2018年5月5日土曜日

次世代に負の遺産を残さず

 泊原発が停まって6年の今日、札幌では毎年アピール行進がおこなわれてきました。見事に雨も降らず私も参加しました。佐野弘美道議も、お子さんを連れて参加していましたよ。

 最初の年には我が家の娘も小学生で、いっしょに歩いたんです。すでに中学生になり、それだけ原発なしでも生活も経済も成り立ってきたんですね。世論調査でも道民の6割は泊原発の再稼働に否定的で、過去最高の数字になっています。

 北海道電力は「再稼働しないと電気料金があがる」と主張しますが、泊原発は追加工事を余儀なくされて、敷地に活断層があるのではないかとの指摘にも十分こたえられないまま。北海道電力の経営を苦しめているのは、泊原発の存在ではないのでしょうか。その分の負担を道民に転嫁することが許されるのか、重大な論点です。

 何より「核のゴミ」の処分方法が決まらない、過酷な原発事故が起きれば被害は甚大になる、今なお現実的な避難計画をつくることができない、という現実を前にすれば再稼働は無責任な選択ではないのでしょうか。これらの解決のために知恵や知見を結集する体制を、国の責任で急ぐべきだと思います。

 今日の行進には多くの子どもたちの姿もありました。次世代に負の遺産を残さないために、いっしょに声をあげよう--このような思いがコールに込められていたように思います。もちろん私も、いっしょに声を合わせました。

 本当に廃炉へ進めるためには、さまざまな行動が必要です。政治レベルでの論戦や政策、ていねいで継続した調査活動、世論の喚起へ学習や宣伝、北電株主さんの動きもありますし、何かにつけ隠ぺいをはかる現政権や原発推進勢力の歴史を考えても監視の目を様々なレベルで持っていなければなりません。私も、その一翼を担ってがんばりたい。

 あちらこちらで鯉のぼりが見えました。子どもたちが健やかに育てる日本に、早く切りかえていきたいですね。

 【今日の句】北電も 重荷であれば やめようよ

2018年5月3日木曜日

憲法が生きる日本こそ

 あいにく雨でしたが紙智子参議院議員と憲法集会・デモパレード、札幌北区で街頭宣伝などにとりくみました。今こそ憲法の力を、と訴えました。

 昨年の憲法記念日に9条改憲を明言した安倍首相は、引き続き今年も日本会議系の集会で改憲への執念を見せるメッセージを寄せているようです。立憲主義を壊し続け、憲法そのものを壊していくことは許されない。

 今年は疑惑・不祥事が連発する情勢のもとでもあり、集会やデモパレードで「改憲させない」スピーチとコールは力強いものとなりました。集会では紙智子参議と立民・道下大樹衆議はじめ、次々とアピールがありました。安倍政権ともども改憲策動を葬り去ろうという思いが、多くの方と共有できました。

 安倍首相が「自衛隊の存在を明記するだけ」という9条改憲も、実際は他国での武力容認と戦闘参加に道を開くことになるでしょう。今でさえイラク派兵時に「戦闘」状態に置かれていたことが隠されていたわけですが、ここで9条が改悪されれば、今度は公に自衛隊が戦闘に参加していくことになります。これでいいのでしょうか。

 では憲法を生かす政治となれば、日本はどう変わるか。軍事力依存の外交が、対話による外交へと切りかわる。国民の基本的人権や尊厳が保障される。学問の自由と教育の無償化。本格的な地方自治の発揮。そして安倍政権のもとで壊されてきた立憲主義を回復し、安保法制=戦争法や共謀罪法なども廃止しなければなりません。

 街頭宣伝は佐野弘美道議も訴え、司会は長屋いずみ市議予定候補が務めました。来年の選挙戦は、まさに改憲策動の根を断つべく結果を出したい。そのためには日本共産党の前進が、どうしても必要だと私からも訴えました。

 宣伝後は家族とともに、妻の実家のある釧路市へ。子どもたちも楽しんでいるようです。

 【今日の句】変えるなら 憲法よりも 安倍政権

2018年5月1日火曜日

第89回メーデー万歳

 今年のメーデー集会は旭川へ! 天気予報が外れて寒かったものの、元気なコールが市内に響きました。

 来賓あいさつには新社会党の方も見えられ、連帯メッセージは立憲民主党からも寄せられるなど、このような共同が定着していけばいいですね。日本共産党からは私が代表してあいさつし、党市議団(小松晃・能登谷繁・石川厚子・真島隆英)も壇上に並びました。

 労組・団体のスピーチには熱い拍手が起きました。会社の圧力に負けず裁判闘争も続けている自交総連、寸劇で安倍政権を痛烈に批判した母親大会実行委、また「6区市民の会」からは市民と野党の共闘で新しい政治をつくろうと呼びかけもありました。労働者と国民の要求を持ち寄り、みんなで実現へ団結する集会となりました。最後は合唱と団結「がんばろう」!

