2016年12月17日土曜日

必ず道を開きたい

 「戦争させない市民の風・北海道」などの共催で開かれた「緊急シンポジウム」に参加しました。まだまだやれるし、やらなければいけない!と痛感しました。

 シンポジウムは2部構成になっていて、まず1部では元SEALDsの諏訪原健さんと「あすわか」の神保大地さんを中心に、川原茂雄さんがコーディネートになったクロストーク。

 1部では、衆院道5区補選の候補として大健闘だった池田まきさんも「サプライズゲスト」として登場し、池田さんが感じた問題意識がズバリ提起されました。

 諏訪原さんと神保さんのトークも刺激的で、「キャンペーン」「自己責任」「さらに、まわりへ」など(私が思う)キーワードになる言葉を聞いて、いざ2部へ。

 2部は民進党・荒井さとし衆議院議員と、共産党からは私も加わった4者トークでした。

 実は荒井議員が渋滞に巻き込まれて、その場に来ていた松木けんこう衆議院議員が国会報告をするという場面もありまして、続けてマイクを受けた私も国会報告をしている時に荒井議員も到着。

 それからは政党に対する要望とともに「市民の側は何をしたらいいですか」との話もあって、つまりは「野党は共闘」がすでに前提となっていて、問題はその後に、お互い何をなすべきかを率直に話し合う必要があると思ったのです。

 私からは、若い人や子育て中のお母さんなどが参加できる運動について、私の実感も込めて問題提起しました。

 同時に、政党の(日本共産党の)側で言えば、多くの方に届くメッセージを発する努力をしないといけないし、もっと共同の話し合いの場面にも踏み込む必要があると話しました。

 日本共産党の金倉まさとしさん(小選挙区道2区)・川部竜二さん(同3区・比例重複)も来ていて、その重要性を共有されたと思います。

 もちろん私は現職議員として、さらに重い責任をもって行動しなければいけないと思ったのです。

 課題も多いけれど、それは安倍政権を変えるための宿題ですし、これを超えられれば道は開ける。

 私自身も、そうはいってもまだ当選1期ですし、耳の痛いことであっても言ってほしい。

 そう、それもこれも前へ進むため、なんですから。

 【今日の句】 会場に 来てた誰もが まだやれる

2016年12月16日金曜日

原発、日ロ首脳会談‥‥

 久しぶりに道庁前の反原発行動へ参加しました。雪が降る氷点下のなかでの抗議行動も、5年も続いてきたんですよね。

 毎週1回、仕事や所用の都合もつけて、雨でも雪でも機材を運び、夜遅くまで片づけもおこないSNSでも拡散する‥‥本当に頭が下がる思いです。

 多くの方に、少しの時間でも参加してほしいし、まわりの方に「原発やめよう」と呼びかけてほしい。

 私のスピーチは、来週に福島の農家のみなさんがおこなう賠償交渉に同席することを紹介しました。

 私が同席するのは何回目くらいですが、福島のみなさんは事故後、10回も20回も上京しては賠償や廃炉を訴えてきました。

 その訴えを聞くたびに「事故さえなければ」「原発さえなければ」との、思いは強まりました。

 ヒューマンエラーの可能性も含めて、原発が完全に安全であることはありえません。

 電力会社も過酷事故の際の対処や、政府も避難計画の策定を自治体に求めるなど、すでに100%安全という「「神話」は成り立っていない。

 一般の火災事故などと違い、原発事故は長期に広大に、賠償費用も廃炉費用も膨大に、国民に大きな被害を及ぼすものが明らかにもなってきました。

 やはり原発は、もうやめるべき!

