2013年12月21日土曜日

国政報告・懇談会

 紙智子参議院議員を迎えた国政報告・懇談会をおこないました! ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 明日におこなう会議に合わせて、北海道に戻ってきた紙参議院議員から詳しく国会の状況を聞こうと、急きょ企画したものでした。

 同時に、来月すぐに通常国会がありますので、寄せられた意見を論戦に生かす懇談の場にもしようと設定したものです。

 日本共産党が参院選で躍進して、大きな注目を集めた臨時国会であったことが紙議員から紹介されました。

 多くの方から出された要望を、少しだけですが紹介します!

 「認知症対応のグループホームに勤務。昼は職員3人で利用者9人を見て、夜は1人で9人を見る。その職員1人が万が一倒れたら、夜はどうなってしまうのか。介護保険の改悪で、労働環境も介護を受ける環境も悪くなることは目に見えている。絶対に止めてほしい」

 「精神・知的の障がいを持っている人と思われる相談が増えている。障がいを持っていると思われるのに、障害者手帳がない。本人も上手に話せず、生育暦もわからない。障がいを持っていることが認定されない状況を解決して欲しい」

 「中小企業で経営が厳しく、社会保険に加入できない場合がある。その分を給料に上乗せするなどしているが、未加入ではブラック企業とされてしまう。このような現状があることも理解を」

 「青年の働く環境は深刻。ハローワークの募集要項と違ったり、サービス残業があっても『自分はバイトの身。正社員の残業はもっとひどい』と言っている。若い人たちが安心して働けるようにしてほしい」

 「すでに今年は灯油が100円/ℓを超えている。昨年は道内136自治体が福祉灯油を実施したのに、今年はまだ70台。地方財政が苦しいなかで、国が音頭を取ってくれるようにお願いしたい」

 「高校無償化に所得制限が加えられ、高額所得者だけの話かと思われている。実際は所得証明を見せないといけないし、学校側では把握実務が増えることにもなる。機会均等に反している」

 「業者婦人の願いは所得税法56条の撤廃。国会に陳情に行って道内選出議員へ署名を届けに行っても、あずかるといった程度。署名は『個人情報だから受け取れない』という理屈をつけて、受け取らない秘書もいた。道内の全自治体で意見書を上げられるようにしたい」

 などなどですが、本当なら話したい要望をお持ちの方もいらっしゃたはずです。

 あらためて私たちも実態をきちんと調べて積み重ねていかないといけないな、と痛感しました。

 それにしても、こんな実態を放置どころかひどくする安倍政権って!

 このような声をふまえて質問できるところが、日本共産党の一番の強みであり、説得力だと思います。

 日ごろからアンテナを高くして活動しなければ‥‥!

 【今日の句】 出番待つ サンタがカード 書く時間

2013年12月20日金曜日

この情勢だからこそ、レッド・パージの歴史を学んで

 よく「反共は戦争の前夜」との言葉を聞きます。暴走する安倍政権を前に、いまレッド・パージの歴史を学ぶ必要があるのではと強く思います。

 今日は「レッド・パージ被害者の名誉回復と補償を求める北海道懇話会」の世話人会。

 私も党北海道委員会の代表として、世話人の1人になっています。

 レッド・パージとは、戦後の日本が連合国軍総司令部(GHQ)の支配のもと、1949年~50年にかけて、労働運動が活発だった公務員や民間職場などで不当な解雇や免職処分を受けた事件です。

