2013年3月16日土曜日

例外なし・情報なし・担保なしに、公約違反のTPP交渉参加

 安倍首相がTPP交渉の参加表明をしました。「守るべきものは守る」と言いましたが、その保障はないことが国会論戦で明らかになってきたのに!

 昼も夕も街頭宣伝に立ち、事務所に戻って見た記者会見。

 「守る」保障よりも、決意ばかりの記者会見、とい印象でした。

 一部オッと思ったのは「確かに交渉は厳しいが」という主旨の発言が出たところ。

 記者からも「どのように情報を国民に知らせるか」「カナダやメキシコの例があるが」などと質問されました。

 カナダやメキシコは、すでに事前9ヵ国のルールを変えないよう枠をはめられています。

 つまり「例外なし」「完全自由化」という、TPPルールです。

 安倍首相も「交渉力だ」と言いましたが、期待交じりの回答でした。

 経済効果は3兆円と試算されましたが、農業損失額は3兆円。

 国内GDPは約500兆円ほどだったかと思いますが、わずか0.6%程度にしかならない。

 農業の損失が大きく、北海道のような関連企業も含めた地域は大打撃であることも、政府試算が示したのではないか。

 何より自民党の公約違反は、許されない!

 情報なし・担保なし・例外なし・公約なしの、TPP交渉参加です。

 腹を立てて道庁前行動に行くと、中学生4人が初参加。

 新鮮な思いに、参加者一同が「大人の責任を果たそう!」と声を上げました。

 未来のために、私もがんばるぞ!

 【今日の句】 百年の 計は交渉 秘密かと 

2013年3月15日金曜日

自民・公明の「数のおごり」が見えてくる

 11日のTPP交渉参加反対・緊急道民集会の様子を、こちらで動画ニュースに作成しました。ぜひ、ご覧ください!

 自民党は党内対策委員会で、交渉容認の決議をしたと。

 「聖域」問題では、決議に「確保できないと判断した場合は、脱退も辞さないものとする」と加えたと報じられています。

 そもそも、その保障はないことは国会の議論でも指摘されてきたところ。

 この決議をセレモニーとして、自民党国会議員が「私たちは頑張ったが、政府(首相)の判断で決められた」と言うのを、許してはなりませんよね。

 もう1つ、衆議院の比例削減・ブロック再編も、自民・公明で合意したと報じられました。

 選挙制度は、変えなければなりません。

 問題の一番は、小選挙区制度。

 この間の「1票の格差」も、この制度の下での問題です。

 「4割の得票で8割の議席」と言う、非民主的な仕組みも、昨年の総選挙で証明されました。

 それなのに、なぜ比例削減!?

 比例選挙は、その名のとおり1票1票が各党に比例配分される仕組み。

 非民主的な仕組みは残し、民主的な仕組みを削るのは、あまりにもおかしい。

 「中小政党に独自枠」とありますが、政党の問題でなく、国民主権の問題です。

 こう考えると、安倍政権、自民・公明の「数のおごり」が見えてくる。

 止めるには、国民世論の高まりと、日本共産党ががんばること!

 【今日の句】 気がついて 遅かったでは 済まされぬ

2013年3月12日火曜日

これで、どうやって「守るべきものを守る」のか

 今週中にも参加表明するかと言われているTPP。急いで世論を広げるのに、昨日の道民集会を知らせるビラを急きょ作り上げ、朝から私も宣伝でマイクを握りました。

 今日は、東京でも大規模集会が。

 自民党・石破幹事長が「守るべきものは守る」と言いつつ、反対の鉢巻は巻かなかったと報じられていました。

 本当に「守るべきものは守る」ことが、できるのか。

 笠井亮衆議院議員が取り上げましたが、カナダとメキシコが昨年6月に交渉に加わる際に--

 ①先行交渉9ヵ国が合意した条文は、すべて受け入れること、

 ②将来、ある交渉分野について9ヵ国が合意した場合も従うこと、

 ③交渉を打ち切る権利は9ヵ国にあり、遅れて交渉参加した国には認められない、

 という、すべて「言いなり」にさせられることが参加条件になっていたわけです。

 この指摘に安倍首相は--

 「ぼやっとしている」

 「判然としない」

 との答弁。

 ぼやっとしたまま交渉参加したら、大変なことになりませんか?

