2016年5月28日土曜日

首相、見透かされています

 帯広市「女性のつどい」で、安倍首相が増税見送りかとの報道に、商売されている女性から怒りの声。サミットの場を使った、ご都合主義!

 先ほどネット上のニュースでは、安倍首相が増税を2年半延期する方針を麻生財務相に伝えたとの報もありました。

 その理由は、安倍首相が「世界経済はリーマン・ショック前に似ている」との景気認識を示したことによるものでしょう。

 しかし、そんな景気認識を他国首脳が共有したのでしょうか。

 英国・キャメロン首相は「危機とは言えない」と、討議の場で反論したとのこと。

 仏・ルモンド紙によれば、財政出動について「メンバー国すべての同意は得られなかった」とも。

 見透かされているわけです。

 英国BBCは「G7での安倍氏の使命は、一段の財政出動に賛成するよう各国首脳を説得することだったが、失敗した」と断じ、米CNBCは「増税延期計画の一環」「あまりに芝居がかっている」などとする市場関係者らのコメントを伝えているようです。

 問題を2つだけ指摘したい。

 1つは、もし本気で「リーマン・ショック前に似ている」と思うのなら、あまりに恣意的な見方ではないのでしょうか。

 2つに、増税延期のための方便なら、サミットの悪しき政治利用であり、国会答弁との整合性も問われる重大問題です。

 何より、サミット議長国の首脳が、このような世界経済の認識を示したとなれば、市場にも何らかの影響を及ぼさないのでしょうか。

 そこで冒頭の「女性のつどい」に戻ります。

 私から、安倍首相が増税延期を打算的に持ち出しているのではないかと話をしました。

 その後のリレートークで、商売をされている女性が「私たちが消費税に苦しんでいるのに、自分たちの議席を守りたいがために、そんなことを言っているのならおかしい」と述べたのです。

 別の方からは「安倍さんは国民のことを考えているのかしら」とも。

 参院選は、国民の声を聞け!とぶつけましょう。

 その声を受け止めてがんばれる日本共産党を大きく!と私から呼びかけて、つどい後に(女性のつどいではありましたが)男性の方が入党されました(握手!)。

 うれしいですね。

 【今日の句】 サミットも 国民からも 疑問の目

2016年5月27日金曜日

全国からも連帯を

 沖縄県議選が告示! 日本共産党は現有5議席から7議席へ挑戦です。基地のない平和な沖縄をと、ホントにホントに思います。

 何とか選挙期間中に応援へ行きたいのですが、ブログをお読みになっているあなたも、ぜひこちらをお読みいただき支援のご協力をお願いします。

 今日の「とことん共産党」の、私のニュース解説コーナーでも触れましたが、先日の女性遺棄事件は本当に許されない。

 何度も何度も、沖縄で同じ悲しみや苦しみが起きるのは、米軍基地があるからこそ。

 地元紙によれば、米海兵隊は沖縄県民を蔑視する研修を積んでいることがわかりました。

 日米地位協定でも、日本の裁判で裁けないなど屈辱的な内容が、米兵の特権意識に反映していることでしょう。

 住宅から水光熱費、娯楽施設に至るまで日本政府の「思いやり」予算でまかなわれているのですから、さらにさらに屈辱的です。

 何かにつけ「沖縄の米軍は抑止力だ」との主張が聞かれますが、そもそも沖縄の基地は米国が世界戦略のために奪った土地ですし、朝鮮戦争やベトナム戦争では出撃拠点となったのですから「抑止力」とは性格が違うもの。

 しかも米兵による残虐な事件は、沖縄の日本復帰後から平均して1ヶ月に1度は起きてきた計算になります。

 もう一度書きますが、沖縄で同じ悲しみや苦しみが起きるのは、米軍基地があるからこそ。

 沖縄とともに全国で、連帯して政府に迫っていこうではないですか。

 さて今日は、震災復興特別委員会があり(質問は高橋千鶴子議員でした)、夜に森つねと・いわぶち友の両参院予定候補の事務所開きがあるため急いで羽田に向かったら‥‥欠航‥‥。

 あの手この手を探しましたが、どうしても間に合わずに申し訳ない思いでいっぱいです。

 (なお、今日の「とことん共産党」は私の分だけ事前に収録したものでした)

