2013年3月30日土曜日

過半数阻止と言いながら、中身は自民党の補完


 寒さが戻ってきたような日でした。昼も小形かおり札幌市議と「さむ~い」と言いながら、宣伝のマイクを握りました。
 
 小形市議が話していたとき、小樽から来られたという女性が手招きをしています。

 「いつも共産党に入れてるんだけど‥‥なかなか勝てなくて悔しいのよねぇ」

 もっと厳しく(安倍政権に)言ってほしい、との要望も。

 昨年の総選挙候補として、本当に申し訳なかったですと話しました。

 「だから今度こそ負けられないんです。紙智子さん含めて比例3議席を、5議席にしたいんです。北海道選挙区は森つねとさんが立候補を予定しています」

 私がそう話すと「紙さんは国会でも頑張ってるもんね」と、応じてくれました。

 このように、党に期待してくださる方と、よく宣伝中に出会います。

 政策は当然なんですが、多くの方との結びつきを大事にしないといけないな、と思います。

 テレビや新聞の報道と言っても一方通行ですし、こうやって双方向で話すことで、わかってもらえることもあるはず。

 来週には根室市で「領土問題と根室市の地域経済を考える意見交換会」、函館市で「海とともに生きる函館で、どう大間原発に立ち向かうか」シンポジウムなど、ワンテーマではありますが多くの方の話を聞ける機会もあります。

 ぜひ、お近くの方は足をお運びくださいね。

 さて、維新の会が党大会をおこない、綱領を確定したとか。

 橋下代表は「参院選で自公の過半数阻止」と言いながら、綱領の中身は「占領憲法を終わらせる」など、自民党と変わらないもの。

 自公の過半数阻止どころか、これでは憲法改悪の大連合!

 憲法が諸悪の根源のような言い分ですが、国民主権・基本的人権・平和主義の憲法を否定して、維新の会はどのような日本にするというのでしょう。

 競争と戦争を当然視する「強者の論理」で、憲法を考えていないでしょうか。

 政治がこのような暴走をしてはいけないから、権力に縛りをかけているのが憲法。

 権力というのは、歯止めをかけないと暴走していくんです。

 憲法を変えるという時に、誰が何を目的にしているか、よ~く見なければならないと思います。

 特に「独裁」を言っても「当然」のごとく言う人の言葉には!

 【今日の句】 無理せずに 脳梗塞なら お休みを

2013年3月29日金曜日

時間泥棒

 3泊4日の合宿を終えた娘を迎えに行きました。少し大人びて見えたのは、子どもたちだけの集団生活で成長したものがあったのかもしれません。

 自分たちのグループでご飯をつくり、お風呂も就寝もルールを自分たちで決めて、日中は思いっきり遊ぶ。

 時間も気にしないで遊べるって、子どもの特権!

 塾通いや学習ドリルなどに無縁の我が家ですが、それでも子どもたちは毎日が時間に追われている感じを受けていたと思います。

 それは、大人が時間に追われている証拠。

 子どもたちには、時間を気にせず、気の済むまで体を動かし、想像力を働かせ、子どもたち同士でかかわりあってほしいもの。

 現代の子どもたちに何が必要かと言えば、時間だと私は思います。

 現代の大人たちにとっても必要なのも、子どもと接する時間だと思います。

 時間泥棒は、どこにいるんでしょう。

 我が家の本棚には、ミヒャエル・エンデの「モモ」が並んでいます。

 時間を盗む「灰色の男たち」に、それを取り戻す「モモ」。

 エンデは「時間」を「お金」の意味で訴えたかった、との解釈もあるようですが、どちらにせよ近代の社会風潮に警鐘を鳴らした書であることは間違いないと思います。

 「モモ」の力というのは、友人の話に耳を傾ける力。

 自分を客観的に見つめなおしたいときは、私はこの書を必ず読むようにしています。

 みなさんは、時間を盗まれていませんか‥‥?

