2013年5月4日土曜日

日本が進む道は、憲法に書いてある

 日本国憲法66周年の記念日。「現実に合わない」との改憲論がありますが、憲法どおりに政治を進めなかった「責任逃れ」の言葉ではないのかと私は思います。

 憲法には何が書いてあるのか。

 【前文】 初めに「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」とあります。4割の得票で8割の議席を占める選挙制度が「正当」なのでしょうか。

 【前文その2】 「主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」‥‥国民こそ主権者!です。政府が国民を縛るものではありません。

 【第4条】 「天皇は‥‥国政に関する権能を有しない」のに、「主権回復の日」式典での「天皇陛下万歳」で示されたように、政治利用されていなでしょうか。

 【第9条】 言うまでもなく「国の交戦権は、これを認めない」。これを敵視している政治家もいます。

 【第14条】 「すべて国民は、法の下に平等」なのに、男女差別や貧富格差などが横行していないでしょうか。

 【第25条】 言うまでもなく「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」はずです。

 【第26条】 教育を受ける権利は、高学費のもと、お金のある人しか行使できない現状です。

 【第96条】 いま焦点になっている憲法改正の発議ですが、国会議員の「3分の2」は国際的にも同様な基準が多く見られます。

 【第98条】 「この憲法は、国の最高法規」‥‥それなのに政治家から軽視をしていませんか。

 【第99条】 「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」のです。

 自民党は昨年4月、憲法改正案を発表しました。

 憲法を「現実に合わせる」どころか、天皇を「元首」としたり、自衛隊を「国防軍」と位置づけ海外派遣できるようにしたり、憲法改正のハードルを下げたりと、帝国憲法へ逆戻りや、権力が自由に何でもできる改悪へと、中身が180度変わってしまいます。

 このような情勢もあり、かでる2・7での憲法集会は会場いっぱい!

 昼には紙智子参議院議員・森つねと道選挙区予定候補、民青道委員会の山嵜郁夫委員長らで街頭宣伝。

 風雨が強い日でしたが、今こそ憲法を生かそうという熱い思いがたぎりました!

 夜は道庁前行動。

 寒い寒い日なのに、連休の最中なのに、ここにも100人!

 憲法から見れば、避難者・被災者の現状は遠くかけ離れていますよね。

 それも「現実」だからと黙認して、憲法を変える道を選ぶのでしょうか。

 日本が進む道は、憲法に書いてある。

 外交だって、今の憲法だったからこそ国際的信頼が得られてきました。

 
 年に一度は、じっくりと憲法を読んでみては、いかがでしょうか。

 【今日の句】 権力が みずから歯止め 外す気か

2013年5月3日金曜日

北海道で「原発ゼロ」へ踏み出すには

 日本共産党北海道委員会として、一昨年8月以来の「原発提言」を発表しました。近くこちらでアップされますので、ぜひお読みになってください!

 本当はブログに貼り付けようと思ったのですが、うまくできません。う~む‥‥。

 おおまかに全体像を紹介しますと--

 【第1章】 なぜ日本共産党は「即時原発ゼロ」を主張するのか、昨年に発表された党中央の提言の主旨とともに、新安全基準の問題点と、泊原発・大間原発の立地上の問題点を述べています。

 【第2章】 北海道の電力需給について述べています。北海道で大きな可能性のある再生可能エネルギーについて、普及に向けた課題の整理や道内自治体の実践例を紹介しています。

 【第3章】 原発ゼロに向けての課題を、どう解決するか述べています。①福島原発事故避難者への全面賠償と支援強化、②周辺自治体への安全対策と、立地自治体への廃炉後支援のあり方、③電力料金について、④核廃棄物問題と幌延深地層研究センター、などです。

 【第4章】 どのように政治上では「原発ゼロ」を実現するか、日本共産党の政治的立場をまとめています。

 さまざまな意見や立場が、あるかと思います。

 現実に目前で原発事故があり、放射能汚染は現在進行形であり、また大事故が起きる可能性も否定できないなか、つねに国民的議論をし続ける必要があると思います。

 もちろん政党として実現に奮闘しますが、この「提言」もきっかけに議論も広がって欲しい。

 間もなく泊原発停止から1年。

 猛暑の夏も厳寒の冬も、家庭や企業は(そして北電も)乗り切ってきました。

 議論を「新しいステージ」で進めるときだと思います。

 原発を再稼動しないで、この状態を維持するために何が必要か。

 政府内で、電力供給体制の見直しも聞かれます。

 いろんな課題の大前提に、私は電力会社の徹底した情報公開が必要だと感じています。

 それができないようなら、国や北海道が責任を負って迫ることが必要だとも思います。

 3日は休日ですが道庁前行動は、おこなうようですね。

 私も行きます、ぜひみなさんも!

