2013年6月22日土曜日

北海道にも、次世代に引き継ぎたい自然がある

 富士山が世界文化遺産に登録されましたね。美しい自然を、次の世代に、その次の世代へと引き継いでいきたいものです。

 北海道でも、手つかずの貴重な自然があり、多様な生態系があり。

 日高山脈と夕張山地には、植物やチョウに固有種が見られるそうです。

 道東地方の湿地群は、タンチョウやオオワシの飛来地になっています。

 その北海道でも外来種が放たれて生態系が崩れたり、大型開発による自然破壊が懸念されてきました。

 例えば工事継続が進められようとしている平取ダムの地域は、アイヌの聖地であり、オオタカやクマタカなど絶滅危惧種の生息・繁殖も明らかになっています。

 砂が溜まって使い物にならなくなる二風谷ダムでも明らかなように、沙流川水系でのダム建設には、そもそも無理があります。

 自然環境を守りながら、流域全体による総合的な治水対策も検討できるのではないか。

 経済やくらしの問題とともに、北海道の自然をどう守り、どう今の生活と調和を取っていくのか、本来は参院選でも深く議論されていいテーマだと思います。

 開発中心の道を続けるか、自然と調和した道へ切り替えるか、です。

 今日は森つねと道選挙区予定候補の、政見放送リハーサルへ付き添いました。

 
 5分30秒を、カンペなど見ずにカメラを通して、有権者の目を見る。

 それが日本共産党の政見放送です。

 【今日の句】 目が向いた 先をテレビで ご確認

3人そろって国会へ

 紙智子参議院議員・森常と道選挙区予定候補・木村けんじ比例予定候補が勢ぞろい! 日本共産党としての「事務所びらき」をおこないました!
 

 私は案内係でしたが、各界の方が足を運んでいただき、この場を借りてお礼申し上げます。

 気がつくと「えっ、もう会場へ行く時間!?」となるほど、事務所内も私も慌ただしい毎日です。

 3人の予定候補は、それぞれ力を込めた決意表明。

 激励あいさつも、医療分野から、女性団体から、青年からなどなど。

 だんだんと道内でも、安倍政権を「野放し」にしていいのか、と心配の声を聞きます。

 アベノミクスって、結局は庶民への負担ばかりでないのか。

 原発再稼働を、このまま進めていいのだろうか。

 本当に、本当に憲法を変えていいのか。

 TPPだって、このまま進んではいけない。

 消費税を上げる、社会保障は削る?

 問題は、その声を受け止める日本共産党の姿を、もっと多くの方に広げなければ、ということです。

 間違った政治には、いつも正面から対決。

 元自民党幹事長の古賀誠さんが、しんぶん赤旗日曜版で「自民党と共産党が『2大政党』」だと述べていましたが、批判も対案も、国会で論戦してきたのは日本共産党だと認められているわけです。

