらえないことがあり、子供を抱えながら仕事をして生活することが、どんなに大変なことか。

 働き出しても、保育園に預けると朝少しでも熱があると預かってもらえないことや、働いている途中で子供が熱など出すと、早退しすぐに迎えに行かなければ行けないことが多々あり、満足に働けないのです。

 努力が足りないと言われ生活保護を停止され、最低生活を割り込む収入での生活を、余儀なくされた方もいます。

 私たちは働きたくなくて、保護を受けているわけではありません。

 働きたくても、仕事がないのです。

 このやり切れない気持ちを、わかってもらえない辛さは、はかりしれません」

 芸能人の事例をもとに、生活保護バッシングが強められ、このような方々がどれだけ苦しんだことか。

 政府・民主党は、生活保護制度の見直しを進めています。

 自民党も「維新」も、生活保護については厳しい態度を取っています。

 彼らは、このような声をどう受け止めるのか。

 「真に困った人は助ける」と言いますが、今でも捕捉率は低く、実際は保護課窓口でも追い返される事例も少なくありません。

 札幌市白石区であった姉妹孤立死のような、悲しいことも全国各地で起こっています。

 先ほどの手記でもあったように、見直すべきは労働環境や子育て支援!

 生活保護制度の一方的な「見直し」は、さらに生活苦が増すばかりです。

 絞り込むなら、大型開発の公共事業やムダな軍事費など、メスを入れるところは他にあるではないですか。

 命とくらしをまず守る、生存権を守る、当たり前の政治にしなければ!

 【今日の句】 切り捨てて 平気で絆と 言わないで

2012年11月11日日曜日

札幌でも連帯した集会に1000人!

 東京や大阪は悪天候だったようですね。札幌は快晴!のもとで「反原発1000000万人大占拠」行動に連帯した集会・デモ行進をおこないました。

 参加は1,000人ほどで、全道11市の合計では2,500人ほどになるようです。

 明日は新聞休刊日だし‥‥と思っていたら!

 日本共産党ホームページで速報していて、東京行動の熱気が伝わってきます!

 札幌のデモ行進では、毎週金曜日の道庁前行動をおこなう北海道反原発連合のみなさんが先頭を行き、労働組合や市民団体も次々と並んで、北海道本社前まで歩きました。

 やっぱり北電本社前になると、参加者の声も大きくなります!

 「再稼動反対!」「原発反対!」「泊は廃炉!」‥‥。

 冬の電力需給をめぐってのやりとりや、道南地方の大間建設反対の盛り上がりなど、北海道の運動と財界・電力業界・政府とが、せめぎあっている現状。

 私も主催者あいさつで「北海道でこそ、原発ゼロの大きな運動を」と呼びかけました。

 デモ行進前に「はたやまさん!」と声をかける方がいて、振り返ると子どもがお世話になってる保育士さん!

 福祉保育労の旗のもとで、そろって参加されていました。

 嬉しいですね。

 デモ行進中も、すぐ後ろで「子どもを守ろう!」という声が聞こえました。

 私もがんばらないと!

 【今日の句】 こうやって 子どもを守る 輪ができて