2015年12月25日金曜日

この予算は誰のため

 出されたばかりの補正予算・来年度予算・TPP経済影響試算について、立て続けに説明を聞き続けた1日。安倍政権の抱える矛盾が透けて見える--。

 「一億総活躍」の名のもとで子育てや介護の支援を政策目標としていますが、社会保障費の伸びは無理やり削り、消費税増税も待ち構えていては、くらしの大変さは解消されないでしょう。

 また、TPP前提に「強い農業」づくりをめざしますが、出された影響試算は生産者からも「見通しが甘いのではないか」と言われるほどで、どこまで対策が有効なのかも疑問符が付きます。

 いよいよ5兆円の大台に乗った軍事費、不要・不急の大型公共事業の推進、再稼動に固執する原発関連予算など、くらしよりも軍拡・財界支援と言えるのではないでしょうか。

 週明けには仕事納めになるので急いで担当官僚を呼んで説明を聞くわけですが、時間も限られるだけに、安倍政権は十分な審議を保障しないんだな、とつくづく感じます。

 裏を返せば、質問で詰めがいがあるというもの。

 どの分野も突き詰めれば、国民との矛盾に直面するものばかりなのです。

 ひとまず札幌の自宅に戻ると路面がアイスバーンで、東京との違いにビックリ!

 いよいよ本格的な真冬ですね。

 【今日の句】 見慣れない おもちゃはたぶん サンタかな

2015年12月24日木曜日

あらためて消費税の「そもそも」を問いたい

 27年前のクリスマスイブは消費税法成立の日! その逆進性ゆえ、どれだけ庶民と中小零細企業を苦しめてきたのでしょう。

 増大する社会保障費の財源とする、というのが導入の口実でした。

 しかし、一方で法人税減税をくりかえすわけで、だから「カネがない」と言って社会保障の削減を進めてきたのではなかったのか。

 庶民負担とともに、実際に税を納める業者の苦労も、何度も聞いてきました。

 税の滞納のなかで、最も多いのが消費税。

 消費税を納めるために銀行から金を借りるという、あってはならない事態もあると聞きます。

 消費税ではなく、ムダ一掃と富裕層・大企業への応分の負担を。

 国民の所得を増やし、累進課税を強化した所得税の税制改革を。

 これらは2012年に発表した日本共産党の「消費税大増税ストップ! 社会保障充実、財政危機打開の提言」での一節ですが、今も基本的立場は変わりません。

 貧困と格差が広がっているなか、さらなる消費税増税を進めていいのか。

 正確に言えば軽減税率ではなく「据え置き税率」では、負担が軽くなるわけでもありません。

 クリスマスイブも、補正予算の説明などを聞き、会議の資料などをまとめていたら、こんな時間に‥‥。

 子どもたちには、サンタさんは来ているのかな。

 【今日の句】 どの子にも 明日は来るよと 教えてね

2015年12月23日水曜日

今日は静かな国会で

 北海道では青年たちによる「最低賃金上げろ」デモが行われたんですね。明るく行動的で、何より一体感がある姿を見ると嬉しくなるのは、私も年を取ってきたのか‥‥。

 私は父が23歳の時に生まれた子なので、44歳の今なら私に21歳の子どもがいる計算(!)。

 よし、私も元気にがんばるぞ!

 今日の国会は静かで電話もかからず、打ち合わせや学習には最適すぎるほどの1日。

 自宅が近ければ戻るのでしょうが、明日も政府からのレクを受けるために在京のままでした。

 早めに帰宅し宿舎の部屋も掃除して、少し気分もスッキリ。

 明日も元気に!

 【今日の句】 ちょっとだけ 家族が恋しい 夜だけど

2015年12月22日火曜日

安倍「1強」なんて幻想

 北海道から多数参加された使用済み核燃料問題での政府交渉や、東京では久しぶりの街頭宣伝などなど、あっという間に終わった1日。体も頭も2つ欲しい。

 もう破たんしていると言える核燃料サイクル、安全な保管と最終処分との関係、それらが不明瞭なのに原発再稼働‥‥このような背景を考えれば、不安や不満が生まれるのは当然。