 【今日の句】 気がつけば 親離れする 道の上

北海道電力の料金値上げをどう見るか


 北海道電力は2012年度の連結決算について、純損失が1440億円と過去最大の赤字見通しと発表しました。早ければ4~5月の連休前後にも、電力料金の値上げ申請をしたい意向も川合克彦社長は述べました。
 
 ご存知のように電気料金は、人件費・事業報酬・燃料費・購入電力料・修繕費・減価償却費などを盛り込んだ「総括原価方式」を採用しています。
 
 その中でも、火力発電用の燃料費の負担が大きいことを、北電は値上げの理由にしています。

 大事なことは「総括原価」の中身であり、道民が納得できるだけの情報公開もされているのでしょうか。

 人件費については、高額な役員報酬は、どの電力会社でも指摘されています。
 
 日本共産党・真下紀子道議が議会で明らかにしましたが、月1~2回の会議で年700万円ほどの報酬を受ける「社外監査役」が多くの北電株による報酬を受けたり、地方議員と兼務する「社員議員」への給与支給の正当性なども問われています(「社員議員」については、北電は議会中の給与については見直しを表明しました)。

 燃料費も、東京電力では液化天然ガスをアメリカの約9倍の価格で購入していたと、吉井秀勝前衆議院議員が国会で明らかにしました。
 
 シェールガス生産により国際価格も安くなる傾向もあるなかで、電力会社の海外交渉力について問題視する専門家もいます。
 
 このような実態は、じゅうぶん明らかにされてきたのでしょうか。

 電気事業連合会への会費、過大な広告費、立地自治体への寄附金などについても「総括原価」に事実上含まれながら、その実態は明らかになっていません。
 
 じゅうぶんな情報公開や道民合意もなく、「原発を止めてるうちは値上げが必要」と、道民に「値上げか、再稼働か」と二者択一を迫ることは認められないと思います。
 
 そもそも過酷事故が起きれば莫大な賠償費用や廃炉費用が発生し、停止中も巨額の固定費がかかる原発の存在こそが高コスト。
 
 北海道電力の原発依存は、全国電力会社の中でも最も高い比率になっています。
 
 原発停止が経営赤字の発端とされますが、原発依存が経営赤字の構造的原因です。

仮に、深刻な経営状況となる恐れがあり、政府や金融機関から支援を受けるにしても、じゅうぶんな情報公開が前提であることは間違いないでしょう。
 
家庭部門はもちろん、企業(特に中小)部門の値上げは、大きな打撃になるのは間違いありません。
 
川合社長は「他の電力会社と比べて、ギリギリまで判断を待った」主旨を述べてましたが、第三者の判断も含めて、あらゆる可能性を追求してほしい。
 
原発停止が続けば電力料金が上がり続けるのであれば、対症療法ではなく抜本的改善に足を踏み出さなければいけない、という証明でもあります。
 
国の政治決断が、必要です。
 
【今日の句】 もう物価 上がってるじゃない 安部首相

2013年3月28日木曜日

ワタワタと

 急きょ息子を保育園へ迎えに行くことになり、いつものクラスに入ると「お父さん、今日からクラスが変わりましたよ」と保育士さん。一足早く、保育園はクラスのお引越しだったのです。

 実は妻が捻挫で動けなくなって(料理はしてましたが)、迎え・洗濯・食器洗い・子どものお風呂・布団の上げ下ろしなどなど、数日は私がすることに。

 とは言え、世のお母さん達は毎日このようにしてるんですし。

 ワタワタと過ごして、結局子どもと一緒に眠ってしまって‥‥やるべき仕事が残っていたのに‥‥。

 今日も朝から宣伝ですが、終えて戻って保育園に送ってから、また職場に戻ります。

 というわけで、ブログを書く時間もワタワタと。

 さぁ、準備しなくちゃ。

 【今日の句】 怪獣の ごとき息子は 自由人

2013年3月26日火曜日

またも「違憲・無効」判決!

 今日から春休みの娘は、学童保育の3泊4日合宿。下の子は1人で親を独占できたからか興奮して寝付けなかったようです‥‥。

 昨日も今朝も時間がなくて、まだ娘の通知表を見ていません。

 まだ1年生なので成績というより、学校の様子が気になりますよね。

 あっという間に過ぎた1年でしたが、学校でも学童保育でも、元気に過ごせているようです。

 下の子も、保育園では明日からクラス移動のよう。

 私の仕事では4月から何か大きく変わるものではないのですが、転勤や異動など、新天地で気持ち新たにされている人もいるでしょうね。

 さて、昨年の総選挙で、またも「違憲・無効」判決!

