2017年9月15日金曜日

明るくV

 きょうされん(共同作業所全国連絡会)の全国大会が札幌市で開かれ、私も全体会に出席しました。ステージ企画は全員の大合唱で圧巻!

 朝から北朝鮮のミサイル発射があり気持ちがささくれ立っていたのですが、会場いっぱいにあふれた笑顔に私も元気になりました。

 今回が第40回目の全国大会という節目の年で、共同作業所づくりも50年を迎えるということから、ステージ企画はその歴史を振り返りながら、全国の仲間とうたっていくというもの。

 共同作業所は、名古屋市でジャズドラム制作の下請け作業をしていた知的障害者の家族や学校教諭などが、親会社が倒産したために新しい働く場をつくろうと活動したのが出発点でした(恥ずかしながら、初めて学びました)。

 地方自治体も動かして補助も受け、全国にも共同作業所が一気に広がりました。

 そこで全国組織をつくろうとの流れも生まれ、40年前の結成から今日に至るわけです。

 パンフレットには「苦しかったこと、楽しかったこと、ともに泣いた日のことを思い出してみたい」と書かれていました。

 「語り」には、札幌で精神障害を名乗って運動してきた歴史や、大震災後に作業所を再始動させた女川町の喚起の報告など、どれも胸を打つものでした。

 語りの後の合唱は、誰もが明るく笑顔。

 なんとゲストにはスキージャンプの「レジェンド」葛西紀明選手も登場し、ジャンプの代わりに参加者一同で(^^)v(ブイ)サイン(Vジャンプの意味)。

 基調報告は、安倍改憲の動きもあり「障害のある人たちの人権や生命が軽んじられることがない平和な社会の実現に向けて、わたしたちに求められているのは憲法改正ではなく、憲法の完全実現なのでは」との記述もありました。

 相模原市での事件もあり、今こそ誰もが「人間らしく生きる」権利があることを大切にしていきたいし、私も力強く訴えていきたい。

 夕方には、道庁前の反原発行動に参加しました。

 だんだん涼しさ(寒さ?)が増してきても、参加する誰もの気持ちは熱い!

 私も、先日の深地層研究センター調査なども交えてスピーチ。

 これ以上「核のゴミ」を増やすことなく、きれいな未来を次世代に引き渡すなら、原発は動かしてはなりません。

 【今日の句】 誰だって 人間らしい 人生を

2017年9月13日水曜日

どうして理解できようか

 定期的に開かれる「TPP11およびRCEPを考える院内集会」に参加。政府側の「交渉中でこたえられない」答弁連発に、参加者から不満の声!

 主催は「TPPプラスを許さない!全国共同行動」。

 今日の集会は内田聖子さん(アジア太平洋資料センター共同代表)の報告から始まり(私は参加できなかったのですが)、その後に外務省・内閣府・農水省との質疑という内容でした。

 TPPは先月、シドニーで高級事務レベル会合が開かれて、3つのワーキンググループでの議論が進み、次回会合は9月後半に日本で開催することになっています。

 RCEPは、今月10日にマニラで閣僚会合がおこなわれ、今年中に「重要な成果」を目指すことで一致し、来月に韓国で交渉会合が開かれます。

 昨日も書いたように、安倍政権が経済政策の柱として位置付けているだけに、中身よりも妥結重視で交渉しているのではないかと心配になります。

 参加された方からも、農家や市民の立場からでも「中身がわからない」と情報開示を求める声が次々と出されましたが、政府側は冒頭の答弁をくりかえすばかり。

 「ご理解ください」との答弁に「理解できない!」とのヤジも出て、さすがに私もマイクを握り、国会議員さえ情報が得られないのでは民主的プロセスを踏んでいると言えるのかと質しました。

 山田正彦さん(元農水大臣)もご自身の体験をふまえて、過去の通商交渉では「相手国からこう言われて、日本としてはこう答えています」と述べていたではないかと諭しました。

 今の安倍政権全体の隠ぺい性もありますが、参加国も多く交渉分野も広いメガ協定だから秘密に秘密を重ねるということになるのでは。

全体がパッケージと、よく政府側は言います。

 だからこそ問題なのでは、と。

 お互いのセンシティブな分野や、経済主権・食料主権にかかわることは脇に置き、一致できるところから合意するステップ・バイ・ステップ型の交渉とはできないものなのか。

 臨時国会でも取り上げていかなければと、あらためて強く感じました。

 【今日の句】 ていねいな 説明ここでも なかったな

2017年9月12日火曜日

地に足をつけた経済政策を

 今日は経産省の概算要求レクチャーに、たっぷり4時間ほど。政策資源を集中するという、描く新しい社会像というのは‥‥。

 「 Connected Industries 」。

 解説風に書くと「データを介して、企業、消費者などが連携して新たな付加価値を生み出す産業のあり方」を指しているようです。

わざわざ横文字で書かなくても「産業連携」で済むような気もしますが、実際の中身は自動車の無人走行、ヘルスケアやスマートホーム、電子タグの本格普及などIoT活用を中心とするもので、そこに官民の持つデータの利活用を加速するとのこと。

 また、経産省として対外経済政策の展開も掲げていて、それは「4つのフロント」(日EU・EPA、TPP、日米経済対話、RCEP)を指します。

 その有害性を論戦してきた私にとっては、さらに深めて通商戦略を質していきたい。

 中小企業やエネルギー分野など、経済産業省は重要な政治テーマを扱うだけに、これらもチェックしていきます。

 いつのまにか霧散した「アベノミクス」など、安倍政権は「経済で結果を出す」と繰り返してきました。

 しかし、北海道はじめ地域社会の疲弊は進み、格差と貧困が広がっているのではないのか。

 先週視察した下川町のように、経産省のいう地域中核企業がなくても、地方自治体や既存団体などの連携強化で地域経済が成り立つような実践もあります。

 経産省ベースだけでなく、農水省や総務省も含めた総合的な町づくり支援こそ望まれているのではないでしょうか。

 私も、その立場で横断的な提言ができる力をさらにつけたい。

 【今日の句】 日本語で 日本の未来 示したら

2017年9月11日月曜日

あの一言を忘れず

 上京してから会議の連続で、臨時国会への備えや各種作業も始めつつ、たまっている本や書類に目を通し‥‥。

 日欧EPAや来年からのコメ直接支払金廃止が大問題の農林水産委員会、調査を進めてきた原発再稼働や「核ゴミ」問題に再エネなども課題の経済産業委員会。

 今日で東日本大震災から6年半となり、くらしや生業の復興が引き続き問われてくる震災復興特別委員会。

 この3委員会が引き続き私の所属委員会(見込み)ですが、共通して「地域社会」「地域経済」維持への提案も求められているだけに、その問題意識を持って調査などに取り組んできました。

 もうからず非効率な地域は切り捨てることさえ厭わない、新自由主義的な考えからの転換が一番です。

 政府が地域社会を応援する立場に立てば、力を発揮する個人・団体・企業も増えてくると、この間の調査を通じても感じてきました。

 ある首長さんから「地方のことを忘れないでくださいよ」との一言が、今も心に残っています。

 明日は、経産省の概算要求レクが続きます。

 【今日の句】 入力の 次に不安は 出力と