2015年12月5日土曜日

オール沖縄は「腹六分目」で

 市民・団体が実行委員会の「オール沖縄が問いかけるもの」集会に、仲里利信衆議・糸数慶子参議が来道されました。同じ農林水産委の仲里議員でもありますし、私も駆けつけたところ‥‥。

 何と会場がすでにビッシリ!

 沖縄の現状を知りたいのと、共同の運動を学びたいという、2つの思いがあったのでしょうか。

 仲里議員も糸数議員も全国を飛び回っていても、お2人で同じ機会に話をするというのは初めてのこと。

 貴重なお話を伺えました。

 私が特に印象的だったのは、お2人の戦争体験。

 糸数議員は戦後生まれですが、お母さんが亡くなってから、きょうだいを飢えなどで亡くしたことを聞いたそうです。

 仲里議員は沖縄戦を体験された者として、戦争につながるものは反対だと明確に話されました。

 民意の強さ、粘り強い抗議行動、沖縄の歴史、「腹六分目」の各党共同‥‥その「オール沖縄」に対して安倍政権は強権的な措置を取り続けていますが、弱さの裏返しなんだと再認識しました。

 仲里議員も翁長知事も日米安保条約は必要との立場ですが、辺野古の新基地建設は許してはならないと本気の行動を続けています。

 「沖縄の民意を踏みにじり続けるようなら、次は嘉手納基地撤去に(民意は)向かうでしょう。最後には全基地撤去となるかもしれません」

 仲里議員の言葉に、後戻りしない沖縄の強い民意を痛感しました。

 民主国家だからと行政代執行なども正当化する安倍政権ですが、何度も選挙で審判が下されているのに何が民主国家でしょう。

 北海道でも、全国でも連帯して、こんな不条理はやめさせなければいけない。

 休憩中に仲里議員にあいさつしましたが、「ちょうど飛行機を下りたら雪が降ってるのにも出会えましたよ」と喜ばれていました(お風邪には注意してくださいね!)。

 さて明日は、帯広革新懇の学習講演でTPPについて話します。

 もう少し準備の勉強です‥‥。

 【今日の句】 共同は 乗り越えられない 壁じゃない

2015年12月4日金曜日

同僚議員の質問に学ぶことが多い

 先ほど札幌の自宅へ戻りました。雪が降る寒さのなか、道庁前では今日も反原発行動がおこなわれたんですよね。私も心ひとつにがんばります。

 今日も衆議院では閉会中審査がおこなわれ、経産委員会・法務委員会で日本共産党からは藤野保史・清水忠史の各議員が質問に。

 
 藤野さんは、伊方原発の上空を米軍機や自衛隊が飛ぶ問題を取り上げて、経産大臣から「実態調査や禁止法制化を検討する」との答弁を引き出しました。

 清水さんは、東住吉事件の高裁判決を取り上げて冤罪根絶を訴え、法務大臣から「いろいろ大切な話をありがとう」と質疑後に声をかけられたといいます。

 衆議院本会議場では、この2人に私とで3人が並ぶ席なのですが、藤野さん・清水さんの論戦に学ぶことは本当に多い。

 同時に、2人だけでなく日本共産党の議員は「本当によく勉強している」と声をかけてもらうことが多いのです。

 筋のとおった質問には、与野党を問わず共感が寄せられます。

 自民党議員から「立派な質問でしたよ」とこっそり声をかけられたこともあるのですが、いま政治が何をすべきなのかを提起できる質問を私もしていきたい。

 先日の自分の質問を省みつつ、今日は紙智子参議・斉藤和子衆議との鼎談企画やTPP対策会議など、飛行機に乗る時間ギリギリまで頭がフル回転でした。

 【今日の句】 昨年の 今ごろ選挙で 駆け回り

2015年12月3日木曜日

まったく議論の時間が足りない

 TPP「大筋合意」から間もなく2ヵ月。臨時国会も開かれず国会への報告もないまま、TPP批准は既定路線のようなことは認められない。今日の閉会中審査で質問に立ちました!

