2012年5月19日土曜日

平和のことなら日本共産党

  今日は釧路市で演説会。私が大学院に通っていた、青春時代を過ごした地なのです

 さらに言えば妻の実家でもあり、演説会には義親・義姉がそろって来てくれていて、嬉しくも恥ずかしくもあり、の演説会でした。

 紙智子参議院議員・佐々木りょう子7区予定候補との訴えですが、佐々木さんの入党の話を聞いていてグっときました。

 戦争を体験した、佐々木さんのお父さん。

 出撃命令が出されて、戦地に向かおうとしていたのが終戦直前だったそうです。

 「あと少し遅れていれば、自分の命はなかった」と言うお父さんが、教員になることをあきらめて太平洋炭鉱で働き、そこで戦争に反対を貫いた日本共産党に出会うことになります。

 衝撃を受けたお父さんが「自分も加わりたい」と入党しました。

父が戦争に行っていれば自分も生まれていないと、保育士を務めていた佐々木さんもまた、子どもたちや平和な社会への思いを強め「いま私も父と同じ道を歩んでいます」「矢臼別演習場を抱え、沖縄にも米軍がいる、この現状を変えたい」と結びました。

この日本共産党だからこそ。

私自身も、自分の初心に立ってがんばらなければ、と思いました。

演説会は会場いっぱいに! この期待を背負って、さらに元気に明日は旭川市へ!

【今日の句】 誰ひとり 命を無駄に しないため

2012年5月18日金曜日

先住民族アイヌの権利を守れ

 毎月18日は「かず(1)や(8)」の日! ということで後援会のみなさんが集まって、暖かい大通公園で宣伝です。

 消費税増税が訴えの中心ですが、チラシを持ってじっと聞いてくれる方がいたり、就職活動中?と思われる女性が署名する姿がありました。

 なにしろ10%となれば、年収250万円ほどの世帯でも約11万円を超える負担(第一生命総合研究所の試算)ですし、安売り競争で価格に転嫁できない業者にとっては税金倍増は死活問題です。

 それでいて社会保障が良くなるなんてことはないし、大型開発などのムダも残されたまま、ということは、多くの方の共通認識になってきているのでは。

 机上の理屈ばかりでもいけませんが、財源の整合性を示した「提言」は、ぜひ多くの方に読んでもらいたい。

 思わず私の訴えの時間も少し伸びて、駆け足で道アイヌ協会の総会会場へ。

 毎年の総会は国会開会日と重なるため、日本共産党からは紙智子参議院議員の代理として私が参加しました。

 加藤忠理事長の開会あいさつでは「無年金になっている高齢のアイヌがいる‥‥」と述べて、言葉が詰まりました。

 長年、差別や偏見に苦しんできたアイヌの高齢者や長老。

 もちろん今だって、みずからアイヌと名乗ることができないでいる方も少なくありません。

 国会では超党派による取り組みが広がり、アイヌが先住民族であることが国会で決議され、政府の公式見解ともなりました。

 そうであるなら政府は歴史に正面から向き合い、基本的権利を守る具体化を急ぐべきです。

 定期的にアイヌ民族の実態調査がおこなわれていて、間もなく実施年として調査が始まります。

 その調査を待たずとも、やれることがあるはず。

 こういう機会に私もしっかりと学び直し、力を発揮したいと心から思いました。

 【今日の句】 古老にも 子にも等しく ぬくもりを

2012年5月17日木曜日

ビデオ撮影に緊張!

  函館から特急に乗って札幌に着くと、寒かった昨日までと違い汗ばむような陽気! 体調管理には気をつけないと‥‥。

 食事を取ってすぐに移動して、今日はビデオ撮影に時間を費やしました。

 紙芝居風に消費税増税ストップの「提言」を紹介する‥‥というもので、編集ができたら全道党組織へ届けられることになります。

 演説とも違い、じっくりとカメラを見ながら話すというのも、なかなか緊張!するもの。

 どうにかOKとなりましたが‥‥さて出来栄えは?

