2013年5月14日火曜日

「慰安婦」も「女性手帳」も、女性蔑視の根っこは同じ

 「軍の規律維持に、当時は慰安婦は必要だった」「米軍はもっと風俗業の活用を」--大阪・橋下市長の発言を、どう思われますか?

 米軍司令官は「凍りついた苦笑い」だったそうですが、多くの方が同じように凍りつく思いになったのでは。

 歴史認識だとかの前に、人権感覚を疑います。

 戦争の時には、性利用や性暴力も認められる?

 そんなことを世界で語ったら、笑い者か政治家失格の烙印を押されるんじゃないですか。

 過去に他国でも慰安所の存在があったとしても、今の時代にそれを是認していくことは、時代にも国際議論にも逆行しているのでは。

 国政を担う代表が、このような発言をして世界に発信されているなんて、恥ずかしいし情けない。

 明らかに党首や市長の資格に、かかわります。

 それが維新の公式見解であり、大阪市長の見解なのか、と。

 一方で、女性を「モノ」扱いしているのは、政府も同じに見えます。

 「女性手帳」

 女性を対象に、30代前半までの出産を促す医学的根拠を周知するとのことですが、少子化を防ぐのが目的なら、手段も方法も違う。

 出産は女性1人でできるものでないし、男性が共同して育児に関われる環境こそ政治がつくるべきでしょう。

 それを抜きに、単に「若いうちに産みなさい」って、私が女性なら「大きなお世話」。

 出産・育児で仕事を辞めることを迫られたり、様々な事情で子どもを持てなかったりする女性がいることへの、想像力はないのでしょうか。

 出産も含めて、自分の人生を自分で決めることを、女性には認めないのでしょうか。

 慰安婦問題にせよ、女性手帳にせよ、根底には女性蔑視・軽視が根付いているように思います。

 このまま認めておくわけにはいきません。

 【今日の句】 妻や子へ 侮辱してると 気づかぬか

0 件のコメント:

コメントを投稿