2012年11月8日木曜日

願いは「いのち」を大切に

 依頼された原稿を急いで仕上げながら、今日は党の「即時原発ゼロ」提言を北海道仏教会連盟へ届けに伺いました。

 全日本仏教会は昨年12月、宣言文「原子力発電によらない生き方を求めて」を発表しました。

 一人ひとりの「いのち」が守られる社会へ--との願いを込めた宣言文です。

 北海道の連盟事務局となっている、札幌市の浄土真宗本願寺派(西本願寺)札幌別院を訪れました。

 被災地支援のチラシや募金の呼びかけが玄関にあり、その1枚には石巻市・門脇の称法寺の写真がありました。

 私が子どものころに住んでいた山下町からも、自転車で行ける距離が門脇。

 お聞きすると、津波を免れた2階に住職さんがいらっしゃるそうです。

 拠り所として、地域のお寺があるんですよね。

 その拠り所を守っている住職さんに、胸を打たれました。

 福島県では、原発事故によりお寺にも戻れない状況だそうですが、住職さんや多くの宗教家のみなさんも、永く住んできた方々も、本当に悔しい思いではないのかと思います。

 今日お話を伺って、あらためて東日本大震災で、多くの方の価値観は変わったのだと思いました。

 宣言文にあるように「いのち」を大切にする意味を、深く考えるようになったと思います。

 原発について、もちろん様々な意見があるでしょうが、目を背けることだけは決してないようにしませんか。

 それが新しい日本につながる、最低限の第一歩だと強く思うのです。

 【今日の句】 首相から まったく覇気が 見えてこない

2012年11月7日水曜日

大学改革は、学生の立場に立って

 田中真紀子文科相の3大学「不認可」問題は、一転して認可の運びとなるようです。実際に現場に足を運んでお話を伺った者として、ホッとしました。

 昨日も書きましたが、そもそも大学の質が問われるのは、設置基準の規制緩和が原因だと思います。

 十分な教室や図書館もなく、これで「学問の府」と言えるのか、などの問題が生まれました。

 量の問題で言えば、今日の委員会で宮本岳志衆議院議員も指摘していますが、日本は5割弱の進学率に対してOECD比較では平均より、まだ低いのです。

 欧米諸国では大学授業料などが無料で、卒業の単位認定などで厳しさはありますが、まずは「学べる環境」があることで進学率が高いわけです。

 日本では高い授業料に、生活費などが加わると進学をあきらめる学生も少なくありません。

 奨学金にしても、日本の現制度は無利子より有利子が多数ですが、欧米諸国では返す必要のない奨学金が主流です。

 ただ大学を増やせばそれでいいわけではもちろんなく、学生の「学ぶ権利」を保障することこそ、急ぐべきではないでしょうか。

 今日は1日会議の日でしたが、旭川の武藤地区委員長が「支部の人がプレゼント」と持ってきてくれたのは、何と靴!

 以前に足のサイズを聞かれていて、よく靴下のプレゼントはいただくのですが、まさか靴を送っていただけるなんて‥‥感謝感謝です。

 間もなく足元から冷える冬を迎えますが、元気に全道を駆け回ります!

 【今日の句】 アメリカの 日本圧力 変わらずに

2012年11月6日火曜日

田中文科相の「不認可」は、本当に適切か

 田中真紀子文科相による「不認可」問題で揺れる、吉田学園・札幌保健医療大学(仮)を訪れました。明日の国会質疑に反映できるよう、調査の一環です。

 大学は東区に開校予定ということで、太田秀子2区予定候補も同行しました。

 ご存知のとおり、来春開校を控えて文科省に申請していた3大学(仮)が、大臣の一言で認可されない見通しになったものです。

 結局、大臣が認可を認めない理由は2つのようです。

 ①大学が乱立して、質を確保できていない現状がある。

 ②まだ認可してないのに校舎建設など進めるのは、順番が違う。

 ①で言えば、乱立した原因の1つは大学設置の規制緩和にあり、今回の認可とは分けて議論すべきことでしょう。

 ②については意見が分かれるところで、大臣の言うとおりにすると、建設前や教員確保前の計画段階で認可を出すということになり、設置基準を満たしたかのチェックが必要になります。

