2016年8月26日金曜日

疑問が解けない広域防災拠点計画

 いったん国会へ来て、党宮城県議団などと広域防災拠点問題での政府レク。県議会でも3会派が反対するなどの重大問題です。

 宮城県は、仙台市宮城野区宮城野原のJR貨物駅を移転させ、その跡地に災害時に物資や人員を集積する「広域防災拠点」を計画しています。

 ところが、この計画地では活断層に隣接していることや、既存公園や施設があるのに国と県が合わせて約300億円という巨費を投じること、また市町村との協議はこれからで県民合意もない――などが問題点として浮かび上がったのです。

 例えば消防力ひとつ見ても、消防は県にないため市町村との合意が必要なのですが欠けているわけで、それで実際に機能するのかなどの問題があるわけです。

 防災の専門家からも「かなり難しい対応ではある」(今村文彦・東北大学災害科学国際研究所助長)との意見が上がっています。

 国費も投じられるわけですから、国土交通省にも経過を正したのですが少なくとも今日いた説明者には、活断層についての認識はありませんでした。

 また、交付金を出す際の「面積要件」でも、県の理解(議会への答弁)と国の説明には段差があり、検証が必要です。

 いったい国と県の間で、どのようなやり取りがあったのか――資料請求などもしましたが、きちんと明らかにする必要があると思います。

 首都直下や南海トラフなど、大地震・大津波への対応が必要なのは言うまでもありません。

 しかし、限られた人的体制と財政状況のもとでの計画ですから、効果的に科学的に、国も含めての検討が必要なことも言うまでもありません。

 国の対応もハッキリしない部分があり、引き続き取り組まなければいけないと痛感しました。

 バタバタと今日のうちに北見まで来ましたが、着いたら激しい雨。

 明日の調査に天気は果たして……。

 【今日の句】 ドラえもん どこでもドアを 私にも

2016年8月25日木曜日

台風被害の深刻さ広がる

 台風被害調査で日高町の富川・厚賀、新ひだか町では町役場と真沼津川へ、途中ではJR日高線の土砂崩落現場も立ち寄りました。

まずは写真でも被害の大きさがわかるでしょうか、JR日高線。

 復旧方針も決まらないなかで新たな災害を受けたわけですが、復旧が早く進んでいたら、今よりは対応できたかもしれません。

 石北線の復旧もあるし、JR北海道の経営の厳しさから見れば、国が黙って見過ごす時ではないと思います。

 新ひだか町では副町長さんが対応してくださいましたが、煮え切らないJRの態度に怒りに似た声が広がっているとか。

 お会いできませんでしたが、JR日高線を守る会からは「86年の参議院での付帯決議(災害時の予算措置)を今回こそ履行されるべき」などの要望もいただきました。

 厚賀地域では、線路を覆った土砂が水産加工会社を直撃し、すでに泥出しなどは済んだものの大型冷蔵庫が3つダメになったとか。

 「従業員10人が片付けてくれましたが、今後の見通しが見えてこない。どのような形でもいいから支援を」との要望を伺いました。

 社長さんが、ちょうど隣家へ行った時に土砂が流れ込んだそうで「もしかしたら私の命はなかったかもしれません」と話されたのが心にずしりときました。

 前後しますが、トマトを作っている農家ではハウス30棟のうち8棟に浸水。

 まだ周りでは水も引かず、幸いトマトの実への影響が少なかったため防除に汗を流されていたときでした。

 排水路の改修など具体的な要望とともに、後継ぎの息子さんもいることから「若い人たちが安定的に経営できるようにすることが一番」と、今の農政への注文もお聞きしました。

 「避難しているうちに、こんなにえぐられていてビックリした」と話されたのは、富川での高齢の女性。

 家の中まで浸水しなかったのは幸いでしたが、また来るかもしれない大雨を心配されていました。

 新ひだか町では道営団地が浸水したため、町が公営住宅を「仮の宿」で提供するなどの対策も取られていました。

 安心して眠れる場所を――被災された方は避難や片付けなどで心身ともにクタクタとなっているので、地方自治体が支えになってほしいと思いました。

