2016年8月5日金曜日

患者・家族と医療現場の声を受け止めて

 国立病院機構の八雲病院へ、機構が示した病院移転にかかわって視察と懇談に足を運びました。

 八雲病院は、筋ジストロフィー120床・重度心身障害児(者)120床を持つ政策医療施設です。

 専門病床として道内はもとより全国からも患者さんを受け入れ、道立養護学校も併設されています。

 国立病院機構の方針で札幌に新しい病院機能を持ち、八雲町から筋ジスについては札幌へ、重心については札幌と函館へとの計画が持ち上がっています。

 養護学校を併設し教育とも連携した支援をしていることから、札幌での形態も含めて話し合いが進められており、病院自体の計画はその後にというのが現状です。

 「チーム八雲」と呼ばれるほどの体制で、患者・ご家族との信頼関係が築かれていることもわかりましたし、札幌・函館という新しい環境に向かう困難や苦労についても率直に伺いました。

 写真は、筋ジス患者さんで20歳までの命と言われながら、八雲病院のもとで40歳を超えて今もお元気な方の「作品」です。


 ITを活用した作業療法もおこなっていて、ご本人の意欲などもあり、「とても楽しく過ごせています」とのお話で、今は英会話にも挑戦中と聞き私もビックリ。

 受動的な患者像ばかりが私の頭に浮かんでいたのですが、呼吸器や電動車イスの機能も発展していて、日々の生活に向き合っているように思えました。

 同時に、重心の方には密接なサポートが必要でもあって、ご家族からは「本当に感謝している」とのお話も。

 現在進行形の状況ではありますが、このような患者・ご家族の意向が反映される状況となるため、機構や厚労省は何をなすべきなのか。

 短時間の滞在ですべてを知り得たとは思いませんが、私なりに現状を反映できるようにしたい。

 それにしても痛感するのは、どこであっても、じゅうぶんな医者・看護師・医療機関と体制が確保されるよう国の努力が求められるということです。

 キューバのように国をあげて位置付けている国に比べれば、まだまだ日本でできることはあるように思います。

 いろんな思いを抱えつつ、明日は矢臼別平和盆踊りへ向かいます。

 【今日の句】 誰だって 笑顔の国が いいじゃない

2016年8月4日木曜日

他国から農業振興策を学ぶ

 2日に閣議決定された政府の新経済対策について、今日は農林水産関連で聞き取りなど。TPPと合わせて、臨時国会では焦点の1つとなります。

 農林水産関連では、「輸出促進」と「競争力強化」が2本柱です。

 いずれも年内を目途に「インフラ整備プログラム」「競争力強化プログラム」を策定するとしていますが、官邸主導の急進的な改革では現場の矛盾が広がるばかりでしょう。

 輸出一般を否定することはありませんが、それが農家所得を引き上げる「決め手」との位置づけとはなりません。

 競争力強化も、つまりは大区画化・大規模化の方向で、家族経営を含めた多様な形態を否定するようでは地域全体も守れません。

 農家所得を安定的に確保するのなら、価格保障・所得補償の充実が必要ですし、欧米では事実上そのような機能が発揮されています。

 とはいえ現場の声が大事ですので、明日は北海道内で耳を傾ける仕事に取り組みます。

 なお、退任ごあいさつで森山裕・前農林水産大臣が部屋へ見えられました。

 党派は違いますが、現場の息吹を伝えて受け止めてくださったことが、いくつかありました。

 新しい山本大臣について、よくはわかりません。

 ただ、農林水産業ですから、地に足をつけた活動と論戦が大事だと痛感しています。

 今日 国内 っとおコメを 食べるよう

2016年8月3日水曜日

現場の願いに応えた活動を

 主要閣僚留任や稲田防衛相就任など、行き詰まりのアベノミクス固執と憲法改定の布陣か--私の安倍改造内閣に対する感想です。

 昨日発表された「未来への投資を実現する経済対策」を見ると、子育て・介護の環境整備や若者への支援拡充など国民生活へ向けたような中身が並びますが、中身は吟味しなければいけません。

 社会保障にかかわっては、参院選後に医療も介護も負担増・サービス減の議論が進められているからです。

 「21世紀型のインフラ整備」では、TPPを念頭にした農林水産物の輸出促進と競争力強化、リニアや整備新幹線の整備加速も打ち出しました。

 担当相まで置いた「働き方改革」を見ると、「我が国から非正規という言葉を無くす決意」としていますが、それなら労働者派遣法の抜本的改革が必要なはずですが「的確な運用を図る」と書かれています。