 何が起こるか、わからないものですね。

 【今日の句】 サミットで 沖縄の声 伝えたか

2016年5月26日木曜日

食料を自国でまかなえてこそ

 全国農業委員会会長大会に合わせて、北海道選出国会議員や日本共産党への要請も相次ぎ受けた1日。たくさん宿題も見つけました。

 昨年も同じ時期に、同じように大会や要請があって、初めてのことばかりで緊張しながら話を伺ったことを思い出しました。

 とはいえ今とて余裕があるわけでもなく、あらためて現状を聞きながら、もっとがんばらなきゃなと感じたわけです。

 どこでも話題になったのは、今の農政は農家の現状が出発点ではなく、規制改革会議や産業競争力会議に代表されるような経済界の要望が出発点になっているのではないか、ということ。

 いま参議院で審議中の、限定的ながら企業の農地所有を認める特区法案が象徴的です。

 私も質問で述べましたが、所有を求める企業の1つにオリックスがあります。

 その役員をやっている竹中平蔵氏が、上記の政府機関の会議で、みずから特区の道筋をつけるのですから甚だしい。

 「実態をふまえた農政をやってほしいよ」との思いは、多くの農業者の本音だと思います。

 担い手対策、価格の安定、流通における価格交渉力‥‥もちろんTPPも重要テーマ。

 北海道と本州での条件や気候の違いもありますし、品目が違えば、また対策も違ってくる。

 しかし、きめ細かい施策があってこそ日本の食料供給が守られているんですよね。

 食料を自国でまかなえてこそ先進国。

 2月の予算委員会地方公聴会で、このような訴えを聞き、とても納得しました。

 まだまだやるべきことは多い、のです。

 【今日の句】 食わずして 人は生きられ ないのだし

2016年5月25日水曜日

防衛省は誠実に説明せよ

 北海道の然別演習場で、空砲訓練のはずが実弾を79発も発射という信じられない重大問題が。さっそく防衛省を呼んで話を聞くと--。

 ことは23日15時30分ごろ、「行進の間における攻撃への対処要領に係る訓練」(防衛省)実施中、9名の隊員が89式小銃で、空包と誤って実弾79発を発射したというものです。

 現場は、通常は実弾訓練をしないところ。

 しかも防衛省に確認したところ、この訓練は以前から年1回、同じように実施してきたとのことですから、なぜ今回は実弾が発射されたのかとの問いが生まれます。

 実弾は厳重に管理されており、訓練で使うためには申請書を出します。

 一般的なケースで言えば、今回の訓練部隊である第310輸送中隊が申請書を出し、それが受理・承認されて現場に実弾が届くことになります。

 そこで、わからないことが次々とあるのです。

 1つに、なぜ空包訓練なのに、実弾使用の申請書を出したのか。

 2つに、受理・承認した側も、なぜそれを認めたのか(訓練の内容を知らなかったのか?)。

 3つに、小銃に実弾を詰めたのは隊員だと防衛省は答えましたが、間違えるようなことはない空包と実弾を、なぜ9人も誤ることとなったのか。

 防衛省は、中隊から申請書が出されていたことは認めましたが、それがどこで受理・承認したかは、少なくとも説明に来た担当者は「調査が必要」(!)とわかっておらず、これでは話になりません(急いで再報告するよう求めました)。

 訓練の内容を、防衛省本省が知っていたのかを確認するために計画書の存在も聞きましたが回答はあいまいなまま。

 本当に隊員が空包と実弾を間違えたのかは、現在調査中と。

 正確に答えるため「調査中」と繰り返されて仕方ない部分はあるのですが、訓練を実施する一般的な流れくらいは説明してもらわなければ困ります。

 紙智子参議院議員と厳しく抗議し、先のような問題点の指摘や資料の請求をしましたが、本当に腹立たしい。

 本省が知らずに、現場が勝手に進めたことなら大問題です。

 本省も知っていて、もしかして内緒に実弾訓練をしてしまおうということだったら、さらに大問題です。

 訓練に長けている隊員が、空包と実弾の違いもわからず9人が79発も発射することなど考えられません。

 実弾発射に関連して、隊員が軽傷とはいえケガを負ったこと自体も重大です。

 防衛省・自衛隊のなかで何かが起きているのでは、と想起させる重大な事案だと私は思うのですが考えすぎでしょうか。

 再発防止はもちろんのこと、全容究明なしに同様の訓練などすべきではない。

 この問題は引き続き追っていきます。

 【今日の句】 ごまかすな 隠すな 嘘を重ねるな 

2016年5月24日火曜日

新たな志で

 昨日、衆院比例代表予定候補者(第1次分)が発表されました。私は北海道ブロックから2期目をめざします。同日選の可能性もあり、緊張感でいっぱいです(詳しくはこちら)。

