2015年8月27日木曜日

線引きしないで県民支援を

 今月9~10日の福島調査と、避難指示解除などの新たな局面のなかで、福島県議団・いわぶち友参院比例予定候補ともども政府への要請をおこないました。

 参加は、国会議員団(衆院:高橋千鶴子・藤野保史・塩川鉄也・赤嶺政賢・畑野君枝・梅村早江子・堀内照文、参院:倉林明子・田村智子)、福島県議団(神山悦子・宮川えみ子・阿部裕美子・長谷部淳・宮本しづえ)、いわぶち友参院比例予定候補。

 要請内容は、大きな柱で4つ。

 1.避難指示解除をめぐる問題--住民の納得を最優先に、解除と賠償を切り離して実態に応じた賠償を、避難先での生活支援、復興公営住宅への入居など。

 2.賠償をめぐる問題--精神的損害を含む被害を認めて一律賠償を、被害が継続する限り営業損害賠償を、精神的損害賠償の再会など。

 3.原発労働者の安全確保--この間の死亡事故の調査と結果公表、現場責任者の確実な配置と対策の水平展開、被ばく手帳と管理の徹底、危険手当など。

 4.福島第二原発の廃炉の決断を。

 くりかえし政府側からは「福島の実態をふまえ」た言質があるのですが、県民からは「政府に対する信頼は低い」と手厳しい声があると。

 もともといた故郷なんだから帰りたいのは当然だけど、「帰還先にありき」になっていないのか。

 帰る決断もできないなかで、避難指示解除にあわせて賠償打ち切りというようなリンクをしないで--。

 予定時間をオーバーするほどで回答も十分なものではありませんでしたが、現場の実態はくりかえし伝えなければなりません。

 終了後に県議団のみなさんと懇談もしましたが、県民の間にも避難や賠償をめぐる「分断」があるなかで「県民すべてが被害者」「原因は原発事故」と話し合われているとのことでした。

 複雑な状況のもとで、政府が合意なく線引きすることは混乱や分断を助長することにもなりかねません。

 そもそも事故は収束していないんだから、多くの方が今も苦しんでいるんです。

 作業員も避難者も、どの県民も線引きせずに支援する姿勢と具体化こそ必要なのでは。

 被災地や福島県が置かれてる状況の解決こそ急ぐべきなのに、政府が急いでいるのは戦争法案なのだから腹立たしくもなります。

 今日も国会内外で集会などがあり、私は全商連の院内集会に参加して署名を受け取り一言あいさつ。

 戦費調達の歴史は、消費税の歴史でもあります。

 商売繁盛は、平和な社会であってこそ!

 【今日の句】 借金し 言い値で買うのか 戦闘機

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