 詳しくは衆議院インターネット中継で、ぜひご覧ください。

 そもそも影響試算もしていないのに、対策や補正予算の検討を進められる根拠はどこにあるのか。

 甘利担当相は「政策大綱」について「これは『対策』ではなく『政策』」「影響試算を前提とするものではない」と、TPP対策ではないので根拠などないかのような答弁。

 しかし中身を見れば、「経営安定・安定供給のための備え」という、いわゆる「守り」の分野で「協定発効に合わせて‥‥措置を講ずる」とあります。

 TPPが前提であり、これは「対策」ではないのか。

 「政策」というのなら、例えば「備え」に含まれているマルキン拡充策などは、これまでの農家が切望していたものであり早急に実現すべきものです。

 それがTPPの「協定発効に合わせて」でないと実現できないなら、農家にとってこんな厳しい話はないのではないでしょうか。

 「攻めの農業」の中身も幻想だ、と指摘しました。

 2020年まで目標とする「輸出1兆円」も、清涼飲料水や即席めん、みそ・醤油などで半分を占めます。

 今でさえ大豆の自給率は7%で、清涼飲料水なども、どこに国内農家の関わる場所があるのでしょうか。

 食料自給率についても、すべてが関税撤廃という前提ではありましたが、政府は27%まで下がると認めていました。

 関税削減・撤廃で、食料自給率は下がるではないかとの私の指摘に、森山大臣からは「下がらないように対策をする」という答弁をくりかえしました。

 いずれにせよ、まったく議論の時間が足りない。

 あらためて臨時国会の開催を求めましたが、これは質問に立った野党すべての要求でもありました。

 国の最高法規である憲法の定めにもとづき要求したことを、政府・与党は何だと思っているのか。

 来週は衆院・参院の農林水産委員会とも、毎年この時期におこなう加工原料乳補給金単価の審議があります。

 今日の質問もふまえて、来週の質問の準備にさっそくとりかかります。

 【今日の句】 論戦を してこそ我ら 議員だろう

2015年12月2日水曜日

TPPストップの狼煙をあげるぞ

 先ほど質問項目の通告を終えました。明日、内閣・農水委の連合審査で12:30~13:00に、ぐいぐいTPPを中心に質問します。ぜひ衆議院のネット中継で!

 TPP「大筋合意」から間もなく2ヵ月も経つというのに、いまだ国会への報告はありません。

 それなのに政府は「政策大綱」を発表し、補正予算の検討も。

 何も国会で議論していないのに、既成事実化するようなことは許されない。

 議論できなかった時間の分、調査で聞いた声、読み込んだ資料などため込んできたものもあるわけです。

 いわば明日は、これからの論戦に向けた狼煙をあげるものになります。

 気合十分!

 写真のみかんを食べながら、さらに質問原稿を練りこみます。

 【今日の句】 このみかん 明日の出番は あるのかな‥‥?

2015年12月1日火曜日

領土返還の世論を大きく

 70年前の12月1日、安藤石典・根室町長(当時)が「北方領土」返還要求運動ののろしをあげました。その日に東京でおこなう中央アピール行動に、紙智子参議院議員と参加しました。