 ところで安倍首相とロシア・プーチン大統領との会談は、経済協力ばかりが先行し、領土交渉は進展なしとも言える状況で終わりました。

 「経済協力が返還につながる」という理屈は、すでに何年も前から言われてきたこと。

 さらに重大なのは、ウクライナ情勢をめぐってG7が経済制裁のさ中なのに、日本が経済協力を促進するということです。

 結局、領土交渉はほとんど議題に上らず、日本側が理屈として成り立たない経済協力を進めただけの会談だったという印象です。

 領土交渉は粘り強い姿勢と、国際法や歴史的根拠にもとづいて進めなければ、このように譲歩だけを積み重ねることとなってしまうのではないでしょうか。

 日本の、そのような足場のなさがロシア側から見透かされているように思うのです。

 外交の転換にも、私も力を尽くしたい。

 【今日の句】 苦労こそ 受け止め向かう 政治へと

2016年12月15日木曜日

ありがとう、ネクタイ

 会期が17日まで再延長されたとはいえ、国会は事実上の閉会。腰を落ち着けて政府からヒアリングすることもあり‥‥。

 この臨時国会は寝ても覚めてもTPPにつきっきりになったのですが、そんな私を支えてくれたのが写真の「STOP! TPP」ネクタイ。

 臨時国会中は、このネクタイを締めっぱなしにすることにしていたので、テレビを見た方から「畠山さんはネクタイ1本しか持っていないのかい」との質問も。

 これはJA山口県が作成したもので、全国のJAに流通するなかで、私も北海道で手に入れた1本を大事に使ってきたのです。

 野党時代、TPP断固反対と主張していた自民党議員も持っているはずです(「俺も持ってるよ」と言っていた議員がいましたよ)。

 このネクタイのおかげで、私を覚えてくれた議員も数多く。

 質問のときも首相の目に入っていたはずですが、どう感じてくれたことか。

 今日の日本農業新聞によれば、EUとのEPA交渉は「TPP水準 容認」「チーズ 豚肉 さらに自由化も」との見出しが立つほどで、この線で年内の「大枠合意」をめざしているとのこと。

 TPPを批准することで「国際公約化」した基準として、次々と農産物の譲歩が迫られる危険性を国会で指摘したとおりに進んでいるわけです。

 しかも与党議員に対しても、交渉の内容は明らかになっていないよう。

 ある自民党議員から「EU用のネクタイはないのかい」と冗談を言われましたが、ネクタイはともかく、農家にとっては冗談にもならない交渉が進んでいる危険があります。

 これに加えて日米2国間のFTAとなれば、大規模専業農家の多い北海道でさえ大変な状況となるでしょう。

 海外輸出で収入増をと政府は言いますが、国は国内への食料の安定供給という責任こそ果たすべきです。

 さて、ロシアからプーチン大統領が来日し、安倍首相との会談が始まりました。

 明日の会談も含めて、何が発表されるのか注目していなければなりません。

 【今日の句】 ネクタイも いっしょに総理 追い詰めて

怒りが収まらない

 カジノ解禁へ自民・公明・維新による会期再延長のもと、日をまたいで1時20分ごろに本会議が終了。腹立たしさが収まらない!

 今日(すでに昨日)の1日を、ざっとまとめると--

 参議院本会議で「年金カット法案」の採決に先立ち、民進党が参議院議長不信任案を提出

 →否決されたのち「年金カット法案」の討論と採決(日本共産党は倉林明子議員が反対討論)

 →可決の後に休憩(民進党が内閣問責決議案を提出)

 →問責決議案の取り扱いをめぐり、与党からは「安倍政権には瑕疵はない」と採決に応じず。

 →18:00から参議院本会議が再開、カジノ解禁法案・修正案の討論と採決(日本共産党は大門実紀史議員が反対討論)

 →衆議院が採決した議案に修正が加えられたため、再度衆議院での議決が必要になり論戦の舞台は衆議院へ

 →19:30に自民党が3日間の会期再延長を申し入れ

 →20:00に野党4党は安倍内閣不信任決議案を提出

 →議員運営委員会で各提出の扱いを議論

 →22:00に衆議院本会議が始まり、会期再延長についての討論と議決(日本共産党は池内さおり議員が反対討論)

 →自民・公明・維新による賛成多数、続いて内閣不信任決議案の趣旨弁明

 →日をまたぐことが確実となり延会手続き

 →内閣不信任決議案の討論と採決(日本共産党は穀田恵二議員が賛成討論)

 →自民・公明・維新により否決の後に、カジノ解禁法案・修正案の討論と採決(日本共産党は島津幸広議員が反対討論)

 終了したのは午前1時20分ごろでしたが、修正案の質疑もなく採決だけで済ますなんて、しかも賛成討論さえないなんて、あまりにもひどすぎる。

 都合の悪いことは「政府が今後の計画で決めること」と答弁を避け、とにかく強行に解禁への道筋をつけた各党には厳しい審判を下さなければ!

