2014年2月13日木曜日

川から瓜が、つんぶくかんぶく

 娘の通う小学校では月に1回、朝に父母の「読み聞かせ」タイムがあります。今月は私の番で、持っていったのは「うりこひめとあまのじゃく」!

 瓜子姫(うりこひめ)の話って、日本全国にバリエーションがあることを、実は初めて知りました。

 この紙芝居では、天邪鬼にさらわれた瓜子姫は桃の木の上に置き去りになるだけですが、地域によっては天邪鬼に食べられたりと、何とも残酷な感じ。

 しかし、古くからの民話は多かれ少なかれ、このような感じですよね。

 意外にも、クラスでは2人くらいしかこの話を聞いたことがなかったようで、川から瓜が流れてくる場面はやっぱり桃太郎を連想したよう。

 でも流れてくる音は「どんぶらこ」ではなく、「つんぶくかんぶく」なのです。

 こういう音の持ち味に、日本語の面白さを感じます。

 瓜子姫と天邪鬼の「掛け合い」もまた面白いので、それが伝わるように読んだつもりですが‥‥子どもたちも笑ってくれて、思わず私もニンマリ。

 久しぶりに訪れた学校でしたが、とても懐かしく、特別な時間が流れているようでした。

 学校は、時間に迫られる場所でなく、じっくりと考えあい、本を読み、思いっきり体を動かせる場所であってほしい。

 教育現場への管理と統制を強める安倍政権ですが、子どもたちが求めているのは、自分の可能性を広げてくれる社会と学校の存在だと思います。

 子どもも、人格を持った1人の立派な人間なんですから。

 【今日の句】 絵の奥に 子の想像は 無限大

2014年2月12日水曜日

戦争は、人の良心を押しつぶすもの

 3月号「女性のひろば」に「絵本--平和へのかけ橋」という特集で、児童文学者・絵本作家へのインタビューが掲載されています。どの方のお話も、心に染み入ります。

 例えば、絵本作家・長野ヒデ子さん。

 戦争に反対していたお父さんが、出征したことへの後悔からなのか、終戦後すぐ、みずから命を絶った話からインタビューが始まっています。

 長野さんの言葉が重い。

 「幼い私は、戦争は人の心をつぶしてしまうものだと‥‥しっかりと感じとりました」

 その後、お父さんの死に方を偽ったために、先生から怒られた長野さん。

 自分の本当の思いが封じられ、自分とは違う考えや行動を強制される怖さを感じた、とも述べています。

 長野さんの書いた絵本「おかあさんがおかあさんになった日」「おとうさんがおとうさんになった日」は、我が家にもあります。

 命が生まれる瞬間のあたたかさが、染み入るように伝わってくる、我が家でもお気に入りの絵本です。

 このような作品を書いた長野さんの背景に、このような人生があった--だから、とてもインタビューの言葉が、私にとって重いのです。

 最後に長野さんは「人の良心を押しつぶす戦争の時代には絶対に戻ってほしくない」と結んでいます。

 男性もぜひ、この「女性のひろば」お読みください。

 【今日の句】 好戦が 何か歴史を 良くしたか

2014年2月11日火曜日

原発ゼロには、粘り強さの発揮こそ

 札幌・雪まつり最終日に、繁華街にて「原発のない北海道を 全道100万人署名」行動! 私も呼びかけて、小樽から来た若者たちも署名してくれましたよ。

 あらゆるレベルの運動を強めて、再稼動も、新増設もさせない状況を広げることを、1つ1つやっていきましょう。

 政党のできることを。

 市民団体・労働組合でできることを。

 研究者ができることを。

 株主ができることを。

 個人でできることを。

 時機をとらえて、大きな意思を示す取り組みを。

 夜に、これまで原発問題全道連絡会の結成から携わってこられた菅野一洋さん(元代表委員)の、慰労会をおこないました。

 1981年結成なので、今年で33年目。

 原発の危険性を指摘し、学習会や宣伝で世論を広げ、北海道や北電にも何度も要請してきた団体です。

 今は私が代表委員を務めていますが、歴史を学べば学ぶほど、粘り強い運動の大事さを痛感させられます。

 慰労会の中では「小さな団体であっても、原発が監視されていることには電力会社も気にかける」という話も出されました。

 そう、あきらめたら何も生まれません。

 何度も原発の運動は(他の運動もですが)しぼんだり、他の課題の前に後景に押しやられたり、ということもありました。

 それでも継続することが、政府や電力会社に、どれだけの圧力になってきたか。

 なお、道原発連と原発問題後志住民の会の共同で、新潟大学の立石雅昭名誉教授(地質学)の講演会をおこないます。

 ●2月23日(日)14:30~16:30

 ●共和町・生涯学習センター(共和町役場の裏)

 ●資料代300円

 ●札幌から貸し切りバス(往復2000円)も出ます(詳しくはHPをご覧ください)

 専門分野からの切り口で、泊原発の再稼動の是非を明らかにします。

 ぜひ、近隣の方はご参加ください!