 旭川市内をデモで歩くのは初めてだったので、とても新鮮でした。こういうアピールが全国・全道で広がれば、安倍政権を変える世論が大きくなるのは間違いないのですから。デモの後は建交労のみなさんの交流会にも顔を出し、一言あいさつ。和やかな雰囲気のなか団結を固めあいました。

 疑惑・不祥事に「ゼロ回答」ながら「働き方改革」を強引に審議を始める政府・与党には、世論の力でハッキリNOと突きつけたい。安倍政権が続くことに、旭川でも「もうガマンできない」と聞きました。さらに大きなうねりへ、私も引き続きがんばります。

 【今日の句】団結の 力を総理 あなどるな

2018年4月30日月曜日

自由と民主主義が花開く日本に

 弟子屈町で「つどい」に参加された方が入党されたと聞きました。仲間が増えるのは本当にうれしいですね。

 来年の地方選まで1年を切り、参院選までも約1年3ヵ月。昨年末に立候補表明をしてから、もう4ヵ月が経ったことを思えば1年もあっという間です。しっかりコツコツ土台を大きくしなければなりません。そのためには日本共産党員が増えることが一番です。

 私は共産党員の親のもとで育ったわけではないし、大学に入るまでは共産党に関心などありませんでした。しかし、消費税導入や湾岸戦争など国内外での変化を前に社会へは無関心でいられないと思っていました。そこで当時、たまたま党員の先輩に出会ったことがきっかけでした。

 その先輩に出会わなければ、今の私はなかったかもしれません。入党してからも、まさか自分が議員になるなど予想もしていませんでした。人生は何が起きるかわからないけれど、人生は自分で決めるもの。これまでの日々を後悔していませんし、これからも自分の意思で切り開いていきたい。

 日本共産党への入党を呼びかけると、よく「そんなにできない」と話される方がいます。議員・候補や専従職員は党の看板も背負い、表に出ていくことも当然仕事です。しかし、それ以外の党員さんは支部で話し合い、それぞれの条件に応じて活動していくわけですから心配はいりません。むしろ、新しい仲間が加わるごとに「新しい水準の活動」を考えあうことは楽しいことかもしれません。

 日本共産党は、憲法のもとで自由と民主主義が日本のすみずみにまで行き渡る社会をめざしています。そのためには政治を変えるとともに、社会のすみずみで行動する党員さんがいなければ実現できません。いま問題の財務省でのセクハラだって、広く社会に存在しているんですから、いろんな場面で党員さんが声をあげていくことで本当に日本の民主主義が実現します。だから、どの自治体であっても党員さんが必要です。

 とはいえ今日も含めて、なかなか仲間が増えません。それでも粘り強く取り組むことが大事だと、私たちの大先輩が教えてくれました。きっと新しい社会はつくれるはずです。

 日本共産党に関心のある方、応援している方、ぜひ日本共産党のHPをご覧ください。仲間大募集です。いっしょに日本を変えましょう。

 【今日の句】一夜にて 春の色へと にぎやかに

2018年4月29日日曜日

歴史の真実を問い直して

 南北首脳会談が大々的に報じられた昨日は、日本の領土問題では節目となったサンフランシスコ平和条約の発効日でもありました。

 沖縄にとっての「屈辱の日」でもあり、「千島列島の放棄」の結果、元島民や根室市など隣接自治体に苦難を押しつけることとなった日です。こういう節目のときに、歴史に目を向けたいと思うのです。特に北海道いる者として千島問題での発信をしなければ、と。

 日本と旧ソ連が平和的に領土を確定したのは、1875年の樺太・千島交換条約でした。しかし、旧ソ連のスターリンは1945年の「ヤルタ会談」の際に、対日参戦の条件として米英側に千島列島の引き渡しを要求します。領土不拡大の原則に反するものでしたが米英側がこれを容認。その後、旧ソ連は千島列島のみならず、北海道の一部である歯舞群島・色丹島まで占領しました。

 1951年のサンフランシスコ会議の際や国会答弁で、日本は国後島・択捉島を含めて千島列島という見解を表明し、平和条約には千島列島の放棄が盛り込まれました。しかし、その後に「国後、択捉は千島にあらず」と述べ、四島の返還を主張するに至ります。そもそもヤルタ協定が不公正なものであり、サンフランシスコ条約の千島条項も廃棄・無効化を主張してしかるべきです。沖縄返還も、この条約の壁を越えて本土復帰を果たしました。

 日本共産党は、①北海道の領土の一部である歯舞群島と色丹島は、中間的な友好条約によって速やかな返還を求める、②千島列島返還を内容とする平和条約を締結する--という段階的解決を主張してきました。昨年2月の予算委員会で私の質問も、この土台に立っています。

 先日の根室訪問の際にも書いたように、さまざまな史実も明らかになってきています。旧ソ連に米国の武器などが貸与され、共同演習もおこなわれ、千島列島に攻め入る際も米国製の艦船などが用いられていた、などです。旧ソ連の責任は当然ですが、ヤルタ協定やサンフランシスコ条約で同意した米国のかかわりも問われる必要はないか。深めるべきテーマです。

 安倍首相が再びプーチン大統領と対談するようですが、共同経済活動だけで領土交渉が進展すると本気で思っているのでしょうか。両国での一致点や接点づくりは重要ですが、原則をなし崩しにしていては足元を見られかねません。それが一昨年、プーチン大統領が「領土問題は存在しない」とまで発言する背景となってはいないでしょうか。

 元島民や根室市と隣接自治体だけでなく、道民・国民の世論がどうしても必要です。私自身もじゅうぶんに関われていないもどかしさがあるのですが、ことあるごとに発信しなければと思っています。ぜひブログをお読みのみなさんも、まわりへお広げください。

 【今日の句】歓心を 買うこと目立つ 安倍外交