2014年5月3日土曜日

若者を戦地に送ることへ、鈍感になっていないか

 集団的自衛権の容認で、緊張感が高まる今日の憲法記念日。しかし考えて欲しいのは「自衛」の名で、誰が戦地に送られるのかということです。

 安倍首相や国会議員が行くわけじゃない。

 自衛隊員と言えば任務上の役割に聞こえますが、つまりは生身の人間、特に若い人たちでしょう。

 まだ「日本を守る」なら「自衛」隊員として、納得をする人もいるかもしれません。

 しかし集団的自衛権は「日本を守る」ことではない。

 役割が、ぜんぜん違っているはずです。

 そうなると「行きたくない」「良心的に拒否」する隊員が増えると困るので、石破さんが言うような軍法会議なりが必要になるのでしょう。

 それが日本とアジアの平和に、本当に必要なことなのでしょうか。

 憲法九条の解釈を、あるいは本文そのものを変えることが、日本とアジアの平和にとって必要なことなのでしょうか。

 解釈を変えることより、外交努力に力を注いでくださいよ。

 何か集団的自衛権が難しい議論になって(実際、厳密に議論すべきことですが)いますが、誰に何の影響が生まれるかを、もっと議論する必要があるのではないでしょうか。

 国民を下部(しもべ)のごとく考える安倍政権に、若者の未来を決めさせるわけにはいきません。

 いつもなら憲法記念日で宣伝するのですが、今年は党上川地区の会議に参加していました。

 どんな立場でも、しっかりと声を大きくしていくための仕事をしていきたいと思います。

 【今日の句】 若者を 投げ出す国に 未来なし

2014年5月2日金曜日

1回目の当時のブログを読み直すと‥‥

 久しぶりに(最後の15分だけですが)道庁前の抗議行動にも参加したら、いろんな方に声をかけていただきました。こういう結びつきは大切にしていきたいですね。

 第1回目には数百人くらい参加していたよな‥‥と思い起こし、当時のブログを読み直しました(こちら)。

 「これからが始まり。再稼動をやめさせるために、来週も集まりましょう」

 こんなあいさつが最後にされていました。

 1000人くらいの参加が10分の1にまで減りましたが、それでも毎回、新しく参加されるという方がいます。

 これほど長く、雨でも雪でも猛暑でも極寒でも、週1回続けた行動ってあるのでしょうか。

 もちろん中心となるスタッフの情熱が土台ですが、参加し続ける市民の思いもまた土台。

 共通の思いは「もう後悔しない」「子どもを守れ」「地域を守れ」などだと思います。

 その結果が「原発ゼロまで声をあげ続ける」。

 自分の気持ちの根っこも再確認した、今日の道庁前。

 少し肌寒いなかでも、参加したみなさんと一緒に「再稼動反対」と声をあげました。

 【今日の句】 あきらめた 時が政府の 思うつぼ

2014年5月1日木曜日

メーデー万歳!

 札幌メーデーは「いいね!9条」の人文字! 途中に雨でびしょ濡れになりましたが、5000人も集まり元気な集会とデモ行進でした!

 ちなみに私は、最初の「い」の少しはねている部分(と言ってもわからないでしょうが‥‥)。

 少し来るのが遅れた?セスナ機が見えると、待っていたかのように参加者で紙を手に掲げるのです。

 あれほど待っていたはずなのに、1分もしないうちに腕もつかれてきて‥‥それでも、こんなにキレイに取れているんですからガマンした甲斐がありました。

   雨は途中で降ったりやんだりでも、昨日から咲いた桜(エゾヤマザクラでしょうか)が中島公園で見ごろでした。

 だいたい札幌でのメーデーは、寒いか風が強いというのが定番?だったんです。

 集会は人文字に続いて黒沢幸一道労連議長の開会あいさつ、紙智子参議院議員が来賓あいさつ、その後に非正規雇用連絡会の歌や、恵和会労組の発言などと続きました。

 そういえば東京では、すでに4月におこなわれた連合のメーデー集会に安倍首相が来賓として参加したようです。

 なぜ連合が首相を呼ぶ必要があるのかわかりませんが、ともかく首相はアベノミクスで景気が良くなり賃金も上がっている主旨の話をしたとのこと。

 しかし、残業代ゼロへの労働法制規制緩和、労働者派遣法の改悪などは触れないし、原発やTPP、社会保障にも触れなかった。

 残業代ゼロって、何世紀前の労働条件にしようというのでしょう。

 労使の合意が前提というけど、解雇や配転などがちらつかされて合意を迫られる例が生まれるでしょう。

 労使の関係は対等でなく、だからこそ労働者に団結権が認められているわけです。

 そして今こそ、たたかう労働組合の出番!