 日本共産党員やその支持者であるというだけの理由で、職場を追われたのです。

 その被害者は3万人にも。

 日本弁護士連合会(日弁連)も2008年と2010年の2度、被害者の名誉回復と補償などの措置を政府に勧告しています。

 GHQのもとでは超法規的な命令には逆らえなかった、との論調も聞きます。

 しかし最新の研究では、当時の日本政府が積極的かつ主体的にGHQと協同していたことが明らかになっています。

 それを詳しく論じているのが、写真の明神勲著「戦後史の汚点 レッド・パージ」。

 実は著書の明神先生(正確には明神ご夫妻)は、私が大学院生時代からお世話になってきた恩師でもあります。

 この研究の到達点をふまえ、日弁連も「日本政府も自ら積極的にその遂行に関与し、または支持して行われた」と指摘しています。

 被害者の多くは高齢化しており、人道的見地からも急いで解決されるべき問題です。

 このレッド・パージの後に、朝鮮戦争が開始されました、

 その前には、ドイツでも共産党が追放され、日本でも治安維持法のもとで共産党が弾圧されました。

 それが続けて、国民の自由と人権を奪う道へと続いていった。

 だから「反共は戦争の前夜」なのです。

 写真は右から、レッド・パージの被害を受けた加藤哲夫さん・舛甚秀男さん・岡実さん。

 懇話会の世話人でもある3人ですが、青春時代のまっただなかにパージを受けた3人でもあります。

 基本的人権を奪う点では、秘密保護法やブラック企業が横行する現在でも、似たような状況があると思います。

 この問題は一党一派の問題ではなく、民主主義の問題として重く受け止めるべきではないのでしょうか。

 地方議会での意見書、署名活動、学習会‥‥さまざまな具体化の議論をおこないました。

 この問題は、何より当事者として党が力を発揮すべきです。

 今日も議論した課題を、しっかり受け止めたい。

 夜には道庁前の抗議行動(77回目!)にも参加しましたが、やっぱり夜は冷えてきますね。

 スタッフのみなさんの奮闘に頭が下がります。

 原発ゼロを決断すれば、このような抗議もしなくてすむのに‥‥!

 【今日の句】 真実は 初め少数 のち多数

2013年12月19日木曜日

利益誘導のカネにまみれない政治家・政党はどこだ

 猪瀬都知事が辞職するのは当然としても、これで終わりにしちゃいけない。真相を明らかにしないと、誰も納得しないでしょう!

 初めから答弁の辻褄(つじつま)が合ってないんだから、答弁が二転三転するのも当たり前。

 問題は、なぜ5000万円が授受されたか。

 借入金なのか、賄賂性を帯びているのか。

 この間明らかになったのは、猪瀬氏が東京電力病院を取得する意向だと、徳田虎雄氏に伝えていたこと。

 徳洲会は、東電病院の競争入札の際に参加していたわけで、今後の便宜を図っての5000万円であれば明らかに収賄罪でしょう。

 結局、猪瀬氏は真実を語らずに逃げるのでしょうか。

 政治とカネをめぐる問題で言えば、今日の「しんぶん赤旗」を見て、こちらにも驚き。

 「復興予算 自民に還流 / 2億円献金 違法の疑い / 12年 豊田・キャノン‥‥補助金交付先から

 詳しくはリンク先の記事をお読みいただきたいのですが、これもひどすぎる!

 復興予算を食い物にして、被災者に対して心が痛まないのか。

 「企業・団体献金の害悪」というにとどまらず、政治の根底から間違っていますよ。

 いま、多くの会社やご家庭で、年末の資金繰りにご苦労していることでしょう。

 実は日本共産党も、企業・団体献金も政党助成金も受け取らない党として、この時期の資金繰りは楽ではありません。

 党員の党費(収入の1%)、しんぶん赤旗の購読料、個人からの募金が、私たちの収入です(私もそのために、今は回っています)。

 利益誘導のカネにまみれず、党の主張を知っていただき、入党・購読や募金へと理解と納得のもとで進めています。

 だから国民の立場を貫ける、と思っています。

 猪瀬氏も自民党も、自分の良心にもとづいて恥ずかしくないのでしょうか。

 年明けに沖縄・名護市長選、東京都知事選と、重要な選挙が続くことになりました。

 北海道でも、住民の声が生きる市長・候補の誕生へ、連帯してがんばらないと!

 【今日の句】 アマチュアが 5000万円 受け取るか

2013年12月18日水曜日

憲法を変えなければ、日本の平和は保てないのか

 閣議決定された「国家安全保障戦略」に加え、安倍首相は集団的自衛権行使へ憲法解釈の変更もにじませました--危険!

 まず、基本理念としている「積極的平和主義」。

 今までの外交が「消極的」だ、ということなのでしょう。

 「積極的」へ変えて、その目標の第1は日本の「抑止力強化」であり、第2は「日米同盟の強化」です。

 つまり軍事力強化と、アメリカとの集団的自衛権の行使。

 そこで自衛隊の能力も「統合機動防衛力」を、構築すると言います。

 陸海空の3自衛隊を一体で、機動的に運用するという中身。

 海外に迅速に出動できるようにするわけで、さらに敵基地攻撃能力の保有に含みまで持たせました。

 これでは自衛隊は「専守防衛」という役割から、海外出動が基本任務となっていくことになります。

 これらの背景として、北朝鮮や中国の軍事力をあげていて、つまりは「軍事には軍事」で対抗するということでしょう。

 これらの先には、憲法改悪が見えてきます。

 果たして、憲法を変えるまでしなければ、日本の平和は保てないのか。

 そもそも「平和」というのは、外交により関係諸国間の障害などを取り除くことが出発点だと私は思います。

 交渉上も、いわば「にらみ」を利かせるために一定の軍事力が必要だ、との意見も聞きます。

 過去に植民地を分捕り合い、それこそ「力 vs. 力」の時代なら、そのような発想もあったでしょう。

 しかし21世紀の今は、経済関係や人的交流がグローバル規模で深まっている時代。

 「共存共栄」をめざす時代、とも言っていいのでは。

 軍事力で対抗する思考から、そもそも抜け出そうという国々と地域も増えています。

 他地域はそうでも、北朝鮮や中国は別だ、との意見も聞きます。

 その緊張関係をさかのぼれば、日本側にも問題があり、アジアへの侵略戦争を根本的に反省していないことがあるのではないでしょうか。

 「日本と中国」「日本と北朝鮮」という、2ヵ国の当事国だけで進まないこともあるのだから、例えば北朝鮮については核兵器の問題を契機に「6ヵ国協議」の枠組みができてきたのだし、そこには日本と北朝鮮問題も包括的に解決しようと、確認しあっているはずです。