 夜には保育園で、卒園児を対象にしたリズムの集まりがありました。

 久しぶりに会う仲間たちに、子どもたちも興奮してるのか落ち着かないようです。

 ピアノに合わせてリズムを踊ると、体が覚えているのか、1ヶ月ぶりでも上手にできる子どもたち。

 側転もコマ回しも縄跳びも‥‥イキイキする子どもたちの姿に、なんだかホッとしました。

 こんな子どもたちの成長を、大人が力を合わせて見守っていきたいですね。

 【今日の句】 カメラ向き 引きつり気味の 笑顔かな

2012年5月16日水曜日

江差町の歴史の重みを感じながら

  本州は夏日のようですが、江差町は寒い! 小雨も降るなか街頭宣伝に取り組むと、車から手を降って応えてくれる方が多くいて、寒い中でも心がホッとしました。

 「江差の五月は江戸にもない」と詠われ、鰊漁をもとに交易港として栄えた江差町。

 懇談・宣伝の合間に、道指定有形文化財の横山家、国指定重要文化財の旧中村家住宅、そして江差追分会館にも足を運び、重みある江差の歴史もしっかり学びました。

 横山家では、町議会議員も務める横山敬三さんから直接お話も聞けました(2枚目の写真は中村家です)。

 当時の生活用具がそのまま残され、運ばれてきた米を入れる倉庫には「ここはネズミがかじった跡ですよ」など、当時の様子がよくわかるように説明をいただきました。

 いま海岸沿いに走る国道は埋め立てた場所でして、元々は海に面して北前船が入れるようにハネダシと言われる船着場もそのままです。

 実は、建物の下に泥炭層が見つかったとのことで、建物の傾きなどが心配されています。

 有形文化財・重要文化財として、きちんと国が保管に責任を持てる仕組みが必要と、実際に足を運んで実感しました。

 追分会館には、新たに山車会館が併設されまして、展示されている山車(ヤマ)のスケールの大きさにあらためてビックリ!

 子どもから高齢者まで「江差人の血が騒ぐ」という渡御祭の様子もビデオで見て、ここでも歴史と伝統の重みを実感です。

 訪問などは、昨日に引き続き古岡ともや8区予定候補と、小野寺真江差町議、安岡美穂乙部町議らと介護施設などへ足を運びました。

 経営上の問題から夜勤職員を1人しかおけない実態などもあり、あらためて国の責任の重さを痛感。

 職員のみなさんは、イベントや外出支援などもおこなって、人間らしい老後生活が送れるように心を砕いています。

 支援を強めると介護保険料の値上げに跳ね返る今の仕組みをあらためないと、なりません。

 利用料も高くて、国民年金の高齢者には使いにくい、という率直な話も伺いました。

 行き着くところは財源ということになりますが、党が「提言」の政策を持っているということをさらに広げたい。

 夜には江差町で演説会もおこない、古岡ともやさんが江差町出身ということもあり、子どもの頃の学校の先生も来てくださるなど、たくさんの方が足を運んでいただきました。

 地元に根ざした候補がいるって、本当に嬉しいことなんですよね。

 たくさんの拍手をいただいた江差町を離れ、明日は札幌に向かいます。

 【今日の句】 山車走る 熱気伝わる 港町

乙部町で励まされ

JRの時間に合わせて朝の宣伝を早めに切り上げ、向かう先は八雲町。そこから車で乙部町へと向かいました。

 2日間、古岡ともや8区予定候補と檜山管内で活動です。

 元和台のレストランで「イカ玉牛丼」をいただき、安岡美穂乙部町議・小野寺真江差町議と「おとべファーム」で農業の現状を伺いました。

 資材や肥料が値上がりするなか、ここでも経営は楽ではありません。

 土づくり、連作作物の選定、農地の集約‥‥多くの課題を聞きましたが、よく制度が変わることへの意見もありました。

 再生産できるだけの価格保障を基本に、1つ1つ実態に合う制度にしていくためには、このような実態をとらえることが大切ですよね。

 ギリギリの時間まで話をうかがい、慌ただしく街頭宣伝へ。

 事前にチラシをつくり「朝に250枚まいとのよ~」と安岡町議が話されたとおり、6ヵ所どこでも地域の方が話を聞いてくれました。

 こうやって支えてもらっていることに、本当に感謝!です。

 合間に、原発を考える勉強会などをおこなっている僧侶・浅野本陽さんを訪れ、今の社会のあり方や政治・経済のことで話をうかがいました。

 「政党や宗教や、いろいろな立場や考えは別に、原発については話し合っていかないといけない」と話され、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 話の1つに「情報の少なさ」を指摘されていました。