 とはいえ、今回のケースは必要な基準を満たしてきたわけですから、これも分けて議論をしても支障がないと思われます。

 札幌保健医療大学(仮)の場合は、本当は今年4月から開校をめざしていたと言いますが、教員確保ができなくて1年延期して準備を進めてきたと言います。

 看護師養成というのも北海道にとっては需要も多く、事前調査でも、この大学ができれば採用を検討する施設も多くありました。

 定員100人に資料請求が1500人、オープンキャンパスには200人が訪れたそうです(写真ののぼりは、この時に使ったもの)。

 高校の進学担当の先生からの問い合わせが多いそうですが、なかには激励の電話もあったとか。

 聞き取った中身を急いでまとめて、宮本岳志衆議院議員のもとへ送りました。

 「新しい基準による再審査を通れば認可される」という文科省の発表もありましたが、その期日は定かでないし、これまでの努力は何だったのかとの不満が出るのも当然でしょう。

 明日開かれる文部科学委員会には、日本共産党は宮本議員が所属していて質問も準備しています。

 衆議院のホームページから中継も見れますので、ぜひご覧になってください。

 国会と地方とで、このように連携を取って質問準備ができるのは、日本共産党ならでは。

 良い方向に解決できるよう、私も明日の論議を見守りたいと思います。

 【今日の句】 賢介の ファイターズ愛 伝わった

2012年11月5日月曜日

原発事故がなければ、しなくて済んだ選択だ

 福島県から避難されてきた方々との、懇談に参加しました。紙智子参議院議員の調査に同行したものです。

 私の他に、森つねと3区予定候補と鈴木龍次5区予定候補も一緒でした。

 調査の目的は、前国会で成立した「東京電力原子力事故により被災した子供をはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関わる法律」で、国として具体的にするうえで、実態を伺うということ。

 仕事を見つける困難、健康調査の問題、子育てでの苦労と悩み‥‥様々な話が出され、あっという間に予定の時間となってしまうほどでした。

 特に印象に残った言葉は「避難は権利」と、国が認めてほしいということ。

 今回の法律も、支援のグレーゾーンにいる子どもや避難者の救済へ、一歩前へ進めるための法律です。

 現状では、福島で生活することも、避難された方も、個人個人として重い選択をしています。

 もともとは原発事故がなければ起きなかった選択であり、どの選択であれ東京電力や国が責任を負うことが当然だと思います。

 だからできた法律なのですから、この理念にもとづく肉付けを、国会でも地方でも進めていかなければ。

 残る方も、避難された方も、複雑な思いを持たれています。

 今日も意見で出されましたが、だから野田首相の事故「収束宣言」は「撤回してほしい」のです。

 今なお放射能汚染は解決していないし、有形無形の被害は存在しています。

 福島の実態を、いつもリアルに知っていなければいけないと、あらためて痛感しました。

 道議会でも取り上げられないか、懇談を終えた後にチームでも話し合いました。

 私は私の持ち場で、力を尽くしたいと思います。

 【今日の句】 絆など 言うなら線引き やめるべき

2012年11月4日日曜日

20年の重み

 札幌は晴れ間が見えたり、雨が強く降ったり。不安定な天気と気温に、風邪などひかないようにお気をつけくださいね。

 久しぶりに学生時代の友人と(電話で)話したのですが、特に変わらない様子で一安心。

 宮城教育大学に通っていたのが、もう20年も前なのか‥‥と時間の経つ早さを、しみじみと感じました。

 自分が北海道に移り住み、国会議員をめざす身になるなんて、20年前の自分では想像できなかったでしょう。

 ということは、この先20年後も何が起きているかわからない‥‥?

 私は60歳を越え、もしかしたら7歳の娘が結婚していれば孫もいる?

 まったく想像できませんが、少なくとも20年後は今より住みよい日本にしていたいと思います。

 原発のない日本へ。

 子育てや老後の不安が、今より少しでも減っている日本へ。

 窓の向こうで強く降る雨に目をやりながら、資料などを読み込みました。

 【今日の句】 学生の 頃はも少し やせていた