 それを財政面などから支える国の役割を求めていきたい。

 明日は、いったん私は東京での用事がありますが、紙智子参議院議員が上川管内を調査し、明後日は合流して北見管内を回ります。

 それにしても明日からも雨の予報で、もう降るのやめて!と言いたい気持ちです。

 【今日の句】 ゆっくりと 眠れる夜を 送れるよう

2016年8月24日水曜日

道内各地から被害状況が寄せられて--

 北海道へ戻り、台風被害の把握と対策を進めています。明日は日高管内へ、明後日には紙智子参議も上川管内に向かいます。

 さらに北見管内での調査も予定していますが、とにかく広い北海道だけに全体の把握には時間がかかります。

 党北海道委員会は台風被害対策本部を立ち上げ、私が本部長となり、党道議団と森つねと国政相談室長が副本部長などの体制です。

 党地区委員会や地方議員から被害状況が寄せられていますが、例えば--

 ●倉沼川が氾濫し、田んぼ及び住宅に流出。町では倉沼川の改良と橋の架け替えを要望していた(東川町)

 ●商品・修理機械・工具などが水没。保険に入っていないため営業再開ができるか見通しがたたない(歌志内市)

 ●市街を通る川が氾濫し、一部で床下浸水。西川地区でも氾濫し、牧場への浸水被害がかなりある(新ひだか町)

 ●道路の法面が崩れて、菜種播種作業に影響があると農家から連絡(滝川市)

 など一例で、被害調査が進行中のため全容把握はなお時間がかかります。

 真下紀子道議からは辺別川橋梁の崩落について詳しい報告もあり、道内の至るところで生活・交通・産業への被害が出ていることを痛感。

 午後にJR北海道が記者会見をおこない、石北線で土砂崩れなどにより旭川-遠軽間が「月単位」での復旧が見込まれると発表されました。

 日高線でも、清畠-厚賀間で土砂崩れが発生しており、これまでの不通区間の復旧にさらに時間がかかる見通しです。

 北海道新聞の取材に、新ひだか町・酒井芳秀町長は「そもそも必要な安全対策や修繕をおこなってこなかったことが、日高線不通につながった」と指摘していましたが、これまでの不十分な保線作業が被害を拡大していると私も思います。

 昨日は農水省にも話をして、十勝管内から要望されたシカ防護柵の緊急設置について、今ある交付金の残金を使える旨を確認して現地と連絡を取り合うなどしてきましたが、引き続き要望を反映させていきたい。

 JRについて言えば、石北線は貨物列車の運行にとっても重要な路線であり、どうしても国の支援を強めて復旧を急ぐ必要があると思います。

 イタリアやミャンマーでは地震被害が起きていて、自然の猛威を痛感するばかり。

 週末にかけて雨の予報といいますから、新たな災害にも気をつけなければいけません。

 各党・議員も調査に回っているようですが、支援や復旧には与野党を問わず力を合わせたいもの。

 私も明日は日高管内の要望を、しっかり受け止めてきます。

 【今日の句】 どの町も 暮らしの土台 守るため

2016年8月22日月曜日

あらためて、大きな被害がないように

 少しブログ更新に日が経ってしまいました。台風被害調査、TPP全国共同集会、札幌東区での党創立記念集会‥‥また台風被害が心配です。

 北海道庁ホームページ(こちら)など、各自治体での情報を注意されてください。

 今は東京にいるのですが、先ほども北海道東京事務所からも被害状況等まとめが届きました。

 まだ台風7号の被害状況も、農地を含めて精査中のさなかに相次ぐ台風。

 政治の力で台風を止めることはできませんが、被害を最小に、支援は最大にとできることはあります。

 各行政区の職員、消防・警察の職員なども休まず警戒中だと思いますが、お気をつけください。

 大きな被害が出ませぬよう‥‥。

 ほとんど試合を見る時間もなかったのですが、高校野球は北海高校の大健闘!

 同じくニュース程度でしか見られなかったオリンピックも、日本はもちろん、各国の選手も本当にすばらしい。

 この後パラリンピックもありますので、持てる限りの力を発揮してほしいですね。

 【今日の句】 本当は 恵みの雨だけ 望みたい