 労働者の使い捨ても、使いつぶしも、させてたまるか。

 泣き寝入りなんか、するものか。

 その原点が1886年、シカゴで8時間労働制が要求された今日だったわけですよね。

 目標は「8時間は仕事のために、8時間は休息のために、そして残りの8時間は、おれたちの好きなことのために」。

 
 そう、人間らしく生きるためにメーデーは生まれたのです。

 21世紀のいま、メーデーは「人間らしく生きる」ための諸課題を持ち寄り、団体で力を合わせる日ともなりました。

 今日はTPP反対へ、連絡会が餅まきまでして写真のように大盛況!

 そして札幌市内のデモ行進も、元気におこないました。

 安倍政権と財界の労働者つぶしに、絶対に負けてたまるか。

 そんな思いを強めたメーデーでした。

 【今日の句】 ゼロならば 残業代より 支持率を

2014年4月30日水曜日

子育て新制度は、幼児期に何をもたらすか

 今日の「しんぶん赤旗」くらし・家庭欄の、幼児期に育つ力と子育て新制度の問題点の関連がわかりやすい! つまり新制度は「人間として大切な力」が身につかないのです。

 全国保育団体連絡会会長の大宮勇雄さん(福島大教授)インタビューです。

 かいつまむと、

 ●幼児期の教育の一番の課題は「話し言葉」そのものを豊かにすること

 ●話し言葉は目の前に必ず「相手」がいる

 ●だから「話し言葉」=「人とともに何かをする力」

 ●そこから「意欲」「関心や熱中」する力が、幼児期に育つ

 ●新制度は、幼児期の「教育」と「保育」をはっきり分けている

 ●「教育」は「学校としての教育」に似ているかが基準で、それ以外の時間は「保育」となる

 ●「教育」と「保育」が対立させられている

 ●そこから来る問題が2つある

 ●①幼児期に身につける大切な力がかなり狭くとらえられている

 ●「学校での教育」に子どもを合わせることだけに、目が奪われるのではないか

 ●遊びや生活を通してという本来の教育の時間が失われるのではないか

 ●②保育の規制緩和が、強引に進められるのではないか

 ●「教育時間の外」に「保育」があるという考えでは、生活や遊びのもつ教育的な意味合いが不当に低く見られる

 ●そこには「保育」分野の規制緩和を進める、政府の思惑があるのではないか

 ●政府がやるべきは、幼児期の大切な育ちを、あらゆる園で、あらゆる時間の中に実現していくために、環境や待遇の改善、研修や研究の時間を保障すること

 --だいぶ長くまとめてしまいましたが、幼児期に生活や遊びを通じて他者と交わる意味がハッキリと示されてスッキリしました。

 そして、この子育て新制度は「学校としての教育」を先取りする=早期にエリートを養成していく制度、と私には映ります。

 この制度では、エリート以外の「その他大勢の子」の成長など、関係ないのでしょう。

 このまま見過ごすわけにはいかない。

 ぜひ、子どもの育ちに関心のある方もない方も、この記事と「しんぶん赤旗」を広めていただければ嬉しいです。

 【今日の句】 子どもらと 話す時間を 親たちに

2014年4月29日火曜日

日本の「仕方ない」は、世界では「変えられる」

 民青同盟の学生新歓企画に、私も顔を出してきました。テーマは「世界の流れと日本の非常識」で、講師は党中央委員会の森原公敏さん(国際委員会副責任者)です!

 写真でわかるように、なんと女子学生の参加の多いこと!

 たまたま今日が多かっただけかもしれませんが、ぜひ男子学生も頑張ってほしいところ‥‥。

 さて、中身は森原さんから「成長・教育」「働き方」「平和」の3つの角度で、世界と日本をくらべていただきました。

 競争主義であおりたてられる日本と、点数で序列をしないヨーロッパ。

 ブラック企業で使い捨てられる日本と、最低賃金引き上げに政府をあげて取り組む各国。

 集団的自衛権まっしぐらの日本と、対話を重ねて半世紀ものアセアン諸国。

 あまりにも日本が世界と違いすぎる!と、感想交流でも話されていました。

 「でも、今の日本の教育システムで変えることができるの?」

 「どうして日本の政治は、若者にお金を使うことを考えないの?」

 次々出てくる疑問にも、森原さんはていねいに答えてくださっていました。

 ふだん「何だかおかしいな~」と、多くの青年たちも感じることが多いはず。

 それを「仕方ない」と思うか「おかしい」と思い続けるか、大きな違いだと思います。

 その「違い」を知らせていくのは、私たちの役目。

 もっと青年・学生たちに、ただ党の主張ばかりでなく、世界の流れと事実を知らせていかないといけないな、と思いました。

 【今日の句】 マスコミも 角度多彩に 掘り下げて

2014年4月28日月曜日

大学を「カネになる研究」ばかりにしていいのか

 あまり知られていないことですが、25日に閣議決定した学校教育法などの改正案はとんでもない! 一言でいえば「大学長の『独裁化』法案」とも批判されている内容なんです。