 放射能汚染はどのような影響を与えるのか、本当に電力は不足するのか--政府や電力会社の出す情報を信頼されていないんですよね。

 政党や議員の責任として、勉強して住民と話し合い、新しい社会のあり方を示していく--基本に立ち返る大事さを教えていただいたと思います。

 夕食は安岡町議宅で、山菜の天ぷらやサンマをキャベツでまいて煮込んだものなどを用意していただき、乙部産のイチゴまで、おなかい~っぱいごちそうになりました。

 2日目も元気に、厚沢部町・江差町を回る予定です。


 【今日の句】 口にする 地元の味が 嬉しくて

2012年5月14日月曜日

「報道の原点」とは何か


 札幌も久しぶりに暖かい1日でしたね。少し早めに帰宅したのですが、まだ咲き誇っている桜なども鮮やかで、気持ち良く歩を進めました。

  さて、6月9日「北海道経済懇談会」の案内で回っていた時に、ある報道関係の方と話をする機会がありました。

 中身は多岐にわたりましたが、特に全国紙と地方紙の政治評論が大きく異なることが目立ってきたという話もきっかけに、「報道の原点」とは何か、との話になりました。

 震災直後に手書きの壁新聞を発行した石巻日日新聞は、私が石巻出身だからというわけでなく、このような報道関係者がいることを、とても嬉しく思いました。

 「情報は未来を照らす光」なんだと、実感しました。

 そんな話をする中で、その方が持って来られたのが岩手日報・2012年3月11日付。

 震災で亡くなられた方の顔写真と、1人1人の生前の様子が、調べられる限り調べて紙面を覆い尽くしているのです。

 これだけの取材は大変だったと思いますが、ご家族・ご親戚からすると、このように1人1人の人生に光を当ててくれたことを、多くの方に喜んでもらえたのではないでしょうか。

 報道だけでなく政治もそうでしょうが、視点を国民1人1人に置くことの大切さを教えられました。

 その立場に立てば、単に政府の発表した情報を垂れ流すような記事ではなく、国民の立場で検証するジャーナリズムとしての記事が、紙面からあふれ出すと思うのです。

 人との出会いに感謝しつつ、明日は乙部町・江差町に向かいます。

 【今日の句】 なびかずに 貫き明日が 見えてくる

2012年5月13日日曜日

世界から食料を買い漁る国にしていいのか

 今日は帯広市で演説会! 午前に記者会見で発表された渡辺ゆかり小選挙区11区予定候補、大門実紀史参議院議員と私とが弁士となりました。

 帯広市に向かうJRの車窓からは、農作業に励むトラクターを数多く見かけました。

 十勝地方は昨日まで低温と雨で、晴れた今日は絶好の農作業日和なんですね。

 ちょうど桜も満開を迎えて、花見に行く人も多いかな‥‥と思いつつ会場に行くと、あっという間に座席がいっぱいとなりました。

 TPPは医療・金融・労働など社会全般に及ぶ問題ですが、第一次産業を直撃するという点では、「オール十勝」でTPP反対の運動が広がってきました。

 もちろん日本共産党は、その一点で力を合わせてきたわけですが、しっかりアメリカにモノ言える議席を増やさないとTPPを止められないのですから、十勝の声を日本共産党に!と私からも訴えました。

 一戸あたりの耕作面積も大きい十勝ですが、生産者みずからが経営効率を上げて規模を増やしていくことと、利益目的で規模拡大をはかり企業が参入するという点では、分けて考える必要があります。

 自然を相手とし、しかも低関税の影響で価格下落競争に巻き込まれ、大規模化した農家にとっても経営はそう簡単ではありません。

 採算が合わないとなった時に撤退するのは、企業の鉄則みたいなもの。

 政府は大規模化や企業参入で「強い農業」が作られるかのように言いますが、まったくの幻想だと思います。

 家族経営を基本に、生産者みずからの創意でおこなう集団的営農を応援する仕組みを強めるなど、元々の考え方からあらためる必要があるのではないでしょうか。

 TPPストップとともに、第一次産業と地域経済の振興策も合わせて、日本共産党だからできるということをもっと広げたい。

 そもそも日本の食料自給率が39%というのが「食の安全保障」から見ても、あってはならない事態です。

 言い換えれば、私たちの体の6割が外国産ということでもあります。

 外国から食物を買い漁れるような時代でもないし、貧困と飢餓に苦しむ国がある中で、いわゆる先進国が金の力で食料を買い求めるというのもおかしい話ではないですか。

 食料生産の条件が大きい北海道から、その声を上げていくためにも私ががんばりたい!と思った十勝での1日でした。

 【今日の句】 北の地で 明日の命が 育まれ