 しかも政府は、昨年3月公表の文書で--

 ①包括的で質の高い協定への約束、

 ②合意済みの部分をそのまま受け入れ、議論を蒸し返さないこと、

 ③交渉の進展を遅らせないこと、

 が書かれているんです。

 だから政府は、知っているはず。

 この指摘に岸田外務大臣は「情報収集に努めている」の繰り返し。

 これが事実なら、まったく「守るべきものは守る」ことは、できない!

 情報公開がない、と安倍首相も野党時代に批判していました。

 そっくりブーメランのように、首相に返っている!

 そもそも総選挙公約を破っているのに、さらに事実を隠して突き進むことは認められない。

 たとえ交渉参加に踏み出しても、矛盾だらけの局面に置かれるでしょう。

 ここで交渉参加しない方が、安倍政権にとってもいいはず。

 問題は、アメリカや財界からの参加圧力に従い、その考えに染まっていることにあるのでしょう。

 TPP交渉参加ストップへ、できる限りのことを私もがんばります!

 【今日の句】 美しい 日本を壊す TPP

自民・公明は、TPP反対道民集会に来なかった

 昨日は「3・11」の取り組みの他に、札幌市民ホールでTPP反対の道民集会がありました。主催は北農中央会など「オール北海道」で。いつも来賓として全政党がそろうのですが‥‥。

 何と、自民・公明からの参加なし!

 国会日程と調整がつかないという、もっともらしい理由。

 でも、前回は紙智子参議院議員の代理で私が参加したぐらいなので、地元からでも参加できるはず。

 しかも北海道選出の自民党議員は、比例も含めて15人もいるんですから。

 つまりは「反対」の集会には参加できない状況に、党内ではされつつある‥‥ということでしょう。

 私だけでなく、全道から参加した方は、そう感じたはずです。

 結局、政党あいさつは民主・共産・大地の3党で、日本共産党からは紙智子参議院議員があいさつ。

 私は開会前に、党道委員会スタッフと「一緒に共産党もがんばりますっ!」とビラ配り。

 安倍首相がTPP参加交渉に進もうとも、この道内世論は揺るがない。

 農漁業・食料だけでなく、医療・金融・労働など日本社会の仕組み、そのものが変わる大問題なんですから。

 それにしても「TPP断固反対」とポスターを貼り、演説していた自民党・公明党の議員のみなさん!

 このまま参加へ進むとなれば、こういうのを「公約違反」と言うんですよ。

 【今日の句】 この点は なぜか民主に 似て見える

2013年3月11日月曜日

「3・11」から2年--ふだんから、どんな小さな行動でも

 石巻市生まれの私にとって、絶対に忘れられない3・11。あらためて亡くなられた方のご冥福を祈り、早い生活と生業の復興を願わずにはいられません。

 被害に遭われ、親しい人を亡くした方にとっては気持ちの整理がつかないまま2年が過ぎた、という方もいるのではないでしょうか。

 福島県は、さらに原発被害という今も続く苦しみが覆いかぶさっています。

 先日、民青同盟の学習会で「福島の実態と復興支援」というテーマで講師を務めましたが、当事者の苦しみに思いを馳せながら話をしたつもりです。

 被災地や原発被害のことは、絶対に他人事ではないし、他人事にしてはならない。

 ボランティアに行った青年からも「節目だからマスコミも報じてるけど、普段から報道しないとダメだと思う」と、ボランティアの実体験をふまえた話を聞きました。

 「遠くにいて、自分に何ができるのかと無力になる」と話す青年もいました。

 しかし、どんな小さな声や行動でも、多くの人が力を出せば大きな声と力になるはず。

 被災地で、前を向こうとがんばってる方がいます。

 放射能汚染に悩みながらも、正しく知識を持って、立ち向かおうとする方もいます。

 先が見えない生活に、苦しんでいる方や子どもたちも少なくありません。

 ボランティアに行ける方もいれば、家族や仕事の関係で、どうしても行けない方がいる。

 それでも被災地を忘れず、ふだんから自分のできることを。

 思いを新たに、私も私の持ち場でがんばります。

 【今日の句】 傷跡を 埋めるぬくもり 私から