 前回8議席から21議席へと躍進し、その全員が候補となるに加えて、東京ブロックでは谷川智行さん、四国ブロックでは白川よう子さんが議席に挑戦します。

 同日選の可能性‥‥とはいえ、参院選に向けて全党が奮闘していて、私も各地の演説会などにまわってきました。

 いずれにせよ次の参院選(または同日選)は、大きな歴史的意義を持つことになります。

 安倍政権が暴走を続け、日本が「戦争できる国」から憲法改悪まで進むことを認めるのか。

 国民と野党の共同で暴走を止めて、国民の声が生きる新しい政治をつくる一歩となるのか。

 このような岐路のなかで、日本共産党自身も力をつけて議席を増やし、新しい政治の流れを切り拓きたい。

 まだ前回の選挙から1年半で、自分でも十分な議員活動ができているのかと思う時がありますが、国会では農協法・TPPの論戦を中心に、北海道の課題についても質問してきました。

 国会外では、さまざまな団体・市民の声を聞き、いっしょに運動も進め、衆院道5区補欠選挙という初めての野党共同の選挙も体験しました。

 同日選をめぐって、さまざまな憶測が国会内でも飛び交っています。

 衆院の解散権は乱用すべきではありませんが、仮に解散となれば堂々と日本共産党の政策を訴えてたたかいたい。

 同時に、2期目となるのですから、現職の経験を生かした活動と「志」も触れて訴えたい。

 会期末を控え、国会内も慌ただしくなってきました。

 【今日の句】 ブログ読み返して 初心忘れじと

2016年5月23日月曜日

総理、この声を聞いて何と答える

 東日本大震災復興特別委員会の視察で久慈市(漁協・嵯峨商店)→野田村(移転地・保育所)→田野畑村で懇談。復興への現状と課題を伺いました。

 自治体ごとに復興の進捗度も違うし、もちろん課題も違うわけで、ていねいに実態をくみ取らなければいけないと感じました。

 例えば久慈市では、市長さんから湾口防波堤の整備や小学校の建て替えが、野田村では住宅再建優先で苦労されたこと、田野畑村では漁業を中心にした地域づくりに支援をと、要望などがありました。

 もちろん自治体も住民も何もしていないわけではなく、噛み合う形になるようにと思いました。

 嵯峨商店の社長さんは27人いる社員の雇用を守るため、病身でありながらご努力してきたことや、グループ補助金が具体的な形で役に立ったとのお話を聞きました。

 「食品偽装でもすれば利益は上がるのでしょうが、地元で捕れたものしか使いません」

 社長さんの力強い言葉に、復興は外から企業が入るのでなく、地元をいかに支えるかだと痛感。

 一方、田野畑村には水産加工場がないとのことで、せっかくの良好な水産物を活かすための連携なども必要で、その立場で県や国も力を出さないといけないのだなと学びました。

 ちなみに、懇談で訪れた田野畑村の鳥越地区は、近くに金融機関がないため村長みずから日本郵政に郵便局設置を要請しているそうですが難儀しているとのこと。

 民営化すれば不採算地域には展開しないということでは、高齢者は年金など引き落とす場所がありません。

 いろんな問題が絡み合い、だから縦割りにしない組織として復興庁ができたはずです。

 あらためて現場をまわり、私も力を尽くそうと思った視察でした。

 【今日の句】 復興の 歩みを総理 知ってほしい

2016年5月22日日曜日

しっかり現場で学びたい

 香川から東京へ、東京から岩手県久慈市へ。東日本大震災復興特別委員会で(高橋千鶴子議員と)、明日は視察なのです。

 国会中は泊りがけの視察はしにくいものですが、岩手県北は泊りがけでないと来られませんし、何より震災5年の節目の年に委員会として行けていない地域を残さない、との思いが与野党問わずに共有されて実現されたものです。

 とりあえず移動の1日でしたので、その間に読みたい本や資料に目を通しました。

 あらためて自分の勉強不足を感じつつ、国会でも政策論争が深められたら‥‥とも思いました。

 それにしても岩手も暑い。

 北海道も真夏日となった地域もあり、一気に春が終わった感じでしょうか。

 政治も暑い季節を迎えるのかどうか‥‥。

 【今日の句】 忘れては いけない事実 あの人も