 【今日の句】 冬物の コートを今だ 手放せず

2013年5月2日木曜日

8時間は仕事に、8時間は休息に、8時間は自由な時間に

 昨年は桜のメーデーでしたが、今年は‥‥寒いっ! そんな日にも札幌・中島公園には、約3000人もの方が集いました。

 8時間は仕事に、8時間は休息に、8時間は自由な時間に。

 8時間労働と労働環境改善を求めながら、人間らしく生きる社会の実現を。

 その真逆を行くような今の日本。

 英語に対応する言葉(概念)がなく、そのまま訳される「カローシ」。

 残業代未払いは、欧米では「ブラック企業」の仲間入りでしょう。

 違法解雇、労働保険未加入、パワハラ・セクハラ‥‥日常茶飯事ではないですか?

 労働組合ができても団交さえ認めない会社もあると聞き、あまりに遅れている。

 それを政府が是正できないのは、財界から献金や圧力を受け、一体化しているから。

 安倍政権がめざす「労働ビッグバン」は、さらに日本の雇用環境を不安定にします。

 経済に関してはグローバル化を持ち出しながら、労働条件は国際水準を避けるのでは身勝手と言われても仕方ないのでは。

 中島公園の集会は、寒いなかでも熱気にあふれていました。

 浜益で新しい労働組合の結成。

 過労死を防ぐ法制化の運動。

 生活保護削減を、連帯して止めよう。

 憲法改悪など、絶対に認められない。

 不当解雇の撤回を!

 次々と当事者の報告がされて、会場から「よし!」「がんばろう!」と合いの手も。

 日本共産党からは、紙智子参議院議員があいさつし、森つねと選挙区予定候補も登壇しました。

 当日の様子を編集して動画にしましたので、ぜひご覧ください!→ http://www.jcphkdbl.gr.jp/

 【今日の句】 団結の 声上げるなら 今でしょう

2013年4月30日火曜日

どうなる今年の作付け

 明日はオホーツク方面は雪!? 桜の蕾も固く、いつになったら春が来るんでしょう‥‥。

 ツイッターで返信くださった方によれば、北見地方は玉ねぎ・ビートの苗運びも遅れているそうです。

 田植えは連休前後でしょうが、果たして順調にできるのか。

 全般的に遅れると、夏の気候で取り返すのも大変なんですよね。

 我が家的にも連休後半くらいは晴れて欲しいのですが、こればかりは神頼み。

 明日にでも、娘とてるてる坊主を作ろうかな。

 サービス業にお勤めの方は大型連休こそ休みがなく、子どもと遊べない残念さがあると思います。

 私も食堂の息子で、ある時期からは日曜日も店は休みにしてましたが、盆と正月くらいが「休み」だった記憶があります。

 本当はもっと両親も休んでくれていて、私の記憶が曖昧なだけなのかも。

 そんな30年前から比べて社会はさらに忙しく、そう考えると、社会の矛盾やしわ寄せは子どもたちに最も反映しているのかもしれませんね。

 明日はメーデー。

 ブラック企業もサービス残業もパワハラ・セクハラも、みんなまとめてやめさせよう!

 【今日の句】 都知事には 五輪精神 知らせよう

2013年4月29日月曜日

学校運営の「横型」と「縦型」の違い

 昨日は民青同盟の「しゃべり場」で、学習会の講師を引き受けました。高校1年生から働く青年まで集まって、置かれている立場は違うのに真剣に話し合う姿が素敵でしたよ。

 今の若者が置かれている実態について政治の背景を話してほしい、と私にはリクエスト。

 ヨーロッパとの働くルール、学ぶ環境、教育制度、子どもや若者を主権者として大事に位置づけていることの違いなどを紹介して、日本では戦後に進められた民主化の道が、アメリカや財界の要望から逆コースをたどった歴史も触れて話しました。