 穀田議員も討論で述べましたが、強行採決ということにとどまらず、南スーダンPKO、TPP、年金カット法案、カジノ解禁法案、「部落差別」永久化法案などなど、今国会での政府・与党の悪法ざんまいは、とても容認できるものではない。

 政府・与党が一体となり、特にTPP特別委員会で実感しましたが、官邸の意向を受けてであろう強引な国会運営は民主主義国会とは言えないような毎日でした。

 許してはならないし、必ず審判をくださないと。

 しかも前日夜に、沖縄ではオスプレイが墜落と胴体着陸という重大事態が起きたにもかかわらず、在沖米海兵隊トップのニコルソン四軍調整官は抗議した安慶田・沖縄副知事に「パイロットは住宅、住民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」と不満を示した(!)との報道が。

 まさに日本を、沖縄を、植民地扱いではないのか!

 オスプレイの事故は「起こるべくして起きた」(翁長知事)もの。

 安倍政権は、米国に何か言っているのか。

 これまでの沖縄の民意を、どう受け止めてきたのか。

 とにかく腹が立つことばかりの1日でしたが、何としても安倍政権を終わらせたい気持ちは、さらに強まりました。

 石巻から札幌への移動、質問の準備、札幌から東京への移動、そして今日の本会議と、この5日間で4日も日をまたぐような日々。

 少しだけ体も休めて、引き続きがんばります!

 【今日の句】 この暴走 次の選挙で 阻止しよう

2016年12月14日水曜日

悪法阻止を!

 農水委員会での質問を終えて札幌の演説会へ、その間に年金もカジノも委員会採決と? 事態は急展開、明日は衆参とも総力で悪法阻止へ!

 カジノに至っては与党から修正案が出されましたが日本共産党は中身も事前に知らず、それなのに採決へ持ち込むとはひどすぎる。

 修正案が参院本会議で可決されれば、衆議院でも修正案を可決しなければならないので、明日は朝から大忙しになります。

 札幌からは最終便の飛行機に乗り、日を越えて宿舎に戻りました(演説会には市田忠義副委員長・岩渕友参議院議員も一緒でした)が、こういう情勢には寝ても覚めても立ち向かうのが国会という場所。

 一つの法律が国民を縛り、害悪を広げる根拠となってしまうのですから、ここは頑張りどころです。

 ぜひ周りの方に、国会の状況をと反対の声を広げてください。

 何より、次の選挙で自民・公明と補完勢力の維新を少数に追い込まないと。

 今日の札幌演説会には、発表されたばかりの小選挙区予定候補も勢揃いし、何としても安倍政権に代わる政治を!と気勢をあげました。

 札幌大通公園もライトアップされていましたが写真だけ撮って、心配された雪にもあたらず無事に東京到着。

 いっそう明日(すでに今日)もがんばろう。

 【今日の句】 経済を 人の不幸で 進める愚

2016年12月12日月曜日

日本共産党は stronger

 畜産・酪農に関する申し入れの後、ロシアのテレビ局(RT)からインタビューや、イラン大使館へ党大会の案内など、国際色豊かな1日となりました。

 写真は、紙智子参議院議員・斉藤和子衆議院議員といっしょに、磯崎陽輔・農林水産副大臣へ要請をしているところ。

 この時期に、チーズやバターなどの加工原料乳に対する補給金単価を決めることから、毎年このような要請を党国会議員団でおこなっています。

 要請項目は、▼加工原料乳生産者補給金の大幅な引き上げ、▼指定生乳生産者団体制度の見直し中止、▼日EU・EPA交渉からの撤退、▼牛・豚マルキン対策拡充を直ちに実施、▼飼料作物増産への支援拡充、▼畜産クラスター関連事業の実情をふまえた改善--など。

 加えて、今年8~9月の台風・大雨被害への支援対策と予算確保、高病原性鳥インフルエンザに対する万全の防疫措置、なども求めました。

 磯崎副大臣からは「農家の所得を上げることが大事」と述べられましたが、実は畜産・酪農にかかわり明日は衆参とも農林水産委員会が開かれるので、ここでも政府へ対応を求めたいと思っています。