 【今日の句】 雪像を 汚さず未来へ 子どもらへ

2014年2月10日月曜日

後戻りしない、政治を変えたい思い

 東京都知事選挙の結果に、北海道でも報道各社から「結果をどう見るか」と問われ、私からは「一過性でない民意は、これからも都政を動かしていくでしょう」とコメントしています。

 日本共産党も推薦した宇都宮けんじ候補は、投票率が下がるなかでも前回より伸ばし、大健闘だったと思います。

 そこには、宇都宮さんの政策・人柄が、日に日に広がったことがあったとも思います。

 詳しくは「しんぶん赤旗」の報道を通じて知るわけですが、党派を問わず、無党派という方々も、支援へと集まっている様子がよくわかりました。

 宇都宮さんも演説で触れていた「民主主義」の力が、すごく伝わってきました。

 結果は残念なことに間違いありませんが、暮らし・福祉の政策にせよ、原発の問題にせよ、暴走する安倍政権への歯止めという点でも、これだけの民意が示された意義は大きいし、それが「一過性でない民意」だと、私は思うのです。

 東京都議会では、日本共産党は第3党・野党では第1党です。

 今後、この民意を掲げた論戦を進めることになるでしょう。

 そして運動の面でも、党中央委員会でも、引き続き共同の運動を強める姿勢を表明しています。

 ともかく、都知事選の経過を見て、いろいろと学ばされました。

 私の立場で言えば、北海道でどのように道民の声を組み上げて選挙に向かっていくか、考えを深めるきっかけになりました。

 これを生かしていきませんと、ね。

 さて、今日から書記長職がスタートですが、あいさつ回りや机の引越しなどで、ほとんど何もできませんでした(涙)。

 【今日の句】 ここからが スタートだよの 声を聞き

2014年2月9日日曜日

政治を変える、大きな党をつくりたい

 都知事選挙の一方で、北海道では第58回道党会議。明るく元気が出る討論を経て、新体制の一員として私が書記長に就くこととなりました。

 ちなみに新体制というのは、委員長に青山慶二(新)、副委員長に岡田晋一(現)、佐川敏幸(新)、春木智江(新)、そして書記長が私です。

 書記長というのは、党務全般の「何でも屋」のような役回り。

 党には、選挙にかかわる部門、地方政治・議会にかかわる部門、党の組織づくりにかかわる部門、さまざまな団体と運動を進める部門などがあります。

 それらの方向性を決済していくのですから、もちろん責任は重くなります。

 しかし日本共産党は、個人責任とともに集団体制を敷いているので、必要なことは機敏に集団検討を進めるのです。

 さてさて、今の北海道党の一番の仕事は「党づくり」だと思っています。

 昨年の参院選で、得票率は10%を超えて前進しましたが、これは実力以上の結果。

 どんな政党の組み合わせでも、どんな政治情勢のもとでも、議席を伸ばしていける自力を持っていなければなりません。

 もっと多くの方に党に加わってほしいし、「しんぶん赤旗」もお読みいただきたいし、党員みんなが力を発揮できる党運営もしていきたい。

 これまで10年間、「二大政党」のもとで日本共産党は「選択肢の外」に置かれる、苦しい状況が続いてきました。

 しかし、今回退任した西野前委員長をはじめ、全党で立ち向かってきたことが、今の前進につながってきたと思うのです。

 ならば、これからの10年間はその努力をムダにしないで、文字どおり躍進へと向かっていきたい。

 書記長となり党内の仕事が多くなりますが、可能な限り地域へ職場へ、そして現場へと足を運ぶ活動を続けていこうと思っています。

 このブログも、きちんと毎日更新を心がけます。

 よし、まずは来年の地方選勝利へ!

 東京都知事選挙だって、これだけ宇都宮候補が猛追したんです。

 広がった民意は一過性のものではないし、今後も政治変革の力になっていくでしょう。

 北海道でも、そのようなスケール大きな活動に取り組みたいですね‥‥!

 【今日の句】 変えるまで 何年かけても やりぬこう