2013年11月26日火曜日

戦争に向かう時代、道南地方で何が秘密とされたか

 午前中は江差町・乙部町で街頭宣伝をし、午後は北斗市に移動して、党地区委員会の「秘密保護法案」学習会で報告。夜は森町で国政懇談会と、渡島・檜山管内をまわりました。

 昨日いただいた資料がありまして、秘密保護法の学習会でも紹介した中味を、ブログでも紹介します。

 道南地方では、1898年に函館要塞(砲台)が竣工されました。

 これに先立つ勅令では「要塞ニ於ケル各防禦営造物ノ周囲ヨリ外方5750間以内ノ水陸ノ形状ヲ測量、模写、撮影、筆記セムトスル者ハ隷メ当該要塞司令官ノ許可ヲ受クヘシ」と書かれ、撮影などは許可のうえでとなっていました。

 これとは別に要塞地帯法という法律があり、法改正をくり返し最大1万5000m以内と制限区域が拡大され、違反した場合は懲役2年以下または罰金2000円以下となりました。

 また、これとは別に軍機保護法が1937年に公布され、撮影禁止は函館市全域をはじめ銭亀沢村、椴法華村、森町の太平洋側の海岸線、七飯村、亀田村、大野村、上磯町、木古内村、知内村、福山町(いずれも当時)に、対岸の青森県にまで広い範囲とされたのです。

 撮影には許可が必要で、撮った写真は検閲もおこなわれました。

 しかし、市民はもとより観光客も中身など知らないので、青函連絡船の乗客が函館山などを撮影することが相次ぎ、連絡船でも「注意書」が掲示されたり、注意のアナウンスが流されていたというエピソードもあります。

 函館市民でも、路上で女の子が友達を撮影しているところが取り押さえられたり、子どもの写真を撮っているだけでも捕まったりということが、地元新聞でも報じられていました。

 今の秘密保護法が通ったら、このような社会の復活となるのでしょうか。

 渡島管内・八雲町では、国へ「慎重審議」を求める意見書が全会一致で可決されたそうです。

 街頭宣伝でも、戦争を体験された方から「また同じことが起きるのかね」と心配の声が上がっているそうです。

 まだ中身が知られていない、自分たちとの関わりがわかっていない方も多い、との発言もありました。

 そういう状況でも、衆議院での採決が当初の予定より延びてきて、それだけ反対世論が急速に広がっていることだと思います。

 学習会後も「宣伝がんばるよ」など、声をかけてもらいました。

 私もがんばりますよ!

 【今日の句】 国民を 恐れるゆえの 秘密かな

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