2024年4月28日日曜日

深いところからの怒り

 今日は入党や「しんぶん赤旗」のお勧めに札幌市清田区・南区へ。どこでも「岸田首相はダメだね」と言われたとおり、衆院3補選とも自民党は議席を取れませんでした。新しい政治を望む声に応え、早く解散・総選挙をと求めたい。

 怒りとともに「諦める人が多くなっているのでは」との話もありました。小選挙区制度のもとで政権を代えるには野党共闘が必要ですが、困難があるのも事実。諦めが広がって投票率が下がれば、いわゆる組織票で与党候補が有利という現状があります。

 それに負けないほどの草の根の力が必要で、党づくりを棚に上げていれば、結局は将来への責任も果たせないことになります。近づく総選挙とともに党づくりをと、明日は中央区をまわります。

 3補選全敗で、自民党内部はどう動くのでしょう。「岸田おろし」が始まろうが、自民党政治の行きづまりは解消しません。今回の補選は裏金政治への怒りとともに、日本の舵取りを自民党に任せていいのかという深いところからの怒りではないのか。

 清田区では、後援会と吉岡ひろ子市議の定例宣伝があるとのことで私もマイクを握ると、足を止めて聞いている方の姿がありました。短時間でもていねいに、日本共産党の値打ちが伝わるように語っていきたいです。

 【今日の句】今度こそ 自民政治と 決別を

2024年4月27日土曜日

語り合ってモヤモヤを吹き飛ばそう

 今日は宮内しおり道2区予定候補・長屋いずみ市議とで、札幌市北区の「語るつどい」。時間いっぱいまで質問・意見もいただき、いっしょに希望をつくろうとの思いも共有できました。「今日とはならないけど」入党を前向きに検討してくださる方もいらっしゃいました。

 長屋市議からは、敬老パスなど市政の現状について報告。昨年の冬季オリパラ招致もそうでしたが、問題点を追及する日本共産党市議団の役割が本当に大きいと痛感です。

 宮内さんからは、国政挑戦への決意や若い世代の声を代弁すること、平和をつくる党の値打ちなどを語られました。市民全体はもとより若い世代の代表としてがんばってほしいと、たくさんの期待の声が寄せられました。

 私からは裏金問題はじめ日本共産党の政策、北海道での人口減少をどうするかなどを話しました。希望が見えない状況で、どうして若い世代が子育てなどができるでしょう。雇用や家計を壊し、ジェンダー不平等をあらためない自民党政治を大元から変えるときと強調しました。

 「原発・防災について、どう考えているか」「野党共闘について北海道の現状は」「田村委員長への期待を話して」など、いろんな質問も。小説を引き合いに自衛隊への名簿提供や勧誘など「その先のことを見る必要はないか」との意見は、戦争する国づくりへの警鐘をとの意見と受け止めました。

 加えて特定利用空港・港湾の指定、武器や戦闘機の製造・輸出など、戦争を前提とした具体化ではないかと、多くの方が不安を持たれていると思います。「モヤモヤすることばかり。根深いものが進んでいるのでしょうか」との意見もありました。

 日米首脳会談で、軍事面の連携どころか、自衛隊は米軍の指揮系統に入るような約束がありました。岸田首相は否定しますが、部隊の総合力や持つ情報量を見れば、米軍の作戦遂行に自衛隊が協力するという構図になるでしょう。まさに根深い軍拡方針を、いっしょに止めましょうと呼びかけました。

 モヤモヤを吹き飛ばすには、このように語り合うことから。自民党政治を大元から変える展望を、さらに広げていかなければ。

 【今日の句】満開の前に 夏日が来る異常

2024年4月26日金曜日

それでも原発を続けるのか

 チェルノブイリ原発事故から38年。「原発ゼロの日本へ」と道原発連の宣伝で訴え、その後にまわった札幌市西区では、寿都町に親せきがいるという方と「核のゴミ」の話にも。これだけ被害や矛盾を広げる原発からの転換をと、あらためて訴えていきたい。

 最高気温が25℃にもなり、4月の北海道としてはありえない暑さ。気候変動対策は急ぐべきですが、原発再稼働・新増設の口実にしてはならない。チェルノブイリも福島でも、いまだ故郷に帰れないくらい事故は進行中なのですから。

 原発を動かせば増えていく「核のゴミ」も、処分方法が決まっていないのに、どう未来へ責任を果たすというのでしょう。冒頭の方も「北海道南西沖地震の時には、海に近い母の家が水浸しになった」と、地震や津波への心配を口にされていました。

 片岡町長が文献調査に手を挙げてから、それまで仲が良かった住民同士でも意見の違いから話をしないようになってしまった、と言います。原発の建設でも、同じく地域に分断がつくられてきた歴史もあります。原発は、住民を幸せにする存在なのでしょうか。

