2013年11月15日金曜日

国や道は「安全」に責任を負っているか

  幌延・深地層研究センターについての道北連絡協議会による道交渉に参加し、夕方の宣伝を終えて、学者・弁護士の会によるJR問題シンポジウムへ‥‥これまでの政治や社会の「膿」が、こんんなにもあるのかと痛感する1日でした。

 今月10日のブログでも書きましたが、深地層研究センターは2015年度からの新5年間「中期計画」が出されます。

 研究期間が「およそ20年」とされてきたので、開始年から数えれば、この「中期計画」で研究終了年度がでなければなりません。

 ところが、まだ研究期間を延ばしていくような話が出ており、三者協定を結んだ北海道が、きちんと終了時期を盛り込むよう言うべき、との要請です(写真中央、要請しているのは鷲見悟・幌延町議)。

 煮え切らない道の回答は、つまり「中期計画で検討されるもの」のくり返し。

 中期計画で出されてからは遅いわけで、その前に道が主体性を持って要請すべきだ、との訴えを正面から受け止めようとしていません。

 「道民の反対が強いのに、道は『20年だから』と私たちを説得したではないか」

 そうです、道民の説得には主体性を発揮するのに、原子力機構の説得は明言しないのです。

 何のために幌延町・豊富町から札幌までわざわざ来たのか、その意味を道は深くとらえるべきだ。

 国や知事の意向が働いているのなら、政治の世界で勝負しなければなりません。

 政治の責任の重さを実感したのは、夜のJR問題シンポでも同じ。

 国鉄の分割民営化で、北海道は赤字になることはハッキリしていたこと。

 それで組んだ基金も利率が下がり、赤字を減らすためにと設備費も人件費も削減。

 発足時13000人もの社員は7100人にまで減り、深刻な技術継承の不安も広がっています。

 関西大学の安部誠治教授が講演されましたが、福知山線事故を起こした時のJR西日本の年代別社員構成が、今のJR北海道のそれと酷似していることは驚きでした。

 どうしても国の関与強化が、必要です。

 JR北海道が、みずからの力で再生することは当然ですが、公共性を持つ輸送だけに、国が責任を放棄してはなりません。

 たくさんの示唆もあり、学ばされました。

 広く深い政策力を身につけなければと、あらためて痛感しました。

 【今日の句】 改正は ダイヤだけでは 済ませずに

2013年11月14日木曜日

根拠も内容も答弁できない秘密保護法案は、廃案がスジだ

 日中のなが~い会議を終えて、憲法会議主催の集会へ! 秘密保護法ストップへ、集会・デモに400人が集まりました!

 集会では、民報労連が報道の立場で、国交労連から公務の立場で話されましたが、聞けば聞くほど悪法そのもの。

 私からは国会情勢から、担当大臣が答弁不能になってきていること、赤嶺政賢衆議院が取り上げた「黒塗り会議録」「海自の身上調査書」(詳しくは赤嶺議員のHPをどうぞ!)などを紹介しました。

 法案準備に外務省や防衛省などと話していた会議録が、丸々1枚黒塗りだなんて、何を根拠に話し合って出された法案なのか、それまで秘密とは!

 根拠の内容も答弁できないのですから、修正ではなく廃案こそが解決策!

 まだ多くの方が、法案の中身と、実際の運用について知らないようです。

 ぜひ、あなたの知人・友人に知らせてほしいし、私のブログでなくてもいいので秘密保護法案に関するページなどを広げてほしい。

 デモ行進のシュプレヒコールの声も、なんと大きいこと!(デモ写真は道労連・小田島さんが撮影されたものです)。

 短い国会審議中でも、法曹界だけでなく日本科学者会議が廃案を求め、いつも腰の重いマスコミも反対の論陣を張り、著名ジャーナリスト8人が声をあげ、世論調査をすれば多数が反対・慎重。

 少数派なのは推進側!

 何としても廃案へ、いっしょに私もがんばります。

 【今日の句】 自由でも 民主でもない この与党

2013年11月13日水曜日

第9回中央委員会総会(2日目)~ぜひ、あなたも入党を


 全国の経験を聞くと「本当に情勢は変わってきてるんだなぁ」と実感します。熱心な討論を聞き、北海道でもがんばろうと心から思います。

 例えば全国で、みずから入党されたいという方が相次いでいたり。

 要求実現の一点で、立場や考えの違いを脇に置いて共同が進んでいたり。

 若い人が入党した後に成長し、次々と議員・候補や党専従になっていたり。

 多くの叱咤も激励も、多くは安倍政権の暴走に危機感を覚えてのものだったり。

 秘密保護法はじめ国会は緊迫していますが、運動を広げて政治を動かすためにも、今こそ日本共産党が力をつけなければと心から思うのです。

 そこで!

 ブログをお読みのあなたも、ぜひ党の中身に加わっていただきたいのです。

 もちろん日本共産党の活動や路線を、基本的に支持していることは当然ですが、さらに詳しくは党HPをご覧ください。

 あなたの力で、できることで、いっしょに新しい日本にしませんか。

 これから飛行機に乗って北海道へ戻りますが、明日から元気にまたがんばります!

 【今日の句】 気温差に 負けず気持ちは 熱を帯び

第9回中央委員会総会(1日目)~自共対決の本格的幕開けだ

 今日から2日間、東京・党本部で党大会決議案をねりあげる会議です。詳しくはこちらをご覧ください!