 参加された方も、個人的関心のみで北海道からわざわざ上京したのではなく、多くの方の心配を代弁しているわけです。

 個別の問題は私の部屋でも役人に来てもらって話を聞けるので、きちんと私も問題点を、あらためてまとめておかなくては。

 宣伝をおこなった新宿駅前で、暖かい~と思ったのは北海道出身の私と秘書だけのようですが‥‥戦争法廃止の全国2000万人署名に若い人たちがペンを走らせていたので、体だけでなく気持ちも暖かく。

 「安倍政権の『1強』なんて違います。本当に強いのは、憲法に主権があると定められた国民の力です」

 ‥‥と、かなり宣伝で強調したことを聞いてくれていればうれしいですね。

 あとは午前も午後も会議が連続で、しかしこれも安倍政権を追い詰めるため必要な準備時間。

 昨年末は未経験ゆえの慌ただしさだったけど、今年は先が見通せる分の忙しさが迫ってくるような感じです。

 【今日の句】 1年で どこまで成長 したのやら

2015年12月21日月曜日

みかんは何にも言わないけれど

 TPPより農林業の再生を! 大門実紀史参院議員・さかぐち多美子参院選挙区予定候補らと、今日は和歌山県でジュース工場視察と、有田川町で懇談でした。

 私は明日の予定があり今日1日だけの調査でしたが、秘書が残って明日は生産者やJAとの懇談が続きます。

 全国一の温州ミカン生産地の和歌山県ですが、オレンジ自由化を契機に生産者の減少は続いています。

 ジュース工場は昨年、国の補助もあり搾汁などの設備を更新しましたが、果皮の乾燥機械などはそのまま。

 かつて5万トンほど搾汁していたものが、今や8500トンと伺いました。

 それほど生産者・生産量ともに減っていることの表れ。

 ストレート果汁で、外国産などとの差別化をはかっているなどの努力が続いています。

 しかし何より、加工工場も生産地があってこそ。

 TPPで考えられる影響は?

 「安価なオレンジが入れば、晩柑類が減る恐れはある。農家の手取りを上げるのが私たちの責務。和歌山県産としてのたたかいです」

 写真のジュースも味が良く、生産者と工場での努力の結晶を、ありがたくいただきました。

 有田川町では中山正隆町長が、応対してくださいました。

 中山間地の多い場所で大規模化してコストを下げろと言われても‥‥と、現場の実態を紹介くださった中山町長。

 和歌山県の影響試算では、かんきつ産業で35.7億円の減少(2013年・県産出額の12.7%相当)、かんきつ生産農家の所得は29%減少と出されています。

 加えてコメ、野菜、かんきつ類以外の果樹などもあるわけですから、不安が大きいのも当然です。

 合わせて、TPPを止めたにしても、どう農業と地域社会を再生するかに時間の多くが費やされました。

 この地域の歴史を見れば、住民が山に行って木も切るし、建設現場でも働き、もちろん農業もするという年間サイクルがあったとのお話。

 山間部だからこそ農業だけでは難しく、野菜栽培や林業などとの複合経営が必要ではないかとの指摘に納得。

 収入があれば後継者も育つし、若いリーダーも生まれてくる可能性があるでしょう。

 価格を支え、経営を安定させる--市場まかせにしない施策が必要と思いました。

 残った秘書から明日の調査内容も聞いて、今後の論戦や活動に生かしたい。

 【今日の句】 今の子は みかん色した 爪だろか

2015年12月20日日曜日

しっかり明日も調査

  明日は大門実紀史参議院議員と、和歌山県でTPP影響調査をおこないます。というわけで今日のうちに上京ですが、東京は北海道に比べて暖かい!

 各地の調査に国会議員団農林水産部会で足を運ぶのですが、明日は部会からは私だけなので少し緊張気味でもあります。

 この1年だけで北海道から九州まで、そしてヨーロッパまで視察に行って、各地の農業の姿をだいぶ学んできたつもりではあります。

 しかし、知れば知るほど第一次産業と地域の結びつき、古くて新しい食料の安定供給問題など、さらに本格的に取り組まなければと痛感します。

 世界人口の増加が進む21世紀で、一部の国だけの食料生産に任せてていいのか。

 乱獲や食の安全など、国際的なルールがさらに必要ではないのか。

 そのなかで日本農業が、とりわけ家族経営が果たしている実態から、どう守り支えていくのがいいのか。

 いつもこんな感じのブログで申し訳ありませんが、与えられた議席である以上、責任を持って考えねば‥‥です。

 明日も元気に!

 【今日の句】 あと十日 やっぱり師走と 言うんだなぁ