 事務所びらきも終えて、いよいよ選挙本番へと準備もフル回転です。

 【今日の句】 猫のほか 犬もネズミも 手を借りたい

2013年6月20日木曜日

中央と地方とで、政策がバラバラな党ではありません

 参議院選挙での「北海道版政策」を記者発表しました! 間もなく党道委員会のホームページにもアップされると思いますので、ぜひご覧ください。

 中央と地方とで言うことが違う政党ではないので、6日に発表された日本共産党の参院選政策をふまえて、北海道として重点的に参院選で訴えていくものです。

 重点としては、

 1.賃上げと安定した雇用の拡大で、働く人の所得を増やして本格的な景気回復を

 2.TPP断固阻止、農林漁業と地域経済を元気に

 3.安心してくらせる北海道へ--社会保障の充実と、財源は消費税に頼らない別の道を

 4.原発ゼロへ、再生可能エネルギー活用など新しい北海道をつくる

 5.憲法を生かすことこそ、北海道の未来を開く道

 6.若い世代と新しい北海道をつくる

 です。

 これらに肉付けした分野別政策は15本。

 賃上げ等の政策では、北海道全企業の99%を占める中小企業の具体的支援策を掲げています。

 TPP阻止とともに、農業では稲作・畑作・酪農などでの具体的政策、林業・水産業でも同様に掲げました。

 原発問題は、泊原発の廃炉、大間原発建設中止、幌延を「核のゴミ捨て場」にしないことと、北海道として再生可能エネルギー導入40%を目標にすることを提案しています。

 憲法・平和では、矢臼別演習場での訓練中止、道教委の思想調査撤回など。

 歯舞・色丹の優先的返還と、国後・択捉を含む千島列島返還の議論なども。

 アイヌ民族の生活と民族権利の保障を掲げる点も、政策で触れています。

 自然豊かな北海道ですので、国立公園の整備や生物多様性の保護、乱開発と大型公共事業を見直すことを求めています。

 中央と地方とで政策がバラバラでは、有権者だって困るでしょう。

 訴える中身もハッキリしてきましたし、紙智子参議院議員は今日は道漁連総会のあいさつへ、森つねと選挙区予定候補も政見放送の原稿完成と、フル回転です。

 事務所で支える私も、緊張感が高まります‥‥!

 【今日の句】 値上げもし 再稼働して 利益上げ

2013年6月19日水曜日

それで防衛省は結局、米軍に何と言ったのか

 高橋知事と関係町長などで、防衛省へ抗議に行ったと報。実弾被害が起きかねない事態に、広がる住民・道民の不安を受け止めてのものだと思います。

 訓練は仕方ないと思っている方でも、今回のような一方的な訓練再開はダメだと、お感じになっているのではないでしょうか。

 こういうことが繰り返されて、人的被害などにつながっていくのだと思います。

 しっかり抗議すべきは抗議し、本来は訓練も中止すべきです。

 報道によれば小野寺防衛相は、国道の通行止めや、演習場付近の国有地を使用制限するなど、追加的な安全対策を調整する意向を示したようです。

 ん?

 つまり、住民は演習場付近に近づくな、ってことでしょうか。

 いったい防衛省は、米軍に何と言ってきたのでしょうか。

 18日の大臣記者会見で、記者に問われて大臣はこう答えています。

 「私どもとして、事案が発生した直後に米側に再発防止について求めました。そして、それでもまだ不十分だということで、更に担当の職員から米側と協議をして、二重の再発防止という対応を米側がしたという報告を受けております。なお、訓練再開ということですが、実際は「事故を起こした中隊はまだ訓練を再開しておりません」という事実だけは報告を受けております」

 被害を心配して、抗議や遺憾の意を示す地元との温度差を私は感じます。

 そもそも、訓練再開にしても「地元合意」を前提にしていたのでは、なかったでしょうか。

 沖縄で、民意が裏切られ続けてきた歴史というのは、この事態よりもひどかったのでしょう。

 沖縄でも北海道でも、米軍が何においても最優先か。

 参院選でも、問われなければいけない点だと思います。

 【今日の句】 辞任なら 市長の方が 先じゃない

2013年6月18日火曜日

ネットの結びつきも、リアルな結びつきも、どっちも大事

 参院選前で、事務所にはマスコミ各社の取材が相次ぎます。森つねと候補は、ていねいに笑顔で、党の政策や自身の熱意を話しています。

 これから候補が紹介される番組も増えると思いますので、ぜひご覧になってくださいね。

 多く聞かれている質問の1つに「ネット選挙を、どうたたかいますか」があります。

 多くの方に公示後も、候補の政策や人柄、政党の力を知ってもらえる機会が増えるのは、間違いなくいいことと思います。

 でも、よく考えたら、それって当たり前のことではないでしょうか。

 だって、選挙なんですから。

 国民主権のもとで、正しい選択をしたいと多くの方が考えられるのに、情報が制限されるという日本の現状が間違っていたんですから。

 ネット上は解禁されても、まだチラシなどは全面解禁でなく、整合性が問われます。

 候補や政党の側も、一方的な発信だけでなく、双方向の取り組みを考えたいものですね。

 党本部ではさまざまな取り組みが始まってますが、わが北海道では準備が追い付いていないのが現状でして‥‥。

 もちろんネットも大事ですが、リアルな結びつきも大事にしたいですね。

 相手の顔を見て、相手の目を見て、気持ちが通じ合う。

 めったに会えないからこそ、会えた時の喜びというものもありますし。

 最近は事務所内の仕事に追われる毎日ですが、全道を回って多くの方と話し合いたいな~と思っています。

 余談ですが、こんな大きなアスパラをいただきました。25cm!