 今の日本をどう見るか、どのように世界は変わってきているか、日本共産党は日本をどうしようとしいるか、どのように選挙で勝つか、党を大きくして世代的継承を、そして未来社会をどうつくるか。

 ものすごいボリュームなのですが、それだけに全面的な、日本共産党の「宣言」なのです。

 政治全体の基調は、反自民の受け皿がない政党状況のなかで、どの課題でも「自共対決」が鮮明になっているということです。

 国会の議席数だけ見れば、自民・公明の多数+民主・維新・みんなの党の手助けで、悪い政治が進もうという状況ですが、社会の土台を見れば行き詰まりが激しく、自民党政治の総決算が迫られている現状です。

 「アメリカいいなり」「財界・大企業中心」も露骨になり、いろんな法案でも政治的一貫性がなくなっている。

 この政権には、未来がない!

 そういうなかで日本共産党が、安倍政権に「対決」し、どの課題でも「対案」を示し、多くの方と「共同」しながら政治を変える役割を担おう!と、大会決議案では呼びかけられました。

 特に新しく提唱した「北東アジア平和協力構想」は、国際社会の教訓もふまえ、実際の進展に沿った提起で、多くの方に広げていきたい。

 そして今の中国・ベトナムなどをどう見るかも、これまでより踏み込んだ規定をおこなっています。

 経済的・社会的・政治的に発達の遅れた状態から革命があり、その克服を通じて「社会主義をめざす国ぐに」でありますが、特に中国は模索や失敗もあるかもしれませんし、社会主義への道から踏み外す危険もあるでしょう。

 旧ソ連のような誤りを再現させないことを願うわけですが、では日本は、どのような道筋で社会主義をめざすのか。

 すべての価値あるものを引き継ぐ、というのが社会主義の根本であり、日本では経済の上でも、自由と民主主義のうえでも、他の国と違う出発点を持っています。

 現在の日本が必要としてるのは「アメリカいいなり」「財界・大企業中心」をただす民主主義革命ですが、その後「生産手段の社会化」によって、人間による人間の搾取がなくなり、資本主義経済の「浪費的な部分」を一掃されるでしょう。

 現在の問題も、将来の日本社会も、日本共産党はどのような展望を持っているかを示した大会決議案です。

 2日間の討論で練り上げて、北海道で議論と実践の先頭に立ってがんばります!

 【今日の句】 気がつけば 北海道は 雪景色

2013年11月11日月曜日

原発のない北海道「全道100万人署名」にご協力を!

 今日で東日本大震災から2年8ヵ月。毎月11日は道原発連・国民運動北海道実行委員会による、原発ゼロへの宣伝・署名行動です。

 先週訪れた南相馬市・浪江町のことを思い出しながら、私もマイクを握りました。

 原発事故は収束どころか、現在進行形。

 駆け寄って署名される方の姿もあって、本当にうれしくなります。

 この「全道100万人署名」は、こちらからダウンロードできますので、ぜひご協力を!

 明日からの会議のために、夜のうちに東京へと到着しました。

 東京も寒いとはいえ、北海道にくらべたら温かいですよ~。

 温度差に気をつけて風邪もひかずに、会議で学んで北海道に戻りますからね。

 【今日の句】 ブロックも コントロールも 撤回を

2013年11月10日日曜日

幌延・深地層研究センターと、核廃棄物処分を考える学習会

 道原発連の学習講演会は、新聞での案内などもあったせいか、椅子を追加するほどの参加に! ご参加いただき、ありがとうございます。

 メインは、神沼公三郎・北大名誉教授の幌延深地層研究センターについての講演。

 神沼先生は、天塩町に赴任していた時に深地層研究センターの設置に直面し、住民による連絡協議会の事務局長を請け負った方です。

 当時の様子を地元や国・道議会の動きなど、わかりやすくお話いただきました。

 住民の運動で核持込みはさせてきませんでしたが、これからどうなるか。

 2015年からの今後5年間の計画について、来年2014年に政府によって決定されることになります。

 すでに岐阜県・瑞浪での研究は終えるとの報道もあり、幌延が残される可能性が大きいというのが現状です。

 幌延で、純粋に研究のみがおこなわれるか、核のゴミ処分地とされてしまうのか、つねに注意しておく必要があります。

 そもそも幌延のセンターでは、大量の地下水やメタンガスが出てくるのはよく知られたところで、神沼先生も「こんなところに核廃棄物を持ち込んではならない」と述べました。

 ではどうするか、に神沼先生は「賛否が分かれるでしょうが」と前置きし、拡散させずに今ある敷地や周辺地域での人間の手による管理を提案しました。

 人間の手から離れる「処分」という方法ではなく、人間の手による「管理」とすることに、私も同意するものです。

 管理の場所や手法で、これだけ苦しめられるのは、原発が未完の技術に他ならないからだと思います。

 神沼先生の後に、私から福島調査の報告をさせていただきましたが、原発被害の深刻さを共有できたかな、と思います。

 これ以上の核廃棄物を出さないためにも、まずは再稼動をさせてはならない。

 思いも新たにした学習会でした!

 【今日の句】 酪農で 栄える町を 応援を