 「核のゴミ」も「安全なものというなら、電力の大消費地・東京や札幌に埋めたらいい」と聞きます。「迷惑施設」「迷惑物質」は地方へと押しつけ、その見返りに金をばらまく手法は以前から変わらないまま。こんなやり方は、もう決別しないと。

 そもそも地震大国・日本で原発を続けていいのか。安全神話と決別して、省エネ・再エネへの転換をも訴えていきたい。

 地域をまわるなかで、自民党への怒りは根強いことを実感します。「政権を代えて、共産党もそこに入れるように」と強い期待を寄せてくださる方や、体調がすぐれない方が「お会いできて元気が出たみたい」と「しんぶん赤旗」を再講読してくれたり。本当にありがたい。明日もがんばります。

 【今日の句】原発に 頼る政治と 決別を

2024年4月25日木曜日

今こそ土台から立て直そう

 今日は道内の小選挙区予定候補者(②宮内しおり、③伊藤りち子、⑥おぎう和敏、⑧本間かつみ、⑨たつの広志、⑪佐藤耕平)らとオンライン交流会議。全道で党の政策や値打ちを語り広げている奮闘に、私も元気をもらいました。心ひとつにがんばっていきたい。

 「『自民党はもうダメ、誰も責任を取っていない』と腹を立てていた方が入党」(宮内)、「裏金事件に怒りが渦巻いている。くらしに困って相談に来た方が『他党では受けつけてくれなかった』と、信頼してくれて入党」(伊藤)、「戦争する国づくりを止める力になってと呼びかけ、納得いただき入党」(佐藤)など、自民党政治を終わらせるために大きな党をと呼びかける先頭に立たれています。

 「有権者は政権交代を望んでいる。ポスターを貼って党の本気度を示したい」(本間)、「市民と野党の対話集会で、自民党政治を終わらせる共闘の意義を訴えた」(おぎう)、「初めて対話した歯科技工士さんが、たくさんの要望を寄せてくれた」(立野)など、今こそ日本共産党として宣伝・対話を広げていこうと確認もしあいました。

 自民党への不信が高まっているなかで、どう新しい政治をつくるか、何をめざして、どう実現するか。予定候補が一丸となって党の政策や値打ちを語り広げ、世論や機運を高めていこうと話し合いました。日本共産党が伸びてこそ、市民と野党の共闘は再構築できるとの確信も揺らぎません。

 いっせいに各紙が「道内117市町村 消滅可能性」など、民間組織「人口戦略会議」の報告書を紹介しました。すでに道内で人口減少は顕在化しているし、バス運転手や介護職員はじめ、あらゆる分野の働き手不足は社会問題となっています。

 不安定な雇用を広げ、農林漁業では価格安定の責任を投げ捨て、大企業優遇に一方で地域産業は衰退に追い込み、社会的にも経済的にも女性差別を続け、高い教育費など子育てしにくい日本にしてきた自民党政治の帰結ではないのか。「産めよ育てよ」とばかりに女性や若い世代の責任のような圧力・押しつけ、また「努力していない」地方自治体への責任転嫁などは間違いです。

 まずは、ケア・エッセンシャル分野の位置づけも財政支援も厚くして、どの町でも安心してくらせる土台を立て直すこと。農林漁業など地域資源を生かした産業育成と雇用安定を進めること。教育費負担軽減はもちろん将来の年金制度まで、どの町でくらしても等しく人生の安心を享受できるようにすること--時間はかかっても、この土台を国としてつくりなおすべきだと思います。

 そのうえで北海道は、広大で積雪・寒冷という特殊事情があります。自治体ごとの連携、除排雪体制の強化、交通網の維持などは、喫緊の課題としても取り組まないと。

 「人生の安心」や持続可能な町づくりを困難にしてきた、自民党の失策を棚上げすべきではありません。「消滅」という言葉は警鐘として受け止めつつも、今こそ政治の基本に立ち返るべきだと訴えていきたい。

 【今日の句】金まみれ政治に 任せていられない

2024年4月24日水曜日

やっぱり日本共産党が伸びてこそ

 今日は宮内しおり・道2区予定候補と、札幌東区での街頭宣伝へ。まだまだ冷たい風が吹くなか、多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださいました。宮内さんも、ある地域では「ここの公園は出身高校の近くです」とエピソードを紹介するなど、演説にも慣れてこられて心強い。

 「がんばってくださいね」「民商(の会合)でお会いましたね」と、通りすがりに声をかけてくださる方も次々。裏金事件への怒りは引き続き強いとも実感しました。自民党の規正法改正案では歯止めにもならず、やっぱり企業・団体献金の全面禁止こそです。

 自民党・宮沢博行衆議院議員が、自身の女性問題を理由に辞職願を提出したと報じられました。その週刊誌を読んでいないため内容は詳しくわかりませんが、同じようなことを何度、自民党議員はくりかえすのでしょう。情けない思いも湧いてきます。