 今日も大学関係者の方と会議がありましたが、あらためて学ぶとひどすぎる。

 文部科学省は「大学のガバナンス改革」を進めようとしています。

 その1つの柱が「学長のリーダーシップの確立」。

 民主的に教育方針を決める教授会の権限をなくして、「ぶれない改革方針と客観的データによる説明を通じて、学長が責任を持って改革を推進」すべきとされています。

 予算も「学長のビジョンに沿ったメリハリある予算編成・配分」「学長裁量経費の確保」と、ここでも学長主導。

 人事面では「ポストの再配置」「選考の適正性の確保(!)」「業績評価に応じた給与制度(!!)」「学長による学部長等の業績評価(!!!)」まで含むのですから、これでは学長のやりたい放題にできます。

 それを防ぐために「学長の選考・業績評価」があるとされます。

 誰が学長を選び、評価するのか?

 「学長選考組織や監事による学長の業績評価、不適格者の解任」というのがあります。

 学外者が参加する「選考組織」「監事」です。

 この大学改革を後押ししてきたのが、財界でした。

 自民党の日本経済再生本部と教育再生実行本部による、1月28日の合同会議。

 ここで自民党は、企業経営者出身の7人の私立大学理事長から、大学のガバナンス改革について意見を聞いたとしています。

 さかのぼれば1994年・経済同友会の提言「大衆化時代の新しい大学像を迎えて」や、2012年・「私立大学におけるガバナンス改革」とづづきます。

 理事会・学長の権限強化が、一貫して主張されています。

 政府は「スーパーグローバル大学」と指定する10校にたいして、年間100億円を投入します。

 また、国が求める改革を断行する大学に予算を集中配分する方針です。

 大学教員の年俸制導入も検討され、これでは給与削減と成果主義の競争が横行するだけです。

 長年の積み重ねが必要な基礎研究は担い手がいなく、短期的に成果を求める研究へと傾向が進むでしょう。

 いわゆる「カネにならない」学部や大学は、淘汰するということでしょう。

 この改正に反対するアピール署名をすすめる会が、署名を呼びかけています(こちら)。

 ぜひお知り合いにも広げてほしい、署名のご協力を!

 政治が学問をコントロールし始めると、ろくなことはありません。

 戦前の歴史が証明しています。

 だから憲法にも、学問の自由が保障された。

 安倍政権の暴走は、間違いなく日本を壊していくもので許せません!

 【今日の句】 学問を カネで測るは 浅はかさ

2014年4月27日日曜日

今日は事務所でワックス清掃日

 ロタウィルスが席巻しているわが家で、昨夜は私も子どもらとZzz‥‥小さい子を持つ家庭は、どこも同じような苦労をされているんでしょうが大変ですよね。

 さて、日曜とはいえたまった仕事もあり、自転車をこいで事務所へ。

 こいでいるうちに上着がいらなくなるほど、今日も暖かい札幌でした。

 新しい事務所は、定期的なワックスがけも業者さんにお願いしており、今日が清掃日。

 昨日のうちに床もそこそこキレイにして(私は階段の掃除機係)、天気のいい今日はワックスの乾きも早い。

 前にも書きましたが、道委員会の新事務所はすべて党員・支持者のみなさんの浄財で建てられたものです。

 こちらには紹介動画もありますので、ぜひ一度ご覧ください!

 一時的な借入金で支払っているため、引き続く建設募金もお願いしています。

 道委員会の事務所は、道党組織からの発信地であり、政治変革の母体としての機能も強めなければなりません。

 国政から道政・市町村政も視野に入れて、見合うだけの議員を擁立し、そのためにも強く大きな党組織をつくる--私もその活動の一端を担っています。

 重い責任はありますが、全道に多くの仲間がいるんですから、信頼し力を合わせて前進していきたい。

 特に来月から「しんぶん赤旗」も増税分を上乗せする措置が始まり、引き続くご購読や新しいご購読もお願いしています。

 ぜひブログをお読みのみなさんも、ご購読をお願いします!

 【今日の句】 キュッキュッと 床も気持ちも 新しく