 このような「集団的解決」を進めているのが、ASEANでしょう。

 日本共産党は、ASEANに学び「北東アジア平和協力構想」を提起しています。

 現実的な枠組みを生かし、米韓中の首脳も基本的に賛意を示しているなかで、日本が今回のような「安全保障」では進む方向が反対となるのでは?

 軍事力を強めなければ、憲法を変えなければ、日本の平和は保てないというわけではないと思います。

 こんな危険な道はやめさせなければならないし、秘密保護法の時以上の世論と運動が必要となるでしょう。

 私も力を込めて、がんばります。

 ぜひあなたからも、まわりの方へ!

 【今日の句】 危険だと 煽って昔も 戦へと

2013年12月17日火曜日

お一人お一人と結びつくことができるのが嬉しい

 江差線に乗って北斗市へ! しばらくぶりに乗った江差線でしたが、樹氷や天野川のキラメキに心を奪われながら移動しました。

 江差駅では、ご当地キャラ「しげっち」が迎えてくれます。

 廃線にされるということでカメラマンの方も乗車して、座席を右へ左へと写真を撮っています。

 湯ノ岱駅で3人くらい乗車され、木古内に通院か私用か、なのかなと。
 人数の問題でなく、必要とされている路線なんだなと思いました。

 ゆっくりと走る江差線は、山の中を通り過ぎて行きます。

 天野川は、ゆっくりと流れていきます。

 廃線されたら、どうなるんだろうというトンネルを、いくつも通っていきます。

 歴史も思い出もあるのだろう、江差線。

 「感情だけで経済は割り切れないんだよ」と言われそうですが、そういうことを大事にできる社会の方が、どれだけ豊かなんだろうかなと思いました。

 昼は北斗市、夜は森町・砂原で入党の呼びかけなどをおこないました。

 その場でウンとはなりませんでしたが、一度きりの人生で「どのように生きようか」という話になったように思います。

 お子さんのことで悩まれている方もいました。

 一生懸命に日本共産党を応援してくれて、ニコニコされながら「自分にはできないよ~」と話される方もいました。

 結果として入党されませんでしたが、それでも心は一緒。

 こういう結びつきを広げたいし、こういう世論で安倍政権に正面から立ち向かっていきたい。

 新しい日本ができる息吹は、間違いなく広がっていると思える渡島・桧山の2日間でした。

 【今日の句】 今日もまた 明るい月が 見えました

時間を惜しんで東へ西へ

 今日から2日間は渡島・桧山地方へ! 昼間は暖かい江差町・乙部町でしたが、夜には冷たいヤマセが吹いて‥‥やっぱり道南地方も冬本番です。

 先日・先々日は私用もあってネットにも触れず、その分も今日はがんばるぞ!と。

 入党やしんぶん赤旗購読の呼びかけに、党支部の会議でも情勢を伝え、自分で言うのも何ですが、時間を惜しんで東へ西へ!

 学校給食をめぐる不正が問題化している江差町、スーパー撤退などで街づくりに不安の声が上がっている乙部町で、それぞれ日本共産党への期待の声も寄せられていました。

 国政のおおもとを変えて、地方政治でも要求を議会へ届ける--どこでも貫く、これが日本共産党の姿勢です。

 「国会はひどい。自民党はもうダメだ!」

 どこでも最初に出てくるのは、安倍政権の暴走に対する怒りや不安でした。

 次の共通して出されるのは「他の党も力にならないもんね」。

 つい昨年までは「共産党は小さくて力にならないもんね」と言われることの方が多かったのですが、いまや奮闘するのは共産党だ、と見る目が変わってきたように思います。

 両町に限らず桧山地方は人口減少が続き、特に若者の働く場所がなく、地方財政も楽な状況にはありません。

 同時に、異業種交流など努力が進められていて、政治がもっと力を尽くすべきだ!と痛感しました。

 新自由主義経済では、このような地方に金を回すのはもったいない、成長分野にこそ投資を、となるのでしょう。

 いやいや、くらしと地域経済へこそ支援を!

 【今日の句】 この町に 住みたいのよと 声あふれ