 これまで経済対策といえば選挙前に示すのが(選挙対策という意味も含めて)多かったのですが、それではアベノミクスの失敗を意味することになるから、選挙後の経済対策となったというのが真実ではないのか。

 各大臣の所信と合わせて、秋の臨時国会では正面から問わなければなりません。

 今日は臨時国会最終日ということもあり閉会中審査の手続きなどでバタバタしつつ、新国会議員団が勢ぞろいした写真撮影や、寄せられていた相談の解決へ話し合いなど。

 現場の願いに応えた活動を、とあらためて思った1日でもありました。

 【今日の句】 団結の 35人で 切り拓く 

2016年8月2日火曜日

決意を新たに、再び

 昨日は落ち着かなかった岩渕友参議と、ようやく話ができました。先輩面するわけではありませんが、スタートラインにいる輝きがまぶしいです。

 参議院会館に行ったら岩渕さんは、秘書さんと同じスペースにいるのです。

 「何だか落ち着かなくて」と、議員1人だけの部屋を持て余しているとのこと。

 肝っ玉が据わってるように言われる岩渕さんですが、国会という独特の世界ですから、落ち着かないのも当然ですよね(私もそうでした)。

 でも、バッジを付けた以上は、期待して応援して、岩渕さんのためならと奮闘してくださった方々の思いに応えなければ、なのです。

 そのような岩渕さんを見ながら、さて自分は、そのような役割を果たしているのかな‥‥と自問。

 たった3日の臨時国会ですが、明日もまた「初心忘れるべからず」です。

 【今日の句】 始まりを 安倍政権の 終わりにと

2016年8月1日月曜日

決意も新たに

 北見市での党後援会「青空まつり」から上京し、今日から3日間の臨時国会。新人3人含む当選6人が加わり日本共産党議員団は35人!

 この間の躍進までは、衆議院議員8人+参議院議員6人=14人だったのですから、大きな期待を寄せられているのだと再確認しました。

 本格的論戦の舞台は9月となりますが、新しい議員団は、どのような役割を果たすか。

 議員団総会では、志位委員長から「安倍首相が、参院選でほとんど触れなかった」憲法や社会保障での改悪がねらわれていることに正面から立ち向かおうと呼びかけがありました。

 明日は新しい経済対策が発表される予定ですし、明後日には内閣改造ともなる運び。

 しっかり中身をとらえて、参院選での公約実現へ私も力を尽くしたい。

 あらためて新人3議員からも、団総会の場で挨拶がありました。

 新鮮な決意を聞いて、私も初心に立ち返る思いでした。

 ところで今回のような短い国会は何をするの?と、疑問を持つ方もいると思います。

 中心は参議院で、新しい議長や委員会委員長を選出することなのですが、衆議院でも、震災復興特別委員会やTPP特別委員会などの特別委員会は国会ごとに設置することになるので、あらためて議決するのです(TPP特別委員会は、そもそも日本共産党はTPP反対なので設置にも反対しています)。

 最終日には、閉会中に委員会を持つ場合の手続きなどをおこないます。

 短期日の国会とはいえ、動き出すとやっぱり漂う緊張感‥‥。

 【今日の句】 あらためて 初心が大事と 教えられ

2016年7月31日日曜日

命と署名の重み

 今日は釧路市での「難病患者・障害者と家族の全道集会」にて、来賓あいさつ。難病患者とご家族3人の方の現状を聞き、政治の役割の重さを痛感しました。

 43回目を迎える本集会も、釧路市では3回目とのこと。

 脊柱靭帯骨化症やコケイン症候群と言われても、多くの方は症状は理解できないと思います(私だって、そうなのです)。

 難病法という法律があり疾病対象は拡大されましたが「狭間」の難病も残されているし、対象とされても地方医療機関の現状では十分な治療などが受けられない、のです。

 重ね重ねですが、そのような実態と訴えを聞き「政治ができる限りのことをしなければ!」と、つくづく感じたのです。

 国会へ5月16日に、北海道難病連のみなさん始め要請に見えられたことを、私から触れてあいさつしました。

 その時に北海道から寄せられた署名は、実に29,457筆。

 1筆1筆に命の重みが懸けられていたのかと思うと、ズシリと重い署名だったのです。

 所属委員会の関係で難病などを取り上げる質問はできないでいましたが、党として同じ方向を向いて打開できるように私も力を尽くしたい。

 障害者施設をめぐって悲しい事件が起きましたが、誰の命も間違いなく平等なのですから。

 【今日の句】 誰だって 笑顔で生きる 権利あり