 しかも「執行猶予」なしの「無効」判決なので、昨日の広島高裁よりも踏み込んだ判決となりました。

 「司法の怒り」

 と表現していた、報道もありました。

 政治が真剣な努力を急がないと。

 昨日も書きましたが、問題は小選挙区制度なのに、なぜか出てくるのは比例削減の話ばかり。

 与野党の駆け引きと書く報道もありますが、小選挙区制度の弊害を正面から大手新聞が論じてないように思います。

 だって、小選挙区制度を導入した時。

 政府の関係会議に、マスコミも委員として取り込まれたから。

 以前は、小選挙区制度の非民主性を言っていたのに、コロッと変わってしまいました。

 同じことを、またくり返すのでしょうか。

 「客観」「公正」「公平」を多くの報道が掲げますが、「民主的」と「非民主的」を並列させることが真の「公正」「公平」なんでしょうか。

 本来は権力を監視すべきマスコミを、さらに国民が監視しなければならないというのでは、ジャーナリズムの名が泣きますよ。

 現場でがんばる記者さんも多いのに!

 【今日の句】 剣よりも 強いペンとの 証明を

問題は、国民の声が正確に反映されない選挙制度

 広島高裁での、昨年の総選挙「無効」判決には驚きました。何度も「違憲(状態)」と下されたんですから、本格的な選挙制度改革を急ぐべきです。

 問題は、その中身。

 「0増5減」という小手先の改革でなく、死票が多い小選挙区制度そのものの見直しを進めるべきです。

 昨年の総選挙で、最も死票が多かった小選挙区では、何と72%!の民意が切り捨てられました。

 「4割の得票で8割の議席」という、非民主的な選挙制度なのはハッキリしています。

 維新・橋下氏などは「政権交代を起こすために必要」と言いますが、大事なのは民意が反映されることであって、その民意で政治家・政党が行動すればいい。

 いま自民・公明が進めているのは、比例定数の削減。

 得票数を割り算して、各党に比例配分する仕組みには、何の問題があるのでしょう。

 重複立候補で「敗者復活」が国民合意を得られないのなら、それをやめればいいだけです。

 日本共産党は比例制度中心を求めていますが、せめて中選挙区制度に戻すことも選択肢だと考えています。

 国会多数派は、いつも自分たちに有利になる選挙制度を持ち出します。

 基準は「民主主義」であり「1票の平等」。

 民主主義を守れ!

 【今日の句】 政治家は 勝てば官軍 なくすべき

2013年3月24日日曜日

2000人の村で、二人三脚の歴史

 根室→釧路から札幌へ着き、夜に届いた嬉しい知らせ! 定数1の留寿都村議補選で、故坂庭恵子議員の議席を、夫の進さんが得票率64%を得て守りました。

 本当に、本当にうれしい。

 進さんは出陣式で「最初の選挙から一緒だった恵子は、今回はいません」と切り出しました。

 初めは共産党というだけで、話も聞いてもらえなかった地。

 そのなかで、留寿都村で最初の女性議員として奮闘してきたのが恵子さんでした。

 どれだけ家族で励ましあってきたのでしょう。

 くり返し議会報告と住民懇談会をおこない、今や誰からも慕われる坂庭夫妻だったのです。

 約2000人の村での、二人三脚の歴史。

 病に倒れた恵子さんは、ベッドでも議会に向けた本を読んでいたそうです。

 進さんも候補として決意するのに、様々な思いもあったのではないでしょうか。

 結果はもちろん、進さんを先頭にがんばった党員・支持者、選挙スタッフの一体となった姿を、誰よりも恵子さんが喜んでいると思います。

 良かった。

 その言葉ばかり、さっきから一人でつぶやいています。

 進さんはTPP断固反対も掲げ、過半数が支持した意義もまた大きい。

 私も明日からまた、がんばらないと!

 【今日の句】 この今も きっと未来へ 続いてる