 【今日の句】 バリボリと 食べる音する 北海道

2013年6月17日月曜日

米軍の訓練日程が、すべてにおいて優先か

 矢臼別演習場での場外着弾に批判の声が止まないなか、千歳での日米共同訓練が来月おこなわれると報じられました。陸も空も、です。

 千歳の訓練も、在日米軍再編に伴う移転訓練であって、沖縄の負担軽減とはまったく別物。

 この移転訓練は、昨年9月以来の6回目となります。

 期間は7月8日~12日で、米軍の戦闘機(F15か)6機以上が参加する訓練です。

 陸軍と空軍は別だ、ということかもしれません。

 しかし立て続けに、しかも矢臼別の問題は地元首長から懸念が上がっているのに、お構いなしという感じ。

 米軍の訓練スケジュールが、すべてにおいて優先される、ということでしょうか。

 米軍の都合が、すべてにおいて優先される、ということでしょうか。

 あらためて痛感するのは、これが沖縄では日常茶飯事だということ。

 よく「地政学的に沖縄には基地が必要」と、言う評論家や政治家を見ます。

 土地を奪われ、県民が何度も暴行され、騒音・轟音を聞かされ、危険な訓練をくり返されて、沖縄で何度も怒りの声が上がっているのに、何が「地政学的に‥‥」なのでしょう。

 つまり沖縄は「捨石」になれ、ということなのでしょうか。

 その「地政学的」優位性なるものも、情報戦が重要な位置を占めるなかで、いまや米海兵隊の存在自体に米国内でも異議が上がり始めているといいます。

 「負担を全国で分かち合う」のでなく、「負担を全国でなくしていく」道を進むべきではないのでしょうか。

 アメリカが日本にいるのは、日本が「思いやり予算」などで大サービスをしているから。

 日本がアメリカに依存するのは、侵略戦争の反省にもとづくアジアの協調という道を選ばないから。

 それで犠牲となっているのが沖縄であり、訓練が分散されている各地であるわけと思います。

 矢臼別の場外着弾地点を見れば、広い北海道と言えど、酪農家ともそう離れているわけではありません。

 一番草の刈り取りをしていたら、被害に遭っていたかもしれない場所。

 優先すべきは米軍の都合でなく、住民の安全ではないですか。

 【今日の句】 牧草と 似合う砲音 あるものか

2013年6月16日日曜日

親子の間に流れる、静かな底流

 「父の日」でもらったプレゼントは、ノンアルコールビール6本。健康へ気配りする(?)家族へ感謝です。

 「母の日」「父の日」に、小さいときには何か贈り物とかしたと思うのですが、まったく思い出せません‥‥あなたは、いかがですか?

 私の両親は食堂を営み、働く姿を見ているほうが多かったように思います。

 妹2人がいるんですが、夕食の後にお風呂に入れて、寝かしつけるのは長男だった私の役目。

 働く両親の負担を減らそうと、ご飯茶碗に納豆がつかないように食べるんだよ!と、妹たちに言っていたとか(ベタベタして洗うのが大変にならないように‥‥だそうです)。

 「母の日」「父の日」だけでなく、子どもたちは親が喜ぶ姿を見るのが大好きなんですよね。

 思春期にもなれば話は別ですが、子どもなりに感謝の気持ちは持っているもの。

 その静かな底流に気づいていれば、親子の関係もまずは安心だと思います。

 残念なことに、親が子を(その逆も)殺めてしまう事件を、たまに見ます。

 もちろん背景に、社会的要因があると思います。

 同時に、親子で心が通い合う瞬間を持てなかったのかな、思い出せなかったのかな‥‥と悲しい気持ちになります。

 どの子も、どの親も、そんな悲しいことが起きないように。

 祈るような気持ちで、ノンアルコールビールを飲んでいます。

 【今日の句】 砲弾で 北の大地を 切り裂くな