 長谷川岳参議院議員から北海道・札幌市の職員へ威圧的な言動があっただけでなく、職員から組織的な「お礼メール」や過度と思える出張・面会も明らかになりました。和歌山では二階俊博元幹事長の三男に、町村会が出馬要請をしたといいます。自治体と与党議員の関係はこれでいいのかと、多くの方が感じているのではないでしょうか。

 金のある大企業などが多額の献金やパーティー券購入をおこない、地方自治体では権力をもつ与党幹部・議員に接近や忖度をはかる--こんなことを、いつまで続けるのでしょう。やっぱり自民党政治をおおもとから変える日本共産党が議席を増やさないと。明日も元気にがんばりたい。

 【今日の句】抜け穴の 法改正など 意味はなし

2024年4月23日火曜日

新たな船出を祝う喜び

 母の実家が離島だったこともあり、「しんぶん赤旗」日刊紙の連載「天売診療所便り」に、とても懐かしい思いが湧いてきます。今日は漁師となったリョウさんの漁船が島に届き、島民そろって祝うというジンとくる内容でした。

 母の実家の離島でも、何台か軽トラを見た記憶はありますが、交通手段といえば主に船。島の生業に欠かせない漁船は、命と生活を守る大事な家の財産でもあります。波が高く連絡船を出せない時に、伯父の漁船に乗せてもらった経験が私もあります。

 大人になってから「板子一枚下は地獄」という言葉を知りました。以前より漁船の安全性は進歩したものの、船が沈めば命はない、という厳しい事実は今も変わりません。天売島でも1902年に220人、1908年に219人が亡くなる海難を経験しています。

 それだけに29歳という若い漁師の新たな船出を島民みんなで祝ったという文章に、胸が熱くなるのです。診療所は開店休業、水産加工場は仕事を切り上げ、高校は課外授業ということにして、人口270人の島で約100人が新船の到着を肌寒いなかで待ったといいます。

 離島ゆえに都市部のような利便性は望めないものの、ともに支え合って生きている一体感は母の実家でも感じたものでした。町から来た私でも「●●さんの孫かい」と、同年代の子どもたちが仲良くしてくれて野球をしたり、とても鮮明に覚えています。

 離島からの声も、しっかり政治で反映していきたい。あわせて、これだけ読み応えある「しんぶん赤旗」を、ぜひ多くの方にお読みいただきたいです。

 【今日の句】漁船から こんなに希望が 伝わって

2024年4月22日月曜日

首相は根拠を示せなかった

 朝の定例宣伝後、急ぎの文章作成も何とか終えて、志位和夫議長の国会質疑を聞きました。同盟国の「主権の一部」まで米国の元に置く(!)公式文書を示した志位さんに、岸田首相は肯定も否定もせず、最後は総理の責任だとくりかえすだけでした。訪米で危険な約束をしてきたのかと、自民党議員も神妙な顔で聞いていたのが印象的でした。

 IAMD(統合防空ミサイル防衛)についても、どこに撃つのか・どの国が撃つのか・撃ったあとの検証などの情報は「圧倒的な情報量を持つ米国」から得ることになると、自民・佐藤正久議員がテレビ番組で述べていたことも紹介。米国側の文書も示し、自衛隊が米軍の指揮命令下に入らない保障はあるのか、と志位さんは質問しました。

 岸田首相は、日本が平和国家としてのなかではありえないと抽象的な答弁に終始し、具体的な保障は答えられませんでした。重ねて問う志位さんに、冒頭のように「最後は総理が責任を負っている」と、まるで自分が保障であるかのように答えました。岸田首相であるからこそ、ますます危険すぎます。

 「自衛隊は米軍の指揮下に入らない」と答弁しても、その根拠を首相は最後まで示せませんでした。私は安倍首相の時に、プーチン大統領との対談内容について質問したことがありますが、安倍氏でさえ「つまびらかにはできないが」と言いつつ、くりかえし日本の態度を述べてきたとは答えたものです。しかし岸田首相は、みずからの対談内容には触れずじまいでした。

 ここまでくると、専守防衛という日本防衛の基本を覆しているとしか思えません。エマニュエル駐日米大使が「岸田首相は2年間で、70年来の(日本の安全保障)政策の隅々に手を入れ、根底から覆した」(「産経」)と、言っているとおりだと思います。その自覚がないなら危険なことだし、わかっていて踏み出しているなら平和国家破壊そのものです。

 東アジアの平和構築について、日本共産党の考えはこちらをご覧ください。この講演は20ヵ国を超える駐日大使・外交官も聞いてくださり、積極的な感想も寄せられています。軍事大国化とは違う、外交努力を尽くした別の道があると、私もていねいに広げていきたい。

 【今日の句】主権まで 取られる自覚も ない首相