 元島民も6割が亡くなり、平均年齢も80歳を超えて、領土返還は待ったなしの課題です。

 私も何度となく根室に行き、元島民の苦しみと島への望郷の思い、返還されないための漁業と経済への打撃などの話を伺ってきました。

 日本共産党は、歴史の経過を見れば千島諸島全体が日本の領土であることを主張してきました。

 日本の側の問題でいえば、サンフランシスコ条約を不動の前提にしないことが大事だと提起してきました。

 この間はウクライナ情勢なども反映した交渉状況となっていますが、粘り強くロシアと国際社会に訴えていく必要があります。

 首脳同士の友好関係や信頼関係も当然大事ですが、基本的立場や論理の整合性は外交においてさらに緻密でなければいけないと思うのです。

 さすがに12月となると風も冷たい東京ですが、銀座など約2kmを元気に!行進しました。

 なかなか東京の方は、意識しなければ千島問題には目が向かないかもしれません。

 政治の力が最も大事ですが、それを支える国民総意も大切で、もっと多くの方に関心を持ってほしい。

 党派を問わず、この問題の重要性を発信しなければいけないなと、行進しながらつくづく感じました。

 さて国会は、今日の衆院文部科学委員会を皮切りに、閉会中審査が続くことになります。

 私も夜中まで準備中‥‥正式には明日、フェイスブックやツイッター、ブログなどでお知らせしますね。

 【今日の句】 あの島に 家もお墓も 青春も

2015年11月30日月曜日

TPPの影響をごまかすな

 臨時国会を応じないこと自体は許されませんが、今週は各委員会で閉会中審査を開く運びとなりました。私の出番(TPP!)も出てきそうで、確定したらお知らせしますね。

 TPPにかかわっては団体・個人の皆さんと懇談を続け、今日は農民運動全国連合会(農民連)の事務所へ、笠井亮衆院議員・紙智子参院議員と足を運びました。

 「攻めの農林漁業」というが今の国産輸出の実態は‥‥という話に加え、翻訳が始まっている協定文書の分析、WTOの流れとは別にTPPはいかに日本の農林漁業を壊すものなのか‥‥などで懇談しました。

 例えば食の安全・安心にかかわっても、農林水産省は「日本の制度に変更が加えられないので大丈夫」とくりかえしていますが、実際は変更に向けた作業部会などが設けられています。

 牛肉・豚肉についても、マルキン制度という補てん制度を拡充すると言いますが、9割補てんとなっても赤字になるという試算もあります。

 輸出で勝ち残れる牛肉・豚肉農家がいたとして、それ以外の畜産農家は追い込まれて頭数も減るかもしれないし、そうなれば各地の「と殺場」も成り立たなくなるでしょう。

 そうなれば遠い「と殺場」まで運ぶだけのお金もかかるし、コスト削減も水泡と帰すかもしれません。

 加えて地域社会だって成り立たなくなる。

 何より私たち国会議員に、きちんとテキストも説明されていないし、委員会などへの報告もされていない。

 それなのに国内対策ばかりが進行しているわけで、これもまた到底認められないのです。

 しっかり論戦に挑むため、もうしばらく勉強してから眠ります‥‥。

 【今日の句】 眠れない夜を 農家に 押し付けるな

2015年11月29日日曜日

いざ自民・公明を少数へ

 民謡大会全国優勝という華やかな経歴と美声を持つ、橋本みか衆院道5区予定候補と恵庭市・北広島市での演説会! たくさんの温かい拍手と激励が送られました。

 来年の参院選を前に、戦争法成立後の初の国政選挙となる見込みです。

 自民・公明を少数派に追い込むため、橋本さんは「何でもやる決意」と力強くあいさつ。

 私からは国政の焦点となっている、消費税と社会保障、沖縄の新基地建設、TPP、戦争法とテロ問題で40分ほど話をさせていただきました。

 国民連合政府実現の提案との関係で5区補選の候補はどうするのかとの問いもありますが、誰が立つか立たないかも大事ですが、残り半年を切っている中で草の根の運動をどう広げるか、とても大事な時期にあるのではないでしょうか。

 日本共産党で、その先頭に立って奮闘しているのが橋本みかさんです。

 団体共同で取り組んでいる、戦争法廃止への2000万人署名もドンドン北海道で広がるように私も力を尽くしたい。

 平和と民主主義のためなら命をかけてがんばってきた、日本共産党の歴史があります。

 「ここでがんばらず、いつがんばるのか」の思いです。

 演説会には、私が候補時代にお世話になったSさんご夫妻も見えられて、写真のようなロールケーキまでいただきました。

 いつも我が家の子どものことも気にかけてくださり、このような支えがあって今の私の議員活動があります。

 感謝を忘れず、さあ明日も!

 【今日の句】 甘いもの 目がない子らは 私に似