 ちなみに質問者は、衆議院(午前)が私、参議院は紙智子参議院議員です。

 RT局からのインタビューは、通訳も介して実に1時間にも及びました。

 TPPの影響、日本と米国の関係、日本とロシアの関係に加え、原発についての質問も。

 イラン大使館では、レザ・ナザルアハリ駐日大使が対応してくださいました。

 すでに日本に4年滞在されているとのことで、日本共産党についても「stronger」という言葉で、躍進して力をつけてきている政党ですねと話されてました。

 夕方には会議が連続して、合間に質問準備というか、質問準備の合間にというか、今日は国会内外を走り回る1日に。

 通告は終わりましたが、引き続き明日の質問準備をおこないます。

 【今日の句】 注目に 合わせ力も つけなくちゃ

2016年12月11日日曜日

「繰り返さぬぞ絶対に」

 今日も荒天の北海道から、何とか東京へ到着。航空会社や空港関連職員のみなさんも、本当に大変そうで‥‥。

 空の安全や確実な移動など、大変ありがたいことと、あらためて感じました。

 昨日は新千歳空港に1000人もの方が泊まらざるを得なくなったそうですが、今日も欠航が続いたので大変だったかと思います。

 今日のうちに上京しなければいけない理由の1つは、明朝にロシアのテレビ局からTPPをテーマに日本共産党への取材もあって、私が応対するため。

 その後に農水省への申し入れ、党大会の案内に大使館へ、そして明後日の農水委員会の質問準備と目まぐるしいほどの日程が控えているのです。

 上京前には「教え子を再び戦争に送るな・北海道の会」の総会にも参加し、国会情勢を報告。

 退職教職員を中心にした同会は、私自身も教員だったこともあり、このように報告をさせてもらっています。

 総会に先んじて、参加者一同で朗読するのが「戦死せる教え児よ」(竹本源治)。

 逝いて還らぬ教え児よ/私の手は血まみれだ

 ‥‥から始まる慚愧・悔恨・懺悔の念が、最後にこう締めくくられます。

 涙をはらって君の墓標に誓う/「繰り返さぬぞ絶対に!」

 駆けつけ警護の新たな任務を付与された自衛隊員の、南スーダンでの活動が心配です。

 多くは若き隊員でしょうし、家族を持つ隊員もいるでしょう。

 この現実を思うと「繰り返さぬぞ絶対に!」の言葉が、私の胸にも深く突き刺さる。

 安保法制=戦争法の廃止と、集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回へ、やはり安倍政権にかわる新しい政府を!

 あらたに決意もして、また明日もがんばります。

 【今日の句】 ひらひらと 降った雪にも 重みあり

生活や生業の復興こそ

 石巻市の「つどい」を終えて、いざ北海道‥‥が飛行機欠航! 新幹線と特急を乗り継ぎ8時間、ようやく雪の札幌へ到着(長かった)‥‥。

 新幹線も、仙石線からわずか5分!のタイミング。

 冬の北海道に付き物の雪とはいえ、冷え汗級の綱渡り。

 明日のうちに、また上京しなければいけないのですが、さて明日は‥‥。

 今日は私の生まれ故郷・石巻市で「激動の国会情勢と日本共産党」と題した、「つどい」に参加しました。

 会場いっぱいにご参加いただき、両親や親戚までも集まってもらって感謝。

 午前中に聞いた住宅や水産関係の要望も交えて、震災復興へ力を尽くすことも約束しました。

 カジノ・年金・TPPといった今国会の重要法案の問題点と、日本共産党としての転換の方向を話しました。

 平和・憲法は、時間も迫るなかで少し端折ってしまったことを反省。

 野党共闘の現状や日本共産党の果たしている役割は、その核心も確信も伝わってくれたなら幸いです。

 久しぶりの石巻市は、新しい市立病院も完成し、駅前は震災があったのかと思うぐらいにきれいになっていました。

 しかし、今なお仮設住宅に住んでいる方、在宅被災となっている方、いろんな被災の状況を抱えている「石巻型」の現状があるんですよ、と教えてもらいました。

 町の復旧・復興も大事ですが、生活や生業の復興こそ。

 国会で取り上げるべく新しい課題も見つかって、また来週からがんばる決意も湧きながら北海道へ戻ってきたところです。

 【今日の句】 一日で 雪の重みを 再確認