2018年2月11日日曜日

農は国の基

 今年で23回目となる党十勝地区委員会の「食と農のつどい」。小松先生の講演に笑いと確信が広がりました!

 会場いっぱい250人が足を運ばれ、高橋正夫・本別町長や方川一郎・同町議会議長、佐藤和也・音更町議会議長、布目幹雄・大樹町副町長なども見えられました。

 来賓として立憲民主党の石川香織衆議院議員があいさつされ、私も前衆議院議員として一言あいさつ。

 国会報告は紙智子参議院議員がおこない、森友・加計学園などの政治課題とともに、「安倍官邸農政」ともいわれる今の農業政策の問題点をズバリ指摘しました。

 民間にゆだねればすべてうまくいくという、市場まかせ=国の責任放棄が著しく「亡国の農政」(紙議員)と言えるほどです。

 こういう時こそ、しっかり農業の基本を考えたいもの。

 その思いに応える講演をされたのが、岡山大学大学院環境生命科学研究科の小松康信先生です。

 小松先生は農協協同組合新聞(電子版)で「地方の眼力」というコラムを担当され、一昨年末に「隠れ共産党宣言」を書かれて以来、私たちとの本格的な交流が始まった先生です。

 私も昨年の衆院農林水産委員会で参考人質疑の際に推薦し、軽妙ながら本質を突くお話しにファンとなった1人で、久しぶりに再会できることを嬉しく思っていました。

 今日も実に90分、それでも時間が足りないぐらいに安倍農政の問題点、農業の「強さ」と「生命の連鎖性」、大切にすべき基層領域と着土(「土着」ではない!)、北海道農業への視点、加えて日本共産党の綱領と農業政策まで解説していただき、わかりやすいお話しに会場から合いの手まで入るほど。

 書くと難しそうな話に思えますが、漫談のような語り口に社会風刺も正面からの政治批判も混ざり合い、笑いが絶えない90分でした。

 いろいろ考えることはありましたが、私は「農業を超長期の視点で考える」ことに納得しました。

 埼玉の深谷ネギ農家の話となり、実に50年かけて「いい土ができた」うえで、「もう50年かければ、もっといいネギができる」との農家の言葉を紹介されました。

 農業は食料供給と国土保全という、人間にとって欠かせない部分で重要な役割を担っています。

 人間が命としてつながっていく以上、食と農も歴史をつないでいかなければいけないし、そのために農家も誇りをもち、次の代へバトンを渡そうとがんばっている。

 その「超長期の視点」でこそ安定的に農業が成り立つという指摘を聞くと、今の「とにかく売れればいい」式の安倍農政がいかに小さいことか、と思ったのです。

 まさに「農は国の基」。

 明日も小松先生と、今度は旭川市でのつどいに参加します!

 【今日の句】三食が 待ち遠しいし いとおしい

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