2017年7月10日月曜日

政府は隠すな

 午前で早くも30度を超えた札幌市で懇談にまわり、午後からは「TPP11・日欧EPAを考える院内集会」参加に上京。衆参では閉会中審査もおこなわれました。

 札幌で、7月上旬に4日連続で真夏日となるのは125年ぶりとのこと。

 一方で、九州豪雨の捜索も猛暑のなか続けられ、避難所も蒸し風呂状態との報道もあって、国としても早め早めの支援を願いたい。

 札幌では岩渕友参議院議員と、道信用保証協会と中小企業支援センターを訪れて懇談(岩渕議員は終日、中小企業関係団体などをまわりました)。

 先の国会での法改正を受けて、信用保証協会と金融機関の分担と連携などが議論になるなか、すでに道信用保証協会では協調型信用保証を始めており、創業や経営への支援を強めていることが紹介されました。

 中小企業支援センターでは「よろず相談」の体制充実へ、センターとしての努力をうかがいました。

 飛行機でビューンと飛んで急いで国会へ、院内集会には83人の方が集まり、国会議員では私のほかに民進党からの参加もありました。

 何しろ日欧EPAは、官邸の意向と思われる急な政治決断で「大枠合意」され、国会議員への情報公開さえもほとんどされていない状況です。

 焦点となったチーズをはじめとする農産物のほかにも、非関税障壁についても聞かなければいけないし、ISDSについては合意されていないのですから「大枠合意」をもって固まったと言っていいのでしょうか。

 今日の集会でも、農水省からは農産物への影響試算は「恐れがあれば対策をおこなう」「対策を受けて(試算の)公表時期は検討する」という、まったく順番がさかさまという回答もありました。

 試算もせずに交渉の落としどころなど決めないわけで、さらに対策を講じたうえで試算を発表するようなら、影響の過小評価や打撃を隠しているのではないかと言われても仕方ない。

 日本から「勝ち取った」とされる関税撤廃の品目で、真っ先に「醤油等調味料」があるのですが、会場からの「遺伝子組み換え大豆の醤油が日本では多く流通しているが、遺伝子組み換えを禁止している欧州では受け入れないはずだ。ダブルスタンダードではないか」との質問がありました。

「欧州が輸入するのは、欧州の基準にもとづいて」されるものとの答弁で、指摘通りの事態であると認めた格好に。

 まだまだ情報が出ていないなかで、私からも農水省には影響試算の公表、外務省には仮訳でも出すように要求しました。

 TPPの時には黒塗り文書が問題になりましたが、今回はさらに中身がわからず政府自体がブラックボックス化しているのではないでしょうか。

 その後に官邸前の行動もあって、私からもスピーチ。

 明日は札幌で、農民団体による1000人規模の集会も予定されていて(私も行きます!)、生産者や国民を抜きにした合意など許されない!と訴えました。

 それにしても暑い毎日、みなさんもお体には気をつけてくださいね。

 【今日の句】 不快指数 上げ要因に 安倍政治

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