2014年9月20日土曜日

農業施策は、机上の論理でなく

 明日から出張、帰ってきたら講演と学習会講師が立て続けのため、今日のうちに準備をせこせこ‥‥忙しくても食べることだけはぬかりなく、「食欲の秋」モードが加速中です‥‥。

 農業関係者にお聞きしたところ、今年の北海道の米作況は106?ほどとのこと。

 幸いにして、この間の豪雨や暴風でも倒伏があまりなく、それゆりも牧草地の二番草が乾かずに苦労しているとか。

 しかし、頭数が減ってきているために、まぁ何とかなるんだ‥‥との話は、素直に喜んでいいものかどうか。

 規模拡大を迫られた北海道農業は、日本のモデルケースともされてきました。

 しかし価格が下落し、経営が成り立たないとなれば跡継ぎも生まれなくなるのも当然で、価格を下支えする施策が急がれていると思うのです。

 きちんと生活が成り立つ産業ならば、若い人で就きたい人はきっといるはず。

 それなのにTPP参加で、今いる生産者の意欲さえ奪ってしまうのでは正反対です。

 農業は、机上の論理では進まないのですよ、安倍首相!

 【今日の句】 美しい 日本は田畑や 地域から

2014年9月19日金曜日

これが未来の主権者の回答

 子どもたちを連れて、久しぶりに道庁前行動(と、その前の憲法会議のデモ)に参加しました。寒い夜でしたが、最後まで子どもたちもがんばってくれました。

 歩きながら小三の娘から「サイカドウって何?」と聞かれて、なかなかこれが説明が難しい。

 原発と言うのは、うっすらと知っているようなのですが。

 どうやって電気がつくられるか、その作り方の1つに火を焚いたり、太陽の熱を使ったり、特別なものを燃やす原発というのもあって、そこから出るゴミは危険で‥‥と順を追って説明していくうちに、きちんと伝わっているのかと自分でも不安になるんですね。

 最後まで話を聞いた娘は「じゃあ自然が一番だね」。

 思わずホッ。

 とはいえ、もう少し大きくなってから、自分で判断の材料を集めて、もう一度自分で噛み砕いて考えてほしい。

 その時に私が、自信を持って自分の考えを言えるかどうか、こそ大事なような気がするのです。

 そう、国民一人ひとりが自分の考えを言えるかどうか、その考えとともに行動できるかどうかも、民主主義のバロメーターだと思います。

 同時に、個々人の責任ということにとどめないで、その意見を出させない、支配側の作戦があることもしっかり見ておかないと。

 そうでなくとも日本は、異論を排除しがちな社会でもありました。

 そこに国粋主義が重なったときに、過去の侵略戦争のようなことになる。

 多くの方が「どのような社会がいいのか」と考えている心に、ピントが合った発信や活動をしたいと思うのです。

 20時に終わった直後、雨が降り始めました。

 スタッフのみなさんの努力には、本当に頭が下がる思い。

 私も、また明日がんばろう!

 【今日の句】 報道の つぶしあいこそ 先は危機

2014年9月18日木曜日

手話の力で平和な国を

 今日も「しんぶん赤旗」から‥‥北海道で初めて、ろうあ者と手話通訳者による「手話9条の会」が結成! 実は聾学校の教員免許を持つ私にとって、嬉しいニュースです!

 記事によれば、学習会を兼ねた発足集会には道内各地から約90人が集まられたとか。

 「戦争が始まったら障害者の暮らしはどうなってしまうのか?」

 「戦費をつくるために福祉予算が削られるのではないか」

 など、活発な意見が交わされたようです。

 昨日のブログで、日本の侵略戦争の始まりには学問の自由が奪われたことを書きましたが、障害者は「役に立たない」ものと切り捨てられた時代でもありました。

 戦争は、人間が人間らしく生きる社会とは、まったく反対のもの。

 すでに安倍政権のもとで、社会保障は改悪され、軍事費は大きく膨らもうとしています。

 手話で「平和」は、両手を水平にして、おなかの辺りから左右に開きます(野球の「セーフ」に似てるかもしれません)。

 水平=安定という概念に通じます。

 もう少し言えば、平等という概念に通じるのではないのかな。

 人間を差別することのない社会は、戦争など起こさないでしょう。

 手話の力で、平和な国を!

 【今日の句】 その手から 伝わる意味も ぬくもりも

2014年9月17日水曜日

「若者を戦場に送らない」北海道の大学人が立ち上がる!