 ヨーロッパとの違いで1つあげれば、学校運営のあり方は大きく違います。

 例えばデンマークでは、保護者・教員・生徒による学校評議会があり、校長先生はオブザーバー。

 学校カリキュラムはじめ、日本でいう学校行事や教職員の勤務まで話し合われ、いわば「横型」の学校運営。

 日本は文部科学省を頂点に、教育委員会を通じて学習内容などを管理していく「縦型」と言えるでしょう。

 中教審から教育委員会改革も示されている日本の現状ですが、政府の関与を強める方向が本当にいいのでしょうか。

 もともと教育委員会は公選制で、住民の手による教育委員選出が基本だったはずです。

 それが形骸化し、いじめ問題などで隠蔽や、名誉職的な扱いになっている実態も。

 民主的で、真剣な対応をしている教育委員会もあるわけで、その実態こそ活かしていく方向が望まれていると思います。

 子どもを真ん中に据えるか、政府を真ん中に据えるか、で仕組みは大きく変わります。

 日本の教育制度は、国連子どもの権利委員会から3度に渡り、過度な競争主義を厳しく指摘されてきました。

 子どもの成長発達を阻害している、との主旨です。

 学力世界一のフィンランドとの違いを見ても、教育環境の充実こそ必要だと思います。

 長くなりましたが、このような話に青年たちも真剣に耳を傾けてくれました。

 青年たちが社会にアクセスできる機会を多くすることは、社会全体にとってプラスに働くでしょう。

 
 青年が選別され、一部の「勝ち組」ばかりがもてはやされる風潮は、社会全体の底上げにも逆作用となるのではないか。

 1人ひとりに眠っている力や可能性があるわけで、それを引き出す教育や社会であってほしい。

 そのためにも日本共産党ががんばらないと!

 【今日の句】 聞く耳を 政府と大人が まず持って

千島も戻らずに、なぜ「主権回復」か

 沖縄では政府の「主権回復」式典への抗議の声。北海道でも、サンフランシスコ条約で千島が放棄されて今だ帰らず、それで「主権回復」とは理屈の上でも感情の面でも、納得はいきません。

 後に政府は「国後、択捉は千島に含まれない」と主張し始め、北海道の一部である歯舞群島・色丹島と合わせて「四島返還」を要求してきたことは、ご存知のとおりです。

 いろいろ経過や主張はあれど、放棄した日を「主権回復」とする理由が見当たりません。

 高橋知事は「四島を返して欲しいとの気持ちをこめて」政府式典へと出席しましたが、本人の気持ちではなく、根室市・管内や元島民の気持ちを考えれば、少なくとも本人出席はすべきでなかったのではないか。

 日本共産党は抗議の意思を示して、政党としての参加はしませんでした。

  紙智子参議院議員・森つねと選挙区予定候補が街頭宣伝をおこなう予定でしたが、傘もさせない暴風雨!で、中止となったのは残念。

 「主権回復」を宣言し、だから「自主的な憲法を」との議員連盟の動きも見えています。

 沖縄、奄美、小笠原、千島に色丹・歯舞と、受けてきた苦しみは見えていないのでしょうか。

 ゴルバチョフ時代に、旧ソ連が「色丹、歯舞は北海道の一部」との見解を持っているかとの報道が出ていますが、日ソ共同宣言の舞台裏を描いた記録でも、旧ソ連は「色丹、歯舞」返還の意思を持っていました。

 二島返還を先行し、以降については継続協議もしながら、中間的な条約を結ぶことはありえることです。

 いまだ元島民の財産権は保障されず、島には墓も残っています。

 漁業では海域が制限され、地域経済を苦しめる要因にもなっています。

 それで、なぜ「主権回復」なのでしょう!

 【今日の句】 切り捨ての 屈辱受けた 過去を見よ

2013年4月28日日曜日

休みではありませんが‥‥有珠山や洞爺湖を回って

  伊達市と合併した大滝の宣伝を皮切りに、壮瞥町→洞爺湖町→豊浦町→伊達市とまわりました。大滝では、まだ道路周辺に雪が残り、春はまだ先かな‥‥という感じ。

 それでも大型連休が始まったからか、観光ホテルには乗用車も多く見られました。
 
 そう、今日から大型連休なのですが、我が家はまだ先の話‥‥。
 
 なかなか来れない壮瞥町を回れて、気分も新鮮。
 
 果樹農家が多く、実りの季節はいい風景なんだろうなぁ、と。
 
 洞爺湖町では、地元ホテル社長さんなどとの懇談もさせていただきました。

 燃料代高騰の大変さや、地元観光で使える予算の拡充のほか、原発問題では再稼働で率直な意見交換もおこないました。

 意見の違いはあっても、一致できることは一致して、一つでも前に動かす姿勢でありたいと思っています。

 太平洋側の大地震も心配ですが、この地域では有珠山の噴火予測も心配されており、どこに避難道をつくるべきかの話にも及びました。

 以前に大きな被害や苦労を味わった地域だけに、行政が率先して検討と具体化を進める必要がありますよね。

 その後は宣伝続きでしたが、どこでも地元党員・支持者の方が、まだ風が冷たいなかでも駆けつけていただき感謝!

 久しぶりでしたので「元気だった?」と声をかけられますが、もちろん私は元気です!

 1週間かけて胆振管内を回りましたが、とにかく政治のやるべきことは多いと、つくづく感じました。

 そしてアベノミクスより、地域経済応援の経済政策へ切り替えることが大事だとも、つくづく感じました。

 何とか形にできるように、知恵と力を尽くしてがんばりたいと思います!

 【今日の句】 連休も 働く人が 多くいて