2015年5月31日日曜日

TPPは命をも脅かす

 今週の質疑に備えて、日曜のうちに上京しました。珍しく暑い北海道でしたが、やっぱり東京も暑い。暑さ負けしないで、今週も安倍政権の暴走にしっかり立ち向かいたいと思います。

 週末の北海道で各種集会などに参加したうちの1つに、道医師会が主催した「TPPと医療を考える道民集会」は、あらためてTPPがもたらす悪影響を学び直しました。

 主催者を代表して長瀬清会長は「声を上げなければ賛成と取られる。皆保険制度が危ないことになりかねない」と、あいさつされました。

 その後はNPOアジア太平洋資料センター(PARC)内田聖子事務局長の講演があり、内田さんからは規制緩和は今後も続く危険性があると指摘しつつ、しかし国際的には反対の声が広がっていることも紹介されました。

 道歯科医師会・道薬剤師会・道消費者協会から、それぞれ代表しての発言がありました。

 特に、すでに歯科では混合診療は解禁されているなか、そのベースが広がれば生活困窮者は経済的負担が重く病院に来られなくなるし、経営上からしても若手医師に負担を負わせることになるとの発言に、とても納得しました。

 ISDS条項への懸念も強く、国民皆保険が守られなくなるのではと集会決議にも一項あげられていました。

 全体としてTPPに対する不安が強く出された集会でした。

 この期に及んで、与野党を問わず国会議員にも条文などは開示されていませんし、上記のような不安が広がっているのに安倍政権は妥結に前のめりになっています。

 それでいいのか。

 私の所属は農林水産委員会なので第一次産業からTPP反対を訴え続けているのですが、医療だけでなく雇用、経済、公共事業など多岐にわたる問題点がTPPにはあります。

 情報開示とともに、変わらずTPP反対の姿勢でかんばりますが、何よりカギは世論の高まりにあります。

 全国を見て、このようなTPPに関する集会を持った県医師会が他にあるのでしょうか。

 まだまだ、これからTPPをめぐるたたかいになってくると思います。

 【今日の句】 自由化と 弱肉強食 違うから

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