 今日の「しんぶん赤旗」に、「北海道の大学・高専関係者有志アピールの会」の記事が掲載されていました。大学・高専関係者が立ち上がり、とても勇気をもらいました!

 集団的自衛権容認の閣議決定に反対するアピールには、道内の25国公私立大学・短大・高等専門学校の学長など役職経験者を含む、現・元教員86人が名を連ねています。

 (写真は昨日の記者会見の様子で、党ホームページのものです)

 アピールには、大学の「良識」を示すとあります。

 日本が侵略戦争に進んだとき、大学の自治と学問の自由が奪われました。

 学生たちは「学徒出陣」で戦地に送られ、多くの大学人も戦争に加担することとなりました。

 その反省から、今の憲法では学問の自由は保障され、大学の自治が守られてきました。

 この間の自民党政権は、大学に対する露骨な圧力や干渉、自治の骨抜きなどを進めてきました。

 財界奉仕型の産学共同と、大学予算の削減と、論文・研究でも成果重視との、大学政策を進めてきました。

 このまま黙っていられるか、特に戦争につながる道に研究者は加担しない--との「良識」だと思います。

 いろんな方々が声をあげ、党も力を合わせてがんばりたい。

 安倍政権を包囲する流れを、着々と広げていけるように頑張りますよ!

 【今日の句】 学問と 平和の道を 合い交え

2014年9月16日火曜日

11人目の札幌市議候補を発表

 朝の街頭宣伝も、だんだん涼しくなってきました。秋から冬にかけてが、私にとってのベストシーズン。忙しさは変わりませんが、気持ちは今日も元気です!

 今日は、11人目の札幌市議予定候補を発表しました。

 北区の長屋いずみさんで、坂本恭子市議とともに北区での複数議席をねらいます。

 市民の声を市政へ届ける日本共産党の議席を大きく!‥‥とともに、安倍政権NO!の意思を示す日本共産党の議席を大きく!

 日常活動も選挙戦も、攻めの姿勢でがんばりたい。

 朝の宣伝でも訴えましたが、安倍改造内閣が地方創生と言うのなら、地方破壊のTPPなどやめるべき。

 女性活躍と言うのなら、子育てや介護に女性を押しとどめる政策を変えるべき。

 これから福島知事選・沖縄知事選と、重要な地方選挙が連続します。

 北海道でもできる支援をおこなって地方から国政を変える流れをつくりたいし、北海道の首長選挙・議員選挙ともに、大きな変化につながるでしょう。

 こういう時こそ焦らず、じっくりと大局的な見地も持っていたい。

 積み重ねと継続こそ、社会を変える土台だと最近つくづく思うのです。

 【今日の句】 名月を 隠した雲も 役者かな

2014年9月14日日曜日

啄木だったら今、何を思う

 石川啄木が札幌に立ち寄り、その時に詠んだ歌の碑が2年前に建立されました。当時の事務所が近くだったことから碑前祭に招待をいただき、私が参加してきました。

 碑がある場所は、偕楽園緑地。

 札幌駅から歩いて5分ほどの小さい公園です。

 札幌で啄木が下宿していたのは、北4条西7丁目の「田中」宅とされていました。

 しかし当時の記録など探っても正確にわからず、1970年代になって新聞記者さんの聞き取りなどの努力から、ようやく証明がされました。

 そもそも啄木が函館→札幌→小樽→釧路と渡り歩いた時期は、研究上も「空白の時間」だそうです。

 それだけに歌碑を建立した意味は大きく、今日のように集まることで情報の交換や研究の進展も期待されるのです。

 このような碑は、たいてい自治体に寄付されて管理されるものですが、札幌では管理は建立者に任せられています。

 苦労をしながら建立2年目を迎えられたんですね。

 「啄木の歌や評論を読むと、現代に通ずるものがある」との、ごあいさつもありました。

 例えば--

 「労働者」「革命」などといふ言葉を/聞きおぼえたる/五歳の子かな。

 ちなみに3歳のわが息子は「再稼動反対」という言葉を聞き覚えたようです。

 歌碑に刻まれているのは、歌集「一握の砂」に収録されている次の歌。

 アカシャの街樾(なみき)にポプラ秋の風/吹くがかなしと/日記に残れリ

 ちょうど秋の風が吹く今日9月14日が、啄木が札幌を訪れた日でした。

 あまり詳しくない私でしたが、啄木に親近感が湧いてきました。

 時間をとって「一握の砂」を読んでみたいな、と思いました。

 【今日の句】 舗道なき 北へ進みて 何思う